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  Business Woman Interview No.72
 
  マサミ・レボンさん
 
HAMILTON HOUSE マネージャー
働いてくれる大切なスタッフは、 私たちの家族であり、お客様です。


昨年10月にオープンした「HAMILTON HOUSE」で、シェフを務めるフランス人のご主人フィリップさんと、ニュージーランド人で店のオーナーでもあるリチャードさん、中国人パートナーのジェーミさんとともに、マネージャーとして働くマサミさん。日本、オーストラリア、フランス、中国、文化が異なる土地で過ごした経験があるマサミさんには、オリエンタルな魅力が溢れている。




― マサミさんはどのようなお仕事をされているのですか?

外灘近くのレストランバー 「HAMLTON HOUSE」 でマネージャーをしています。お客様への接客やスタッフ教育が主な私の仕事です。

― マサミさんは上海へ来る前は、オーストラリア、フランスでも暮らしていらっしゃったんですよね。

そうなんです。日本を離れて、この上海に来るまでのことを話すと、ちょっと長くなるんですが...(笑)。まず13年前にオーストラリアのシドニーに留学のため渡りました。そこでフランス料理のシェフをしているフランス人の主人と出会い、結婚しました。
7年間シドニーで暮らした後、主人がもう一度フランスで本格的なフレンチを学びにフランスへ行くことになり、2年間フランスで暮らしました。その後またオーストラリアに戻り3年間。そして昨年、この上海へやって来ました。

― スタートはオーストラリアの留学だったのですね

オーストラリアに行ったきっかけは、語学習得と専門的なサービスマナーを学ぶことでした。実は私の地元は長野なんです。97年に冬季オリンピックが長野で開催されると知って、英語が話せたら、私もなんらかの形で参加できるんじゃないかと思い、オーストラリアの学校のホテルマネージメント学科に入りました。
卒業後はオーストラリアのホテルに就職し、日本人観光客のお世話などをしていましたが、主人と出会ってオリンピックを長野で迎えることはできなくなってしまいました(笑)。

― 上海へはなぜ来られたのですか?
   
services show
▲右からリチャードさん、マサミさん、フィリップさん 
オーストラリアで一緒に働いて いたリチャードから主人に、上海に新しい店を開くので手伝って欲しいと依頼されたことがきっかけです。彼も私も、中国で働くなんて、想像もしていなかったので、話が来た時は随分悩みました。しかし、リチャードとともに下見で上海を訪れた主人は、上海のさまざまな表情があるお洒落な街並み、人々の活気溢れるパワーがとても気に入ったようでした。本当にやっていけるのかという不安もありましたが、主人は上海に大きな可能性を感じているようでした。
いくつも大きな仕事を成功させてきたリチャードと、信頼する主人の感覚を信じて私も上海へ行く決心をしました。
長い人生のなかで、生活が変わるような転機なんて、そんなに回ってくるものじゃないと思うんですよ。実現に向けて入念に計画しても、うまくいかずに途中でダメになってしまったり...。それが今回のように短期間でトントン拍子に進む時は、きっとチャンスなんだと思います。

― マサミさんの接客マナーはどこで習得したのですか?
 
シドニーのオペラハウスのレストランでスタッフとして働いたのですが、本当の意味の接客マナーを勉強したのはフランスです。フランスに移ってからは言葉の問題もあり、仕事をしていなかったんです。しかし主人は毎朝早朝から深夜まで働きづめで忙しい毎日。そんな彼を見ていると、私も何かしたいと思いようになりました。主人に相談して、彼の働くレストランで私もスタッフとして参加させてもらえることになりました。そこはフランスでも有名な三ツ星レストランで、料理、サービス、雰囲気、すべての面においてハードルが高かったですね。靴のホコリひとつまで厳しくチェックされ、オーダーの間違いでクビというという厳しい世界でした。そこで徹底的に接客マナーを鍛えられましたね。私は上海でも、あのレストランと同じようなサービスを提供できると思っています。

― 文化によって、サービスに対する対応も違います。グレードの高いサービスを提供するために、 スタッフにはどのような教育をされていますか?
 


 
今、店で働いてもらっている中国人スタッフには、どのようにしたらホスピタリティの概念を持ってもらえるか、今まで私たちが経験したことをどのような方法で伝えたらよいのかをいつも考えています。まず最初に私たちが行なったのは、笑顔であいさつをして、スタッフに少しでも気持ちよく働いてもらう環境を作ることでした。私たちを好きになってもらうことは、店を好きになってもらうことに繋がります。店を好きになれば、もっといい店にしようと頑張ってくれます。すると必然的に、お客様へのサービスも良いものになります。
リチャードはいつもスタッフに愛情を持って家族のように大切にしています。「スタッフを大切にできない店はお客様も大切にできない、私たち経営者にとってスタッフがお客様」。これはリチャードが日頃から言っている言葉です。彼はスタッフとともに働くことも大切だと言っています。お客様が求めているものを知ること、スタッフとコミュニケーションをとることなど、やはりその場にいないと分からないことや言葉ではうまく伝わらないことも多いですからね。スタッフたちは私たちが思う以上に、私たちのことを見ています。私たちが手を抜けば、彼らも手を抜くし、逆にしっかり働いていれば、しっかり働いてくれる。スタッフから教えられることも多いですよ。
昨年10月に店がオープンしてから、スタッフがひとりも辞めずに働いていてくれることが、とてもうれしいです。これからもスタッフみんなで協力して良いお店にしていきたいと思います。
 
■ HAMILTON HOUSE

住:黄浦区福州路137号
TEL:6321-0586
時:12:00〜14:30(Lunch※月曜は休み)、
14:30〜17:00(Tea)、18:00〜LO22:00(Dinner)、22:00〜翌1:00(Bar)
席:75席