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てくてく上海歴史散歩
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  ■てくてく★南京路界隈を歩こう  
  平日、休日を問わず年中観光客であふれかり、夜は不夜城のごとくきらびやかなネオンがまたたく南京路。英国租界に組み込まれていた昔、そして現在、変わらず上海のメインストリートであるこの道を中心に、オールド上海の面影を探してみよう。  
  租界の繁栄を物語る証人  
 
住:南京西路325号
電:6327-2829内線200
時:9:00〜17:00(入場は16:00まで)
上海レースクラブ(現上海美術館)

南京西路沿い、昔は極東最大の競馬場であった人民広場の脇にひときわ目を引くクラシックなたたずまいの時計台がある。現在は美術館として使用されているその建物は、イギリス人が中心となって1933年に建設した競馬場のクラブハウスであった。
こちらを訪れたら、まず建物の外側をぐるりと一周してみよう。ツタの絡まる重厚な石造りの壁、突き抜ける大きな列柱、黒い鉄製の窓枠‥。沈黙の中に、在りし日の繁栄の名残を見て取ることができるはずだ。競馬が行われる日にはこの豪華なクラブハウスに、華やかに着飾った上流社会の紳士淑女たちが次々に集ってきた。特に春と秋、年に2回開かれる大競馬の時には上海中の会社が競馬を見るために仕事を休みにしたといい、その熱狂ぶりがうかがえる。中華人民共和国建国後、1952年競馬場が取り壊され、それに伴い建物は図書館として利用されていたが、1997年図書館の移転により美術館となり現在に至っている。
 
  人民広場を望むオールド上海  
 
国際飯店(ParkHotel)

抜群のロケーションにそびえる黒い摩天楼、1934年開業の国際飯店だ。四つの民族系銀行が共同出資して建設したホテルで、当時の正式名称を「四行儲蓄会大楼」と言った。前衛的な作品で知られるL・ヒューデックの設計。60年代半ばまでアジア随一の高さを誇り、1950年上海の平面図統一のため行われた測量では原点(ZeroPoint)が置かれた。

住:南京西路170号
電:6327-5225
 
 
華安大厦(現金門大酒店)

地下鉄人民公園駅から地上へでると、すぐに目に飛び込む美しい尖塔がある。大手保険会社の投資によって1926年竣工された華安大厦だ。長期滞在者用のアパートとして建設され、金門飯店、華僑飯店などの名を経て1992年金門大酒店となった。エントランスホールの高い天井や大理石の柱など、クラシカルなデザインは見事、の一言。

住:南京西路104号
電:6327-6226
 
 
沐恩堂

西蔵路沿いに次々と新しい高層ビルが建つ中、そこだけ時が止まったような赤茶けたレンガの壁の教会がある。大きな赤い十字架をいただくそこが、1887年に竣工されたメソディスト派教会、沐恩堂である。中央に位置する礼拝堂では1000人が祈りを捧げることができるという。日曜礼拝時には中も参観可能。内部のステンドガラスは必見だ。

住:西蔵中路316号
 
  オールド上海の先端を行く  
 
住:九江路423号
電:6350-3500
上海華商証券交易所(現海湾賓館)

1934年建設された当時アジア最大の証券交易所(1949年活動停止)。証券交易発展に名をとどめる名士たちが集った場所だ。内部は全面改装されたが、外側は当時のまま残されている。ホテルロビーのセピア色のパネル展示はぜひチェックしたい。時間がある方は、ぜひ裏の漢口路側(当時はこちらが入り口だった)へ回ってみよう。壁に交易所の理事長張慰如や、常務理事尹韻笙らなどの名前が刻まれた記念の石碑が埋め込まれている(ただし室外機の下になっていてとてもわかりづらいので注意)。
 
 
住:漢口路309号
申報館

1872年、上海初の中国語新聞「申報」がイギリス商人アーネスト・メイジャーによって発行された(1949年停刊)。申報館はその発行所として1918年に建造された。30年代中国最大の発行部数を誇った「申報」。当時は中にスタジオが設けられラジオ放送も行われていたといい、まさしく上海のマスメディア発展の中心的存在であったと言えるだろう。現在1階はレストラン、上は新聞社などのオフィスとなっている。1階レストランの天井装飾はぜひ見てほしい。
 
  生活に密着した街並み  
 
新光大戯院(現新光影芸苑)

昔の娯楽、といえば観劇。新光影芸苑は1930年に新光大戯院としてオープンした映画館兼劇場だ。1931年中国初のトーキー「歌女紅牡丹」を封切り上映。改修を重ねたが、外観は当時の風格を今に伝えている。チャップリンがここで京劇を楽しんだとの記録も。

住:寧波路586号
電:6351-1055
 
 
新新公司(現第一食品商店)

アテンドの途中で立ち寄った、という方も多いのでは?という第一食品商店。1926年先施公司、永安公司に続く大型デパート、新新公司として建設された。ネオバロック風古典主義建築で、開業当時は中央に尖塔が配されていたが今では台座部分が残るのみ。

住:南京東路720号
 
 
永安公司新楼(現七重天賓館)

かつての上海四大デパートの一つ永安公司の新館として1933年頃に建設された。国際飯店の隣、西僑青年会(現上海体育倶楽部)の設計も担当したエリオット・ハザード氏によるもの。隣の本館と空中渡り廊下で結ぶなど、斬新なデザインで注目を集めた。

住:南京東路627号
 
  東洋一と謳われた街  
 
map
1862年英国競馬クラブが現在の人民公園付近に競馬場を建設、外灘から競馬場まで租界に暮らす人々が通うため、あるいは馬を運ぶため道路も整備されていった。それが大馬路、現在の南京路である。先施、永安など次々と大型デパートが開業して覇を競い、そこは最先端の流行を追うエリア、東洋一の繁華街となっていった。南京路はもちろん、一本北、南に入ってみるだけで、昔の面影を残すアパートなどをまだたくさん見かけることができる。そんなに広いエリアではないので、気軽に出かけてみよう。本に載るような著名な場所ではない、そんな市井の片隅の歴史にも思いをはせながら。
 
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