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 上海日本人学校 スクール便り  vol.36
   虹橋キャンパス新校長 清水聡先生 インタビュー  
  上海のダイナミズム
先月の12日が着任式と始業式、そして13日が入学式でした。4月17日現在、虹橋校の児童数は1588名となります。小学部だけでこの児童数は、さすが世界有数の超マンモス校だと実感しましたね。虹橋校の今年の派遣教員は27名で、教師と講師、そして事務職員の方々も含めて職員は91名です。さすがに大所帯なので、職員会議や毎朝の職員会もすべてマイク使用です。研修中に元校長の飯田先生から上海について、『東京や大阪以上の街ですよ』とお話は伺っていたのですが、実際に着任してみると、学校の規模も街の様子も想像以上でした。宮崎の小学校から赴任したばかりの私にとっては毎日驚きの連続で、日々「未知との遭遇」ですね。
海外赴任の経験
1990年より、インドネシアのスマトラ島にあるメダン日本人学校に赴任していました。メダンは北スマトラ州の州都で人口は200万人ほど。在留邦人は約200人で、そのうちの10%である20名ほどがメダン日本人学校の生徒でした。赴任していた3年間、生徒数は20名前後で推移していました。6名が派遣教員で指導は教科担任制を導入しており、私が赴任して1年目は1、2年生の複式学級の担任で、3年生以上と中学部で社会科を教えていました。2年目で中学部の担任になり、当時中1が1人、中2が1人、中3が2人の計4人でホームルームをしていたことを懐かしく思い出します。
インドネシアはイスラム教徒が90%を占める国なので、当時は一部過激派の教徒による事件もあり、警備や危機管理の面では、日本で普段経験しないような出来事にも遭遇しました。生徒や教員たちとは家族ぐるみのおつきあいで、正に苦楽を共にしたという言葉がしっくりきます。
その後、残念ながらメダン日本人学校は児童数の減少で閉鎖になってしまいましたが、学校が存続できなくなっても、当時の生徒たちと今でも交流があります。在外で出会った生徒と今でも人的交流を持てることは、教員としてたいへんうれしいことですね。
今年の虹橋キャンパスについて
虹橋は小学部、浦東は中学部と小学部の一部の児童・生徒が在籍しています。学校が分かれた分、少し制約が減り、今年はクラブ活動の再開や集会活動など、これまで取り組めなかった活動も取り入れることが可能になりました。今後は転入生すべてが浦東キャンパスに在籍し、虹橋キャンパスでは転出の児童が発生するので、いずれは浦東と虹橋が同じ規模の学校になっていくのではと思います。
学校自体は別になりましたが、浦東キャンパスの泰地前虹橋校校長と連絡・相談をしながら、イベントなど協力できる部分については連携していく姿勢です。今年は上海日本人学校が文部省(現在の文部科学省)認定20周年の節目の年にあたりますので、浦東と虹橋とでお祝い行事などをどう実施していくか、これから検討していくことになります。
在外教育で大切なこと
いつ日本に戻っても困らない学力をつけること、そして在外での利点を活かした現地理解教育を進めることが大きな柱になります。学力向上に加えて、上海にいる利点を活かした現地理解教育を進めていくことが、私に課せられている仕事だと思っています。学校の教育は、知育・徳育・体育のバランスのとれた児童を育成していくことですが、それプラス、国際性豊かな児童を育てていくこともたいへん重要だと思っています。
座右の銘は「温故知新」
「温故知新」は、以前在籍していた学校だよりのタイトルにも使っていた大好きな言葉です。不易流行という言葉があるように、教育の基本的な部分は時代が変わっても不変のもの。教育という営みは生徒と教師の関係が基本中の基本で、教科指導や心の教育、道徳の指導や体育活動どれも、必要なのは教師と児童・生徒との信頼関係に尽きると考えています。そして、今話題になっているITやそれぞれの時代で出てきた課題をどう取り入れていくかが、学校教育でいう「流行」の部分なのではと思います。
歴史をさかのぼり、そこから何かを学んで、今に活かしていくものはないか。それを教育の基本的な考えとして持つことが大切だと思っています。
 
    上海日本人学校: 上海市虹梅路3185号 電話:6406-8027 http://www.srx.net.cn