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上海国際映画祭
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  ■中国映画100周年の年に贈る2005上海国際映画祭  
  上海国際映画祭執行副秘書長 事務室主任 陳暁萌  
 
陳暁萌
今年は中国映画誕生100周年記念の年。中国映画の発祥地として上海は中国映画の代名詞となったこともある。映画は上海に夢をもたらし、上海も映画の中にたくさんの姿を残して来た。2005年6月11日、8回目を数える上海国際映画祭が開幕する。世界各国からやって来た審査員たちがこの映画祭の最高栄誉「金爵賞」の8部門の賞とアジアの新人たちの創作と交流を鼓舞するアジア新人賞を選び出す。大島渚、オリバー・ストーン、アラン・パーカー、アサヤス、林權澤に続き、今年はどんな大監督、大スターがやってくるのか?一年に一度の映画の祭典が今、幕を開ける・・・。
 
  ● まず上海国際映画祭について簡単にご紹介いただけますか?  
  上海国際映画祭は1993年10月に始まりました。始めは2年に1回、2001年からは1年に1回となりました。2003年はSARSのためお休みとなりましたので今年が8回目になります。
上海映画祭は中国唯一の国際映画祭です。中国には他に金鶏賞と百花賞、長春映画祭や大学生を対象とした映画祭と農民映画祭があり、もう無くなりましたが珠海映画祭もありました。ですがこれらの映画祭は国内を主としたものです。
始めの頃上海映画祭は10日間でしたが、現在は9日間となっています。1993年に国際映画フィルム制作者協会(FIARF)に加盟してから、上海映画祭のすべての規則などを「国際映画祭通則」に則ったものにしました。東京、釜山映画祭と上海映画祭の違いは分野を分けずに開かれるコンペティション(A類)の映画祭だということです。同じような形式の映画祭は世界に11あり、中でも最大の3つはウィーン、ベルリン、ヴェニスの映画祭です。そのうち発展途上国では上海とエジプトのカイロの2つで、その他9つは先進国の映画祭です。
上海国際映画祭の主催者は国家広播電影電視総局と上海市人民政府ですが、上海文化広播影視管理局と上海文化広播影視集団(SMEG)が請け負っているので、公的な色と民間の色をともに持っていて、協賛、申請費、チケットの収入で収支が成りたっています。
 
  ● 今年の映画祭の規模は以前と比べてどうですか?  
  今は準備段階ですが、今年は中国映画100周年ということもあって以前よりも良い感じになりそうです。開幕式も今回は上海影城から上海グランドシアターに移動しています。
集まった映画は2004年から2005年に製作された新作フィルムが90%以上を占めています。参加映画館の数も22館に増え、規模が上海の10の区に広がりました。曹楊電影館と閔行区の南方商城が新しく加わったことにより観客も広がることでしょう。
上映時間も工夫されています。大衆受けする平易な作品を夜の6時から8時に上映して昼間に用事のある人にでも観る機会があるように気を配っています。
 
  ● 今年の参加作品の状況はいかがですか?  
 
昨年の映画祭にやって来た大スターのメリル・ストリープ
今年金爵賞(上海映画祭の最高賞)を競うのは15本、アジア新人賞部門には10本の作品がランクインしています。アジア新人賞のみに申請している作品は60本を超えています。昨年の倍です。昨年やっと始まったばかりの新しい賞なのに認知度が高く、嬉しい限りです。この他、160本以上の外国映画と40本以上の中国映画、計555本が上映されます。映画祭のサイトをチェックした時には「気が遠くなりそう!」という書き込みもありました。
1人の映画ファンが映画祭期間に16、7本の映画を見るという統計が出ていますが、これが限界でしょう。熱心な映画ファンは映画祭の期間にパンと水だけで一日4本、合計で40本の映画を見たという記録があります。
  ● 審査員となる人の選択基準は何ですか?  
  まず健康的で前向き、中国の国情と現状にあっていることが基本です。次に映画芸術上での功績があることを要求しています。しかあることを要求しています。しかし年齢は問題にしていません。昨年審査員になったフランスの監督アサヤスのように大変若い場合もありますし、アラン・パーカーや大島渚などのように名声のある人物の場合もあります。審査委員が毎年重複することはありません。
作品の選択に於いては監督を重視しています。俳優、カメラ、脚本、音楽すべてが映画を構成する要素ですし、優れた専門家もいます。しかし映画は総合的なものですから、やはり全体を把握するファクターから見る必要があります。上海映画祭の2つの大賞、最優秀映画賞と審査委員会賞は総合的なものから選んでいます。
3つ目はなるべく多くの国家を選ぶというものです。最後に相手方の中国に対する態度が友好的であることを望んでいます。私たちは映画祭に政治的色彩を持ち込むことを望んでいません。
 
