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Business Woman Interview No.51
Wedding Story 上海桜島婚慶礼儀服務有限公司
Wedding Plannner manager
水野美智胡(Michiko Mizuno)さん
挙式から披露宴まで、思い出深い1日を トータルに演出させていただいています。
復興西路近く、ちょっと趣のあるエリアにふと現れる白い建物。それが上海初のゲストハウスとしてオープンした「Wedding Story」である。とにかく派手婚の上海ではあの手この手の趣向を売り物にした結婚プロデュース会社が多数あるが、ここ「Wedding Story」は結婚式のすべてをトータル・コーディネートするという、これまで上海にはなかった新しいスタイルで結婚ビジネスに参入している。唯一の日本人スタッフであるブライダル・プロデューサーの水野美智胡さんは、「まだまだこれから」と言いつつも、上海のブライダル業界に強い手応えを感じているようだ。
こちら、「Wedding Story」についてご紹介いただけますか?
ブライダルをトータルでプロデュースする日本式の結婚式場として、昨年の9月17日に正式オープンしました。上海でブライダルの主流は、お客さまがプロデュース会社に依頼して場所を決めたり、ドレスを自分でご用意するようですが、当館の場合はブライダルに必要なアイテムをすべてパッケージでご用意させていただいています。内訳で言うと、挙式から披露宴にかかるすべての費用はもちろん、ドレス、ヘアメイク、撮影や司会者、お花や前撮りで作るアルバム代まですべて含まれています。挙式から披露宴まで、ひとつの結婚式を最初から最後まで演出させていただくのが、Wedding Storyという館名の通り、当館のコンセプトなんです。日本ではかなり一般的な形ですが、こういう形は中国にこれまでなかったようですね。
ゲストハウスでのウェディングは日本でも人気が高いようですね。
弊社の総経理は鹿児島で貿易会社を経営していますが、家具や資材を中国から輸入して、日本でのゲストハウスの建設・改装に関わっているんです。その関係から、上海のカップルに人生最良の想い出を提供したいと思ったのが、ゲストハウスを建てるきっかけになったと聞きました。基本的には結婚式場として建てましたが、挙式の少ない平日などは、企業様のパーティに使っていただくこともあります。
オープン以来、何組ぐらいの方がこちらで挙式をされていますか?
これまで50組の方がこちらで挙式されて、うち2組が日本人のお客さまでした。2005年は酉年の影響か挙式は少ないほうでしたね。それが、昨年に比べると今年は結婚式の動きが早く、この1月に入ってからお客さんの成約数がぐんと増えています。おそらく他のホテルなどでもそうだと思いますが、今年は全体的に結婚式が多いのではと思います。しかも予算もそれなりに確保しているお客さんが多くて、式の10ヵ月前からご相談に来てくださったり。なかなかいい滑り出しですね(笑)。
「Wedding Story」は、上海にこれまでなかった形の結婚式場だと思いますが、こちらのお客さまの反応はいかがですか?
とにかく、「結婚式場」という概念を、こちらの方にどう理解していただくかがテーマでしたね。上海人の平均的な挙式費用はだいたい4万から6万元、当館のようなパッケージで78888元(100人)からというのは、現地の方から見るとかなり割高に見えるようです。ドレスや披露宴などそれぞれの値段を個別に出していくと決して高くはないんですが、一括でお見積もりすると最初は高いと驚かれましたね。でも、挙式と披露宴も含めての値段であることやドレスも日本製だったり、演出その他がすべて含まれているということで、お客さまも最終的には満足する価格だと思っていただけるようになってきました。
現地スタッフにとってもこちらのような式場の仕事は初めてなので、まず中国人スタッフに仕事の内容を理解してもらうまでがひと苦労でした。実際にウェディング・パッケージを作ってからは、こちらのコンセプトがお客さまにもずいぶん伝わりやすくなったのではと思っています。
水野さんは日本でもウェディングプランナーとしてご活躍だったそうですが、ブライダル業界に進もうと考えた理由を教えていただけますか?
