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Business Woman Interview No.62
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STUDIO KEIKO
オーナー
陸馨子 さん |
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初心者でも、時間がなくても、
気軽に始められるのがお花のレッスン。
花のパワーが暮らしに潤いを与えてくれます
古北路から紅宝石路を入って瑪瑙路へ。小さな雑貨屋や花屋が立ち並ぶ通りに、陸馨子さんが主宰する花のサロン「STUDIO馨子」がある。幼少時代から華道や茶道に親しみ、仕事のキャリアも積んできた陸さんは、ご主人との結婚を機に上海へ。上海ではイベントのプロデュースや企画等の仕事をしていたが、いつか上海で、自分が培ってきた知識を元に何か仕事がしたいと考えていたという。昨年、念願が叶ってオープンしたサロンは決して広くはないが、「自分の気配りがきちんと届く空間にしたい」と彼女が語る通り、部屋のすみずみまで柔らかな気配があふれている。きっと訪れる人はこのサロンに来ることで癒され、陸さんと花から元気をもらって帰るのだろう。
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| こちらのサロンがスタートしたのはいつですか? |
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昨年9月から本格的にスタートしました。こちらはお花のサロン式レッスンで、プリザーブドフラワーと生け花を両方教えているのが特徴です。生徒さんはほとんど日本人の奥さまたちで、皆さん口コミで集まってくださいました。生け花とプリザーブドはそれぞれ持ち味が違うので、使うシチュエーションにおいて選べるのがおもしろいと思います。お花を楽しむ選択の幅も広がりますね。
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| 陸さん自身のお花との関わりは? |
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華道は通算20年ほど習ってきました。最初は小原流を10年、その後は池坊を10年。池坊を習いはじめたのは、究極の華道と言われる「立華」を生けたいと思ったからです。線の表現を重視した「立華」はとても精神性の高い表現で、30年以上やっている師範の先生でも難しい生け方だと言われていますが、ぜひこの生け方を自分でも身につけたいと思いました。小原流では師範を、池坊は教授の資格まで取っています。
もともと私は、華道だけでなく日本の伝統的な習い事が好きなタイプで、昔から和物が好きな子供でした。国家資格を取っている母親の影響で書道も習っていたし、和服も大好き。航空会社の客室乗務員時代は、同僚が高級ブランドを買いまくる中、私は呉服屋さんでせっせと反物を選んでいました。着物にはかなり投資してきていると思います(笑)。
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| 陸さんは新卒で航空会社の客室乗務員に、その後は美術館のキュレーターやITベンチャー企業の広報を担当するなど、さまざまな仕事を経験されてきたそうですね。 |
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▲こぢんまりした店内には、陸さん自身がアレンジした作品がいくつか飾られている。
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航空会社の客室乗務員として6年間働き、28歳で退職してからは、叔父の知人の関係である私営の美術館で3年間キュレーターとして務めていました。航空会社では国際線勤務だったので、外国のいろんな国を見れば見るほど、日本の素晴らしさを実感する日々でしたね。でも、自分に日本人として何か誇れるものがあるのか振り返ってみると、実は何もないことに気づいて。それから、いてもたってもいられないような焦燥感にかられたんです。美術館勤務になり、かなり本気で華道や茶道のお稽古をやり直し始めたのはそのためです。キュレーターとして働いていたのは個人所有の美術館でしたが、クリスティーズの日本担当の方が頻繁にお見えになったり、美術系の大学教授や、国宝の修復を専門に行っている先生が出入りする美術関係のプロの職場でした。こちらの美術館の建て替えを機に退職しましたが、この仕事で錚々たる専門家の先生方に教えていただいた知識は、今でも得難いものだと思っています。
その後は学生時代の友人が始め その後は学生時代の友人が始めた携帯コンテンツのベンチャー企業に入社し、広報担当として怒濤のような忙しさの中に入っていくわけですが、パソコンを使うことも初めてなら、企業を外向けにPRすることも初めて。上場に向けてIRの勉強をしながら、手探りで広報の仕事を覚えていく毎日は本当に刺激的でした。それに加え、パートの客室乗務員として週末はハワイ線のフライトまであったので、尋常ではない忙しさでした(笑)。現在、そのベンチャー企業は六本木ヒルズにオフィスを構え、すでに上場を果たしています。
この会社で働いていた時期に、上海人の主人と知り合って結婚し、それから上海に住むことになって、今に至ります(笑)。偶然にも主人もIT関連の企業を興しており、上海ベースで仕事をすることになったので、彼の故郷に一緒に戻ってきました。
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| 上海に来た当初はどのような生活でしたか?
