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● ヨーロッパ文明のゆりかご
世界遺産あふれる国
ギリシアへ
「ヨーロッパ」という名前の由来は、ギリシア神話に登場するエウロペーだという。彼女に目をつけたゼウスが牡牛に化け、エウロペーを乗せて巡った土地が「ヨーロッパ」だというわけだ。民主政治を産み、数々の哲学を産み、人間臭い神々が活躍する神話を産み、そして美しい芸術を産んだギリシア。ヨーロッパの人々はその華やかさに憧れ、14世紀から16世紀にかけて、ギリシア・ローマの文芸の復興を目指す「ルネサンス」を起こした。ギリシアはヨーロッパ文明のゆりかごとでもいうべき存在なのだろう。
パルテノン神殿を始め、著名世界遺産がひしめくギリシア。首都アテネではどこを掘っても遺跡が出てきてしまい、地下鉄工事がなかなか進まなかったほど、その遺産は豊富だ。そんな国に住む人々はというと、観光が盛んなせいか、それとももともとの気質なのか、おおらかで穏やか。外国人だからといって必要以上にかまうところもないし、気どったところもない。彼らのお陰で、私たちは気負わずに観光を存分に楽しむことができるのだろう。精巧な芸術に感嘆し、串焼きの肉スブラキにかぶりつき、青い海に目を細める、ゆったりした時間の流れるギリシアで存分に休暇を楽しもう。

● 紺碧の海と白壁とネコとエーゲ海の美しい沈黙
紺碧の海と白い壁の建物。エーゲ海を代表するその景色は、太陽の明るさを存分に感じるにも関わらず、まったくの無音の世界なのではないか、と感じる静謐さがある。実際は観光客であふれるその島々は、活気にあふれているはずだ。だが、観光客も少なくなる冬、サントリー二島は想像した通りの静けさに包まれていた。
絶壁の上にある街フィラはこの島の中心、船着き場のある街として観光客の姿も見かけるがそこからバスで20分ほどの街、ピルゴスに観光客の姿は見当たらない。それどころか街の人の姿さえほとんど見かけることができない。頂上にはギリシア正教の丸屋根を持つ教会のある丘、丘の斜面に建てられた家々の隙間を縫う路地を歩いていっても、出会うのはネコばかりだ。世界一の夕陽が見えるという街イアにも、この時期人影は少ない。
ゆったりと流れるような時間を感じに、シーズンオフの島に渡ってみよう。

(1)ピルゴスの教会。サントリーニで挙式をあげる日本人も多い。
(2)ターコイズブルーに輝く透明度の高い
エーゲ海。
(3)ギリシア料理は素材を活かした簡単な調理法のものが多い。こちらは羊の煮込み。
(4)サントリーニ島では手描きの絵付き看板を良く見かけた。
(5)フィラの船着き場からは街への移動は、ケーブルカーの他にロバという手段もある。

(6)フェリーから見たエーゲ海の夕焼け。
(7)フィラの街。西側なので夕方には美しい夕焼けが見られるだろう。
(8)ちょっと毛足が長いギリシアのネコ。
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