▲ライトアップされる夜の雰囲気は一見の価値あり。
学生時代に、ホテルに派遣される配膳のアルバイトをやっていて、当時は結婚式やパーティの仕事をよく手伝っていたんです。その時、ホテルでブライダル関係のトップにいたのが当時40代ぐらいの女性でした。その方にとても興味を持って、それからなぜか、自分も結婚式場で働きたいなと思うようになったんです。
その当時は、まだ『ウェディング・プランナー』のような名前がなかった時期で、ドラマの中でウェディング・プランナーの仕事が出てきたり、映画の「Wedding Planner」が配給された後、新しい職種として認知されてきた気がします。私が入社した当時は、今ほど人気のある仕事ではなかったですね。
最初にバンケットスタッフとして入社した教会の結婚式場では、ピーク時で1年間700件の結婚式を受注したこともありました。当時の名古屋では教会挙式が大人気で、もう本当に忙しくて(笑)。その後、名古屋最大級のゲストハウスができることになった時に転職して、そこでウェディングプロデューサーの仕事を始めたんです。ウェディングプロデューサーの仕事って、いろいろな制約のある中で、どのようにお客さまのオリジナルを作っていくかが勝負だと思いますね。
こちらで上海のウェディングを見てどのような感想を持たれましたか?
▲館内にはチャペルも常設されている。今年も日本人カップルの挙式が予定されているとか。
いろんな結婚式を拝見しましたが、こちらには「挙式」というスタイルがないなと思いました。披露宴の中で挙式のような演出をして、みんなで集まって食事をして盛り上がる・・。もちろん、それで結婚する二人が満足すればいいんですが(笑)。4時間や5時間続く式もざらで、なぜか締めくくりがないんです。やはり、だらだらと盛り上がるだけではなく、感動のシーンや笑いのシーンも入れて、式全体にメリハリを付けてもいいのでは?とは思いました。 ウェディングドレスを1回の式で2種類着る人もいらっっしゃるし、感覚的には日本人とまったく違うのに驚いたこともあります。ただ、全体的に見ていると、上海の結婚式の方がロマンティック度は高いですね(笑)。
結婚式ではいろいろなグッズを使うんですが、上海の場合は男性もどんどん意見を出すし、女の子の方はハートのキャンドルにしたいとか、かわいい発想が多いです。
日本の結婚式はどちらかと言えばセレモニー的な要素が多く、とにかく『ミスがあってはいけない』のが普通ですが、上海の場合は『とにかく皆で楽しもう』という感覚が強い。違いを見ているとおもしろいですね。
上海でブライダルの仕事をスタートしてみて、実際のところは?
日本にいる時よりも、本当の意味で『プロデューサー』として自分の仕事を意識するようになりました。日本ならすでに流れができている部分もあるし、周りのスタッフが以心伝心で動けますが、上海の場合はゼロからすべて作り上げなくてはいけなくて。例えば挙式の場合なら、牧師さんや聖歌隊を相手にリハーサルして徹底的に教えますし、パーティの仕方も、日本式の結婚式ならこんな感じでということをバンケットや司会者、音響スタッフに一から伝えていきます。パーティのメニューも変えてみたり、もう何から何まで全部自分でやらないといけない(笑)。始めのうちはスタッフに対して、「そこまで言わないと意味が伝わらないのか・・」と愕然とすることもしばしばでしたね。
正直言えば、最初は泣きたい思いでしたが、ここまで仕事に責任を持たせてもらえるのは日本ではあり得ないだろうな、貴重な経験をさせていただいているな、と今では思えるようになっています。
ところで、水野さんご自身はどんな結婚式がしたいですか?
最初に勤めた場所が教会だったので、その当時お世話になった神父様に挙式を挙げてもらえたらと思います。私自身はクリスチャンではありませんが、その神父様に孫のようにかわいがっていただいて、世間知らずの私を心から信頼してくださったんです。彼はすでに定年退職して、現在は名古屋市内の小さな教会にいてゆったりした生活を送ってらっしゃいます。そんな素敵な神父様のいる小さな教会で、挙式ができたら幸せですね。もちろんブライズメイド参加で!そんな夢のような日が早く来るといいのですが(笑)。
「Wedding Story」としての今後の課題はありますか?
現実的に言うと、ローカルの方と日本人の方とではブライダルに求めているものが違う部分もあるんです。ただ、あまりにもいろんな方の意見を取り入れすぎると「Wedding Story」としてのコンセプトが崩れてしまう。守る部分と意見を取り入れる部分の折り合いをどうつけていくか。むずかしいですが、それがこれからの課題ですね。
■
Wedding Story
上海初のGuest Houseとして2005年9月にオープン。チャペルもあり、日本式サービスが受けられる新しいタイプの結婚式場として注目を集めている。各種パーティなどの利用も可。
上海市高郵路50弄5号
TEL:6433-9966/6433-9900
FAX:6415-7524
休館日:火曜日
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