●ノイシュバンシュタイン城
どの季節の中でも鮮やかに 狂王の夢が息づく城
緑の山頂にそびえ立つその姿を見たとたん、頭の中に鳴り響いたのは華やかに天上へと舞い上がる歓喜の音楽、「ローエングリン」第三幕への前奏曲。ワーグナーを愛し、白鳥を愛し、白鳥の騎士を愛し同化しようとしたバイエルン王ルードヴィヒ2世が望んだ騎士の城が見事な芸術的結晶としてそこにある。
ノイシュバンシュタイン城とは「新しい白鳥の城」という意味。中世騎士道への憧れが強かった王はドイツ神話をもとに描かれたワーグナーの騎士物語に夢中で、中世への憧れを形にしようと4つの城の建設を開始した。ノイシュバンシュタイン城は1886年に居住可能程度には完成し、ルートヴィヒ2世は3ヵ月ほど住むことができたが、その後臣下たちに精神病により統治不能と判断されベルク城に軟禁、翌日死亡する。神話の世界に彩られたこの城は王の死の直後より一般公開されている。 |