  ● 今回とこれまでの上海映画祭での日本映画の状況は?  
  昨年は日本映画「犬の散歩」がアジア新人賞を受賞しました。今回の映画には「村の写真集」「雲のむこう、約束の場所」がそれぞれ、金爵賞とアジア新人賞にノミネートされています。特に今年は山田洋次監督の特別映画展もあり、昨年東京映画祭のオープニングを飾った映画「隠し剣 鬼の爪」もそこで上映されます。山田監督は上海国際映画祭の最優秀監督賞を受賞したこともある人物で、何度も上海映画祭のために来海しています。彼は年齢を重ねていますが創作への情熱は衰えていません。これは非常に得難いことだと思います。山田さんは上海の友人であるだけでなく、我々上海国際映画祭の古い友人でもあると言えるでしょう。今回はさらに彼が日本の30年代の映画産業の発展を描いた映画(キネマの天地)も上映します。私はこの映画に非常にシンパシーを感じているのですが、この作品は中国映画100周年というテーマに合った作品であると思っています。私はこの映画がとても好きなのですが、今回この作品を上映することには特別な意味があります。この映画は中国と日本両国の文化が大変似通っているということを説明するだけでなく、両国の映画産業の輝ける歴史をも表現しているのです。 
  ● 山田洋次の映画展以外にも似たようなイベントはありますか?  
  香港の監督陳可辛の作品展があります。他の数名の監督の作品展も相談中です。それからカナダ映画展、今年のカナダ映画は今までで最高のクオリティーです。他にもドイツ、イギリスなどの映画展もあります。昨年はオールド映画展、ポピュラー映画展など8つのテーマの映画展を開催し成功を収めました。今年はまだ完全には確定していませんが、きっとたくさんの国家的な、あるいは個人的な映画展が開催されるでしょう。それから中国の新しい映画展もあり、49本の未公開の国産映画が上映されます。  
  ● 中国映画100周年記念イベントについて教えていただけませんか?  
 
今年は中国映画が上海で生まれて100周年という特別な年です。中国映画100周年のクライマックスは12月の北京で行なわれます。たくさんの100周年を記念する映画が登場し、映画フォーラム、国家から健在する100名の老芸術家に賞が授与される予定です。
上海映画祭では以下の幾つかのイベントを通して100周年を記念します。まず、14本の30年代、40年代、50年代、60年代各時代のモノクロ作品を集中して映画祭期間に上映します。これは私たちと中国映画資料館、中国映画海外推進センターの3つで一緒に開催するもので、上映作品の中には時代を象徴する映画「労工之愛情」も含まれています。これも海外から大変注目を得ています。
この他、150〜200枚のポスターを集めたポスター展も開催されます。中国の1949年以前のポスターで現存しているのは50枚以上、そのうちの30枚以上を展示し、更に66年の文革前のものを50枚以上、60年代から90年代のものも展示します。30、40年代のポスターには当時の映画の流行と動態の情報が詰まっていて面白いですよ。
それから北京電影学院と中国電影海外推進センターと協力して専門家を集めた「中国映画の歴史と夢」というシンポジウムを開きます。これは映画ファンと専門家が共同で中国映画の過去と未来を探る絶好のチャンスです。
それから面白いイベントとしては、カンフー映画についてのフォーラムがあります。外国の映画ファンにとって中国のカンフーの魅力は大変大きいようです。それで思いついた企画です。ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リーから李安(アン・リー)、張芸謀監督まで、中国映画の中でカンフーは重要な文化的意義を含んでいます。ジャッキー・チェン、張芸謀、タランティーノのこのカンフーフォーラムへの参加を要請しています。
 
  ● 最後に日本の映画ファンに一言お願いできますか?  
  中国と日本の文化交流はかつて非常に盛んな時期がありました。最近中国の映画産業にはいささかの問題を抱えていますし、日本もアメリカ映画の影響を受けています。私はかつて2度、東京映画祭に行ったことがあります。私が上海映画祭の仕事に関わって約10年ですが、この開放的な舞台で日本を代表する魅力的な映画が上海で好評を得ていると信じています。かつて私は「駅」(高倉健と倍賞千恵子出演の作品)が上映されている映画館に立って、満場の真剣な観客たちを目にして感動したことがあります。中日両国の映画産業は一衣帯水のものであると言えます。上海国際映画祭で私たちはこれまで通り各国の映画文化の発展を推進していくことでしょう。 
 
 ◆プロフィール
陳暁萌 陳暁萌 1954年上海生まれ
上海師範大学中国語言文学系卒業
華東師範大学の国際問題研究所で世界政治と国際関係研究過程を卒業
陳暁萌はかつてラジオ番組の編集、出版物の編集長、上海市放送テレビ局リーダーの秘書、上海市放送テレビ局事務所副主任、上海電視節事務所主任、上海国際映画祭事務所主任などの職を歴任。

1989年上海電視節の組織工作に従事。
1995年上海国際映画祭の組織工作も同時に行ない、現在上海文化広播影視集団国際大型活動事務所主任、上海電視節執行副秘書長、
法人代表:上海国際会議中心有限公司董事、上海東方明珠股有限公司董事、中国世界映画学会会員
2004年10月、フランス文化情報部よりフランス文学芸術ナイト勲章を授与される。
 
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