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Business Woman Interview No.42 |
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上海和之商業発展有限公司
Floor Manager
中村由紀恵 さん |
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「プロデュース・イン・ジャパン」を
上海の女性たちにアピールしていきたい。
「プロデュース・イン・ジャパン」をコンセプトにしたファッションビル「Wa!!」で、唯一の日本人女性スタッフとして働いている中村由紀恵さん。日本人初の飛行機の女性メカニックとして外資系航空会社に在籍、その後、実家の和菓子卸業の営業職を経て上海へ来た彼女は、やりたいことがあれば迷わずチャレンジする、とても行動力のある女性だ。今の仕事に全力投球しつつ、「いずれは自分の会社を興したい」と語る彼女のこれからの動向も楽しみである。 |
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| 中村さんは現在Wa!!でマネージャーとして活躍されていますが、以前は航空会社のメカニックだったこともあったそうですね? |
| 人間の知恵の結集である飛行機を、自分でも直してみたいなと思ったのがメカニックをめざしたきっかけなんです。当時、ひとりで直せない飛行機という物にすごく興味があって。高校卒業後に単身でアメリカに渡って、飛び込みでボーイング社に面接をしてもらいに行ったこともありました(笑)。当時、英語もできないのによくあんなことできたなと思うんですが、たまたまボーイング社の人事課長が会ってくださったんです。その時、当然のことなんですが、まず言葉と専門技術を何とかしろといわれて(笑)。それから日本で整備士の専門学校に入り直して、卒業後にノースウェスト航空に就職しました。92年当時、外資系以外で女性のメカニックを採用するところはほとんどなかったですね。ノースウェスト航空には合計8年在籍しました。 |
| メカニック時代のお話を聞かせていただけますか? |
どうやら、日本で初の飛行機の女性メカニックが私だったようで(笑)。何度か取材も受けました。入社する時、外資系なのできっと社風もオープンだろうなと思っていたんですが、これが少々違って。メカニックという技術職だったせいもありますが、徒弟制度が残るとても職人的な世界でした。もちろんスタッフは男性ばかり。更衣室もなかったし、最初は先輩からなかなか仕事を教えてもらえませんでした。俺は女なんかと仕事したくない、と面と向かって言われたこともあるし、化粧なんてするなと言われたり。悔しくて泣いたこともたくさんありましたね。でもどんな仕事でもパイオニアが辛いのは当たり前。私が頑張らなくては次の女性につなげない。もし辞めたら「やっぱり女はダメだ」と言われるのが悔しくて、必死に先輩の仕事のやり方を盗んで覚えました。当時の夢は女性のメカニックのチームを作ることで、いろんな壁を感じながらの仕事でしたけど、1年2年と続けていくうちに仕事を覚えて自信もついてきました。何よりも、乗客500人の命を預かっているんだという責任感とやりがいは、他の仕事では味わえないものでしたね。 8年間働いて辞めたのは、やはりどう頑張っても女性がステップアップしにくい職業だったことと、厳しい環境の中で精一杯やったという達成感が持てたので、次の道を探したくなったからです。それで北海道に帰って、家業の和菓子卸業を手伝うことにしたんです。 |
| その後、実家の和菓子卸会社を手伝っていた中村さんとWa!!との出会いを教えていただけますか? |
| 昨年の8月に上海に日本のビルができると聞いて、そこで「和カフェをやってみないか」というお話をWa!!からもらったのが最初です。上海で和カフェもおしゃれかな、とその気になって。翌日には札幌から東京へオーナーに会いに行ってました。行動は早いほうなんですよ(笑)。その時、オーナーの布施から「和カフェはいつでもできるから、3年間ぐらい市場調査を兼ねて上海で働いてみないか?」と声をかけてもらって。それで上海で働くことにしたんです。お話をもらったのが8月下旬、その後10月1日にはもう上海に来ていました(笑)。 |
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| Wa!!でのお仕事は店舗の管理とローカルスタッフの社員教育ということですが、入社した頃を振り返っていかがですか? |
中国語がまったくできない、バイヤーの経験もない私が、ローカルスタッフをまとめるためにはどうするか?と考えた時、まずは自分のやる気を態度で見せようと。それで、いつも朝一番に出社してフロアのぞうきんがけをしました。さすがにローカルスタッフもびっくりしてましたね。でも、知識がないなら態度で見せるしかないわけですから。とにかく、私が本気で仕事をしていることをわかって欲しい一心でした。
