1.全体の概況(表1、グラフ1参照)
上海中古住宅指数研究所によると、上海の6月の中古住宅指数は前月比0.2%減(指数の値は4ポイント減少し1,710ポイント)と、02年に同指数を公表し始めてから初めて小幅ながら下落した。前年同月比ベースでは26.7%増であった。市中心区の平均成約価格は前月比1.1%増、準中心区は同1.0%増で、4月、5月は準中心区の伸び率が市中心区よりも高かったが、6月は市中心区の方がわずかながら上回った(注1)。表1. 04年6月〜05年6月の上海中古住宅指数の前月比伸び率の推移
04年6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 05年1月 2月 3月 4月 5月 6月
1.0% 1.0% 1.1% 1.2% 1.3% 2.1% 2.9% 3.8% 4.1% 3.6% 2.0% 0.6% −0.2%
2.エリア別概況(表2、グラフ2参照)
(1)市中心区(濾湾区、静安区、黄浦区)
市中心区の平均成約価格は前月比1.1%増、前年同月比32.7%増を記録。主要エリアの価格動向を見ると、閔湾区の淮海路エリアは前月比0.1%減の12,440元/平米、静安区の南京西路エリアは同0.1%減の11,171元/平米、同区の静安寺エリアは同0.5%増の11,500元/平米、黄浦区の南京東路エリアは同1.0%増の12,114元/平米を記録した。
(2)準中心区(浦東新区、普陀区、楊浦区、長寧区、徐匯区、虹口区、閘北区)
準中心区の平均成約価格は前月比1.0%増、前年同月比38.9%増を記録。主要エリアの価格動向を見ると、徐匯区の徐家匯エリアは前月比0.7%増の11,771元/平米、長寧区の虹橋路エリアは同1.9%増の10,900元/平米、浦東新区の小陸家嘴エリアは同0.7%減の9,800元/平米を記録した。
表2. 市中心区及び準中心区の主要エリアにおける中古住宅価格の動向
2004年6月 2005年5月 2005年6月 前年同月比 前月比
濾湾区 淮海路エリア 9,143 12,447 12,440 36.1% −0.1%
静安区 静安寺エリア 8,829 11,445 11,500 30.3% 0.5%
南京西路エリア 8,300 11,186 11,171 34.6% −0.1%
黄浦区 南京東路エリア 9,435 12,000 12,114 28.4% 1.0%
浦東新区 世紀公園エリア 6,835 8,125 8,157 19.3% 0.4%
小陸家嘴エリア 7,657 9,871 9,800 28.0% −0.7%
長寧区 虹橋路エリア 7,429 10,700 10,900 46.7% 1.9%
仙霞路エリア 7,550 10,285 10,400 37.7% 1.1%
徐匯区 徐家匯エリア 8,915 11,688 11,771 32.0% 0.7%
3.6月の市場動向の主な特徴
(1)市中心区の伸び率は前月比1.1%増と5月(同1.3%)に比べ0.2ポイント低下し、準中心区の伸び率は1.0%増と5月(同3.0%)に比べて2ポイント低下した。特に準中心区の伸び率の下落幅が市中心区と比べて大きかった。
(2)下落率は最大で0.7%で、浦東新区の小陸家嘴エリアと三林エリア(黄浦江を挟んで濾湾区の南側対岸エリア)でみられた。
(3)5月は下落したエリアは2エリア(浦東新区1エリア、閔行区1エリア)だけだったが、6月は10エリアに増えた。地区別内訳をみると、濾湾区1エリア、静安区1エリア、浦東新区4エリア、楊浦区3エリア、虹口区1エリアとなっている。
(4)5月の不動産新政策の発表をうけて取引量は低い水準に留まっている。
注1:全体の指数が前月比0.2%下落しているにも関わらず、市中心区(前月比1.1%増)
と準中心区(同1.0%増)の平均成約価格がともに上昇している理由について。
各地区の取引量(成約面積等)のデータが公表されていれば、取引量をウエイトにとり加重平均で市中心区と準中心区の平均成約価格出すことが可能となるが、それができないために単純平均で出していることが理由の一つと考えられる。
以上
BetterHouse 調査部 |