上海ウェネバーオンライン
中国(上海・北京)生活情報満載!!
Contents / Bizwomen
  Business Woman Interview No.66
 
  MIYN Co. 株式会社 ミューン アジアマーケティング 担当マネージャー
李 英宏 さん Li Ying Hong

 
中国人タレントを日本でスターにし、
日本人タレントを中国でブレイクさせる。
それが、これからの目標ですね。

李英宏さんが、初めて弊社編集部にコンタクトしてくれたのは、昨年の6月のこと。担当している日本人タレントの小松拓也さんを何とか上海で売り込もうと、東京から必死にプロモーション活動をしていた時だ。中国語の話せる日本人俳優、しかもそのマネージャーが上海人女性というのに興味を惹かれていたところ、この春から小松拓也さんは人気番組『加油!好男児』に出演することに。唯一の日本人参加者である彼の奮闘ぶりは「Xiao Song」の呼び名でお茶の間の人気をさらっている。その影になり日向になり、マネージャーの李英宏さんもぴったり足並みを合わせて小松さんをサポート中だ。日本人俳優を何とか中国でブレイクさせたいと、マネージャーの李さんも小松さんと同じく奮闘中のようである。




人気テレビ番組「加油!好男児」の撮影で、
小松拓也さんについてずっと上海にいるそうですね。

4月8日からなので、日本から来てもう2ヵ月ちかくになります。上海に来てから私は実家に、小松はテレビ局の選手寮に入る前は、私のおばの家に住んでいました。この番組のおかげで、すでに私の実家や親戚も巻き込んで、皆が小松の大応援団になっていますね(笑)。
私のマネージャーの仕事としては、「加油!上海好男児」の本番で小松に付く以外に、番組内で小松が歌う中国語の歌詞を調べたり、中国語の発音を直したりなど細かい仕事が多いです。小松の中国語のブログも、慣れないながらすべて私が管理している状況です。本番では小松が中国語の歌を歌うことが多く、発音では彼もいろいろ苦労していたようですね。翌日のスケジュールが前日の夜中まで決まらないので、小松にとってはかなり精神的にタフだったと思いますが、本当によく頑張ってくれました。

李さんが、小松拓也さんのマネージャーになった経緯について教えてください。

97年に語学留学で日本に行き、立教大学を卒業した後は、関西系の大手芸能プロダクションに4年間勤務しました。会社では日中合作のプロジェクトの手伝いをしたり、中国語の通訳をしたり、芸能界のさまざまま仕事を経験させていただきました。ただ、仕事はとても勉強になったけれど、自分としてはいずれ芸能界で日本と中国をつなぐ仕事をしたいという夢があったので、現実の仕事との落差に悩むことも多かったですね。その頃、たまたま先輩の知り合いの芸能事務所の社長から、「中国語のできる俳優なので、何かあったらよろしく」と資料を渡されたのが小松のものでした。
小松の写真をぱっと見たとき、何か運命的な縁を感じて、「こういう顔の男の子は必ず中国で売れるな」とピンときましたね。その後、プライベートで上海に里帰りしていたとき、たまたま小松の資料を友人に見せたら興味を持ってくれて。その友人経由で上海で撮影するドラマの話が来たので、通訳としてドラマの契約を手伝いながら、そのまま自然な流れで小松のマネージャーとして仕事をすることになったんです。プロダクション時代に現場マネージャーの経験はありますが、本格的なマネージャーの仕事は初めて。少し躊躇しましたが、日本と中国をつなぐ仕事という夢に近づけると思い、すぐに決心しました。

李さんは、小松さんをひと目見て必ず中国で売れると思ったそうですね。 

小松のプロフィールとPV見て、今の中国で売れる顔だなと思いました。彼のような優しい顔は、特に上海人のホワイトカラーの女性、しかも20代以上に「癒し系」として好まれるだろうと確信したんです。必ず中国でスターにしたいと思いました。中国語の発音も悪くなかったし、あとは、小松自身がどこまで本気で中国で頑張ってくれるのかということだけでしたね。

小松さんのマネージャーになった当初はどのような活動をしていましたか?
   
小松の場合、デビュー当時から日本だけでなく、中国も視野に入れた活動をしていました。ただ、残念ながら最初に私が関わったドラマの話は流れてしまって。次に来たドラマの話はかなり正式な話だったので安心していたら、上海入りの10日 前に突然ドラマの台本が変更になり、スポンサーが下りて急遽キャンセルになってしまったんです。ドラマのために日本の芸能活動も1年間セーブしていたので、かなりショックでした。私は小松を売り出すために事務所に入ったのに、何もしないままお給料をもらうのも罪悪感があり、マネージャーとしての責任を感じましたね。何とか仕事をとってこなくてはと思い、1度でも会った人にはすべて電話をかけて、昨年の10月ぐらいから必死に営業しはじめました。できるだけ小松をいろんな方に知ってもらおうとオーディションも積極的に入れています。正直なところ、小松もすでに30歳なので、できるだけ早くブレイクさせたいという気持ちがありますね。

今回、「加油!好男児」の話はどういう経緯で来たものですか?
 
