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  それいけ浦東通 其の「二一」
      呉昌碩記念館
  待ちに待った春がやって来た!そこで今回はちょっと足を伸ばして、浦東新区の西方、浦東国際空港の手前にある華夏文化公園内にある呉昌碩記念館をご紹介。呉昌碩といえば、中国画や書道、篆刻に触れたことのある人なら一度は聞いたことがあるだろう。この記念館では呉昌碩の作品世界や生活も垣間見ることができ、それに今の季節ならなんと桜の花が見られるのだ!4月初旬が見頃だと言うことなので、お弁当を持ってみんなで出かけよう!

 
  呉昌碩とは?
2004年の9月に生誕160周年を迎えた呉昌碩(1844-1927)は清末に浙江省安吉県に生まれた。詩(漢詩)、書、画、印(刻印)に優れ、「四絶」と称えられている。日本の文墨に携わる人たちとも深い交流があり、日本にもファンは多く作品もたくさん残されている。70歳をすぎてから最も多作の時期を迎え、84歳でこの世を去るまでに残した作品は数多く、中国国内外へ多大な影響をおよぼした近代の巨匠だ。70歳で上海の北山西路吉慶里へ移り住んだ。

←石鼓文(せっこぶん)という書体で書かれた対聯。74歳のときの作品で、高齢とは思えないなめらかな線。
 
  →亡くなる前年、83歳のときの作品。生涯現役を通した呉翁は晩年の作品でも衰えを知らない。  
     画室  
  上海の特徴的な建築様式、石庫門建築の二階建て建築が呉昌碩の旧居だった。それを復元した記念館の2階に画室はある。上海に移り住んだぐらいから多作の時期に入るので、こんな部屋で数多くの傑作が生み出されたんだなぁと思うと感慨深い。  
     展示室  
  記念館に入ってすぐ1階にあるこの部屋では、年代順にその時々の写真も見ながら呉翁の生涯を振り返ることができる。決して平坦ではなかった呉翁の人生を知れば、作品をもっと深く理解できる。日本との関わりも少なからずあり、より親近感をもてるだろう。>br />
←記念館の定番、パネルでたどる生涯。説明文が中国語だが、写真も付いているので大体は理解できる。
↓展示ケース内には書道の教科書も。日本の書道の教科書にも呉翁の作品が載っている。気づかないうちにあなたも練習してたかも?
↑1階の展示室の向かいにある貴賓室では画集も見ることができる。日本語の画集もあるので、ここで予習してから展示を見ることも可能。    
 
     寝室  
 
↑呉翁の写真が飾られた下には、当時を偲ばせる椅子と洗面器が。
↑窓際にあるこの机は篆刻を彫る際に使っていたのだとか。回転する木製椅子のデザインもステキで趣が感じられる。
2階にある寝室は画室の奥にある。ここには実際に呉翁が使用していた椅子も展示されていて、記念館の中で一番、呉翁の生活が感じられる部屋となっている。部屋の片隅にある「二十四史」専用にあつらえられた書棚が文人らしさを漂わせている。
↑ベッドは復元されたものだが、右手にある椅子が当時、実際に呉翁が使用していたもの。この椅子に座ってうたた寝をしたりしていたのかも。
 
     華夏文化公園  
  呉昌碩記念館があるのは華夏文化公園内。ここには記念館をはじめ近現代の浦東出身著名人の旧居を復元した建物(オフィスやホテルに使われている)が8棟あり、さながら建築文化公園といった風。また、今の季節なら桜の花を愛でることもできる!
  ←96年に福岡県知事と篆刻家、師村妙石氏により植樹された10本の桜の樹。毎年4月初旬ごろに満開になるそうだ。日本の春を感じに来よう!   ↑これは宋慶齢の旧居を再現したもので、現在はホテルとして使われている。復元とはいえ、さすがに風格が感じられる。
 
     蔵品室  
 
蔵品室の壁いっぱいに掛かる掛け軸は呉昌碩、その孫、弟子たちの作品。他に呉翁が実際に使っていた筆などの文具や漢詩の蔵書も。展示は700点ほどある収蔵作品から定期的に入れ替えられる。呉昌碩の系統を引く画家たちの作品に囲まれ、ファンにはたまらない空間。


漢詩にも造詣が深かった呉翁の、表紙に署名が書かれた詩稿。
こちらは呉昌碩のお弟子さんの作品。呉
家は呉昌碩から始まって画家が四代続く珍
しい家系。彼らの作品は思想や手法などを
継承しつつ表現している、呉昌碩芸術の未
来系といえるかもしれない。
  ↑細かい彫刻や自然石の豊かな色彩が美しいこれらは、日本の篆刻家松倉晴海氏からの寄贈作品。   ↑実際に呉昌碩が使用していた筆や朱肉などの文具。弘法筆を選ばずというように、質素な道具ばかりだ。
 
  ■ 呉昌碩記念館  
 
呉昌碩記念館の館長で、呉昌碩の曾孫にあたる呉越氏。後ろの絵は呉越氏によるもので、氏自身も画家でもある。日本で2年の滞在経験があり、日本語はペラペラだ。普段は多忙のため不在のことも多いが、運良く在館なら色々な話を聞くことができる。また記念館では年に10回ほどの中日友好の展覧会も開催されている。日本からも年に2000〜3000名の観覧者が訪れるそうだ。
 
 
  呉昌碩記念館
  住   所 :     華夏東路1539号(川沙鎮近く)
  電   話 :     5837-5143
FAX   :     5837-1234
時   間 :     9:00〜16:30
  料   金 :     10元
 交   通 :     地下鉄2号線、張江高科駅からバス張川線、塘川線にて
  華夏三路駅下車。または張江高科駅からタクシーで約
  15分。
 
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