仕事のメインは店舗管理と現地スタッフの社員教育ですが、日本のコンセプトのビルなので、当然日本のサービスが必要です。『上海女性のタフなところは素晴らしい。でも日本人が持っている謙虚さ、ごめんなさいが言える素直さを身につけたら、あなたたちはもっと素晴らしい女性になるよ』って、現地スタッフにはいつも言い聞かせています。遅刻して言い訳する前に、まず『ごめんなさい』が先だよって(笑)。あと「何でも気軽にできるできると言わない」「自分が今日中にやると言ったのなら仕事が終わるまで帰るな」など(笑)、もともと体育会系なので、言うべきことはけっこう厳しく言ってます。幸い、これまで体当たりで仕事をしてきたせいか、スタッフもこちらの話をよく理解してくれるのでとても助かっています。本当に愛すべき娘たちばかりですね(笑)。 |
| Wa!!のコンセプトについてご説明いただけますか? |
| Wa!!は『びっくり!』の意味で使っています。メイド・イン・ジャパンというより、プロデュース・イン・ジャパン。上海人にうける日本のものを出していこうというのがコンセプトです。店舗は25店舗で、すべて日本で実績のあるブランドです。昨年の11月1日がソフトオープンで、当初は18歳から25歳までの若年層をターゲットにしていましたが、実際に購入する層はもう少し年齢の高い30歳前後だということがわかって、今は方向を少し変えています。値段的には決して安くはないので、なぜこの値段なのかを理解してくれる25歳から35歳くらいまでの購買力のある層を、重点的なターゲットにしていますね。あと、ローカルの方は必ず値切るのが習慣ですが、それも受けない方向で、セール以外で赤札をつけて売ることもしない方針です。 |
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| 仕事を進めていく上でどういうところで苦労しますか? |
| 出店してくださったメーカーの方から、『なぜ日本では認知されているブランドなのに、上海での認知が遅いのか』というお話をもらうことがあります。いくら日本では有名でも、上海ではまだ生まれたてのブランドだということを理解してもらえないのは残念。そういう時は「日本で初めてブランドを立ち上げた時のことを思い出してください」とお話するようにしています。中国の市場は日本とまったく違うものですから、ただ日本の商品を卸すだけでは売れない。やはりある程度上海仕様にしなくては、こちらの方の心をつかむことはむずかしいのではと感じています。 |
| 中村さんとしては、上海の売れ筋のポイントはどこだと考えていますか? |
| 例えば色にしても、日本より派手目のピンクや紫の方が売れ筋で、日本のように体の線を強調したぴたっとしたラインを敬遠する人も意外に多いです。胸を強調するラインも日本に比べるとまだ弱い。しかも日本なら、ブラジャーのひもは見せるものになりつつあって、下着メーカー側もストラップにデザインを入れたりしていますが、こちらではまだそこまでの意識が生まれていないのが現状です。いろんな面で、もっと上海ニーズを考えていく必要があると痛感していますね。 |
| Wa!!の今後の展開については? |
| こちらの方には明らかに上海人的なポリシーやコンセプトがあるので、まずは日本の物を上海風に着てもらう提案が大切だと思っています。それを第一歩にして、日本らしいスタイルを理解してもらえればうれしいですね。これまで中国にいる日本の方にはあまりアピールしてなかったのですが、今後はそちらも力を入れていきたいです。あとは、今年は状況的にむずかしいのですが、日本のブランドを全面に押し出したファッションショーなどのイベントも積極的に行っていく方針です。 |
| 今の仕事以外で、これからやってみたいと思うことはありますか? |
| 私の場合、いずれ何らかの形で自分の会社を興すのが目標ですね。昔からそうなんですが、困っている女性を助けるような仕事がしたいとずっと思い続けているんです。例えば母子家庭の方やハンディキャップのある方、働きたいけれど子供が小さいので長い時間働けない方などに、働く場所を提供するような形ができれば、と。たとえ1日5時間しか働けなくてもセンスのある方なら、きっと結果は出せるはずだと思うんです。日本になるか、上海になるかまだわかりませんが、才能のある女性を発掘して、伸ばしてあげるような会社を作りたいですね。 |
| ◆上海和之商業発展有限公司<Wa!!> |
メイド・イン・ジャパンではなく、「プロデュース・イン・ジャパン」を全面に出したファッションビル「WA!」。1階から3階まで1万平方メートルの広さに、日本のファッションブランドが25店舗出店。すべて日本で仕入れた製品で構成されている。
上海市淮海中路98号金鐘広場 TEL:(021)5385-8163 FAX:(021)5385-8344 |
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