 
▲『加油!好男児』(東方衛視台:毎週金曜夜8時〜)に出演中の小松拓也さん。2007年からは外国人枠も設けられ、小松さんは日本人唯一の参加者となった。
この春節に上海に里帰りした時、東方衛視台でプロデューサーをしている友人に10年ぶりに連絡して、小松の資料を持って挨拶に行ったんです。その時に「加油!好男児」の話になり、今年の好男児は外国人も参加できるので出演してみたらどうか、とアドバイスされたので、番組の関係者に会いました。もちろん、番組のことは知っていましたが、正直なところ、初めて見たときはずいぶん古い雰囲気の番組だなと思いましたね(笑)。ただ、この番組は視聴率も良く、昨年の「加油!好男児」で優勝したタレントも順調に売れています。もし参加できるのなら、これは小松にとっていいチャンスになるかもしれない。ちょうど番組のスタッフの方も小松に興味を持ってくださったので、3月には小松を連れて上海入りし、そのままとんとん拍子に話が進んで番組に出演することになったわけです。
残念ながら、小松は5月18日の本番で敗退してしまいましたが、思いがけず上海のトップ4まで勝ち残ってくれて「本当にお疲れさま」という気持ちです。この番組は本番以外にも演出などの撮影が多く拘束時間が長いので、「加油!好男児」に出演することは、タレントのスケジュールをすべてテレビ局に渡すことと同じです。本当は5月から日本でVシネマの撮影も入っていたのですが、それも番組のために断りました。タレントのスケジュールを完全にブロックされ、しかもノーギャラというのはかなり厳しいですが(笑)、それでもこの番組で露出させていただいたことで、小松の中国での知名度も上がったし、メリットは大きかったと思います。中国人のファンの方が増えたのも、本当にありがたいですね。
 
「加油!好男児」以降の小松さんをどのように上海で売り出すか、
すでに青写真はありますか?

いくつか中国の大手プロダクションから契約のオファーが来ています。小松の場合、完全に中国だけで売り出すのではなく、日本でも活動できるように、どちらもうまくバランスをとって架け橋のような役割になってほしいと思いますね。7割ぐらいが中国、その他は日本で活動できたらというイメージです。
小松のいいところは、番組でもご覧の通り、まじめで熱心なところ。そして古風なぐらい一本気なところで、幅広い層に好感を持たれるキャラクターです。生まれ持った素材もいいので、もっと彼自身も自分の長所を自覚してほしい。番組が終わっても、小松にはさらに勉強してもらって、自分の引き出しを増やして欲しいと思っています。

李さんにとって芸能マネージャーの仕事のやりがいは?
また、どのようなところがおもしろいですか?
 

自分が担当しているアーティストが舞台で輝いてるときですね。自分の担当しているタレントが、人前で自分の良さをアピールしている姿を見ていると、心から満足します。実は私も上海で、高校生の頃から「上海パフォーマンスドール」という女の子のユニットで芸能活動をしていたことがあるんです。4人のユニットで私はダンスがメインの役割でしたが、そのまま日本と中国で同時にCDデビューさせていただきました。当時まだ10代でプロ意識もあまりなかったけど、本当にいい経験をさせてもらったと思いますね。その後、日本留学のためにユニットを脱退しましたが、私の気持ちとしては、自分が芸能界で成功できなかった分も小松には頑張ってほしい。自分の夢を小松に託している部分があるかもしれませんね。

今後、マネージャーとして目指していることは? 

私が芸能界でやりたいことのひとつは、中国人タレントを日本でスターにすること、もうひとつは日本人タレントを中国で売り出すことです。それが今でも、自分の中ではいちばんの目標ですね。まずは小松を中国でブレイクさせて、あとは日本の芸能界のシステムを理解できるマネージャーを育てていくことも視野に入れています。
その他では、ある日本のアーティストの上海ライヴを実現したいと水面下で動いているのですが、年内にうまく実を結べそうな感触です。日本と中国をつなぐタレントやアーティストを、できるだけ多く自分の手で育ててプロデュースしていきたいですね。

■ 株式会社 ミューン MIYN Co.

〒102-0093 東京都千代田区平河町1-3-12 第2秩父屋ビル3階
TEL:03-5211-2177 FAX:03-5216-1795
http://miyn.info/

小松拓也サイト
http://miyn.info/takuya(日本語オフィシャルサイト)
http://blog.sina.com.cn/komatsu1230(中国語ブログ)