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▲サロンがあるのは瑪瑙路沿い。古北路から紅宝石路に入り、瑪瑙路を左折してすぐ。古北新区界隈の奥さまたちが集うサロンとして知る人ぞ知る場所だ
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知り合ってすぐに結婚したので、後からがたいへんでした。結婚した当初は彼の仕事環境も厳しかったし、ハネムーンベビー並にすぐに子供ができるし(笑)。夫婦間でも文化の違いによる諍いが絶えなかったですね。2001年に上海に家を買ったことがこちらでの生活のスタートでしたが、実際に住んでみた上海は東京とあまりにも勝手が違って、本当に次から次へと問題が起こり、精神的にはかなり厳しい時期でした。言葉もまったくわからなかったので、お手伝いさんを雇うのもひと苦労。国際結婚の現実の壁にぶち当たり、あの頃はかなり参っていましたね。
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| 陸さんが、上海で再スタートした初めての仕事が桂由美さんのファッションショーだったとか? |
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2003年の3月に桂由美さんのブライダルイベントをプロデュースさせていただいたのが、本格的な上海での仕事のスタートになります。ちょうど上海での生活にも慣れた頃、日本プリザーブドフラワー協会の方経由でイベントのお話をいただいたんです。桂先生とは会ったとたん、すっかり意気投合してしまって(笑)。日本でもブライダルとプリザーブドのコラボレーションは少ない頃でしたが、ぜひ上海でやろうということになり、マーラー邸を舞台にした本格的なショーとなりました。今思えば何と無謀だったのかと思いますが(笑)、2003年の上海にしては比較的高いレベルのイベントになっていたと思います。メディアの関心も高く、今スクラップされた記事を見ても、たくさんの媒体に取り上げていただいたことに驚きます。人との出会いも含めて、忘れられないイベントになりました。
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| 現在、本格的に仕事に復帰して毎日お忙しいと思いますが、仕事と子育の両立はどうしていますか? |
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どんなに夜が忙しくても、朝食は必ず子供と一緒に摂ります。毎日、幼稚園にも必ず送って行きますね。子供たちの食事はお手伝いさんに任せず、できるだけ自分で作ります。フルタイムで仕事をはじめる時、それだけは絶対に守ろうと心に決めたんです。主人は上海人にしては珍しく家事の苦手な男性なので、残念ながらサポートを期待できなくて。この件に関してはすでにあきらめています(笑)。子供は5歳と2歳でまだ手のかかる時期ですが、ありがたいことに上の子供が通うローカル幼稚園は、朝の8時から夕方5時までカリキュラムがびっしりで、夕方まで子供を預かってくれます。働く母親にとっては本当に助かりますね。この点、中国は比較的子育てしやすい環境が整っていると思います。正直言えば、仕事に没頭している時はすっかり子供のことは忘れていますね(笑)。
上海に来て2人目を出産したので、しばらくフルタイムでは働けない状態でしたが、今はやっと自分のペースで仕事が始められるようになっています。いずれは上海で、私が学んできた日本の伝統文化の良さを伝える仕事がしたいとずっと思いを温めてきたので、今の仕事は、私にとって理想的と言えますね。
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| こちらのサロンのめざしているところは?
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いたずらに生徒を増やすのではなく、私の目の届く人数で、私のセンスを一緒に共有するような感覚でやっていけたらと思っています。レッスンでは、ひとつのサンプルを皆でいっせいに作るのではなく、それぞれの生徒さんの欲しいものを作っていただくスタイルで、使う花材も生徒さんに自分で選んでいただきます。部屋に花をひとつ置くにもそれぞれの方の主張があるはずなので、自分の欲しいものを自覚するトレーニングとして、サロンをうまく利用していただければと思います。暮らしに潤いを与えてくれる花の力を、生活の中にうまく取り入れていただければうれしいですね。
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| 今後の展望を教えてください。
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レッスンの他に、レストランでの生けこみや企業向けフラワーアレンジメントの仕事も単発で受けているので、今後は外向けの仕事も少しずつ増やしていく方向です。将来的な計画としては、日本の協会とも提携し、プリザーブドフラワーをもっと安価に、幅広く皆さんに提供できるような仕事も考え中です。
特に最近は日本人の奥さまたちの中で、お花のレッスンを始めてみたいと考えている方が増えていると聞きます。こちらの生徒さんには子育て真っ最中の方や、お子さんのお迎え時間までしか時間のない方もいらっしゃいますが、それぞれ皆さんがマイペースでお花と親しんでくれているようです。初心者でも、時間がなくても、すぐに始められるのがお花のレッスンのいいところです。気楽なサロン形式なので、興味のある方はぜひ遊びにきていただきたいですね。
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| ■ STUDIO KEIKO |
上海市長寧区瑪瑙路409号(×紅宝石路)
電&FAX:(021)6275-1969
プリザーブドフラワー体験レッスン:300元
生け花 80元/時(花材費別)
※レッスン費に関しての詳細はお問い合わせください。
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