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特集
マイカー時代本格化の兆し 10万元バトル幕開ける
 
  上海モーターショーに併せ、日系メーカーが相次いで小型車投入を発表した。これまで中・高級車は外資系メーカー、小型車は民族系メーカーという二極化が見られたが、この構造が徐々に崩れつつある。本特集では、小型車を中心に、中国乗用車市場の現状に迫った。
 
 
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  NISSAN
「世界で最も勢いのある厳しい市場に、他地域に先行して魅力ある車を投入」
日産(中国)投資有限公司・入江敏光公関品牌部部長
 
 
東風日産として初めての10万元クラスの小型車・リビーナを4月に発売。上海モーターショーでの注目度も高かった。
日産は、東風日産車として初となる一〇万元クラスの小型車・リビーナを四月に発売、七月には高級車ブランド・インフィニティを投入予定と、中国での攻勢を強めている。日産(中国)投資有限公司・入江敏光公関品牌部部長に販売戦略、今後の計画について聞いた。
 
  東風日産乗用車が累計五〇万台記録  
  日産自動車の中国ビジネスは、一九七三年のセドリック輸出で開始した。九三年に鄭州日産に資本参加して、ピックアップトラックの現地生産をスタート。ついで二〇〇〇年から風神汽車と技術援助契約を結び、ブルーバードの現地生産を開始した。これが〇三年に成立した東風汽車との合弁事業における乗用車事業の基盤となっている。
東風汽車と日産自動車の合弁会社である東風日産汽車有限公司は、〇三年六月に設立された。東風ブランドの商用車事業と日産ブランドの乗用車事業の二つを有している。今年一月、乗用車事業を担当する子会社の東風日産乗用車公司は累計生産五〇万台を記録した。設立以来三年間で急速な発展を遂げ、日産のグローバルな海外事業の中でもその重要性を増している。弊社の調べでは、市場出荷台数の伸び率をセグメント別に見ると、二〇〇六年に一番伸びたのがラグジュアリーカー(豪華さを備えた高級車)で五五%。ただ構成比は四%と小さい。中型車は伸び率三六%、構成比は一八%。小型車は構成比七五%と非常に大きいが、三〇%で伸びている。
 
  フルラインナップを目指す 
  中国市場のここ数年の発展ぶりと、今後のポテンシャルには瞠目すべきもの がある。街を歩いていても、様々な種類の乗用車が走っており、先の上海モーターショーでは多くの新型車が展示されるなど、肌でその勢いを感じる。最も勢いある市場であると同時に、日産自動車のカルロス・ゴーンCEOが言う通り、「世界で最も競争の厳しい市場」である。このような市場でお客様の賛同を頂くためには、最新の技術を搭載した魅力あるモデルを他地域に遅れることなく、また他地域に先んじて市場に投入していかなければならない。
日産自動車としては、中国のお客様のあらゆるニーズにお応えするため、フルラインアップの品揃えを目指している。 今年の七月には、新たな高級車ブランドとしてインフィニティ・チャネルを立ち 上げる。既に、アメリカで成功し認知されているブランドだ。商品そのものはもち ろんのこと、ご購入いただいた後も「あらゆる場面でお客様に最高のご満足をお届けする」というTOE(Total Ownership Experience)の考え方が、中国のお客様にも必ずご理解いただけるものと考えている。
 
     
  一〇万元クラスの小型車を発売  
  東風日産は〇四年九月に発売し、同年のカーオブザイヤーにも選ばれたティアナで、中国市場におけるブランド力が格段に強化された。次いで〇五年にはティーダのセダンとハッチバックを発売した。それまで中国でハッチバックというと、「安くて乗ると面子がなくなる車」というイメージがあったが、上級ハッチバック市場という新しいカテゴリーでファッショナブルな若者に受け入れられ、再びカーオブザイヤーを受賞した。その後、他社の新規参入もあったが、今に至るまでこのセグメントでのトップブランドとなっている。
昨年は高級家庭用車・シルフィーと、新しいレジャー用家庭用車・ジェニスを発売。今年は四月に、東風日産として初めての一〇万元クラスの小型車・リビーナを発売した。前者は、現代的な外装内装のデザイン、V6エンジンやCVTなどに代表される先進技術、広くて心地よい室内など、日産車に共通する特徴が中国のお客様にご理解頂いていると考えている。中国のお客様は燃費に非常に敏感だ。昨年のCCTV(中央テレビ)の燃費コンテストで優勝したシルフィーやティーダは、その低燃費が大変評価されている。シルフィーの場合、新型MRエンジンと、CVTの組み合わせで高い燃料効率を実現している。CVTのサプライヤーであるJATCOの中国進出も決まり、こうした技術上の優位性を最大限活用していこうと考えている。
昨年一二月にグローバルに発表したNISSANGREENPROGRAM 2010の中では、CO2削減のための新型ガソリンエンジンや新型ディーゼルエンジンの開発、独自ハイブリッド車の開発、またその基盤となるバッテリー新技術の開発などの計画を明らかにしている。
 
     
  販売網を一挙に拡大  
 
日産(中国)投資有限公司・入江敏光公関品牌部部
東風日産系の販売店は現在、二七〇店舗弱だが、今年末までに三一〇店に拡大する計画だ。大都市への展開は既に完了しており、中小都市への新規出店や大都市での店舗密度を増やすことが課題になっている。
販売店で一番力を入れているのは、サービス品質の向上。日産のグローバルな基準であるNISSANSALES&SERVICEWAYを東風日産設立時から導入し、二〇〇五年にはJDPOWERのCSI(顧客満足度)調査で第一位、二〇〇六年にも二位というトップレベルを達成しており、今後ともこれを維持・向上させていきたい。
インフィニティの販売については、今年七月の時点で、北京、上海、深センの三拠点でのスタートを予定している。年内にはこの三拠点を合わせて、約一〇拠点程度に拡大する予定だ。いずれの店舗もインフィニティ独自のグローバルスタンダード「IREDI」に基づいて、お客様に最高の満足を感じていただけるような設備、デザインとなる。
 
     
  今年は販売実績三〇万台が目標  
  東風日産の昨年の販売実績は二〇・三万台、今年は三〇万台を目指している。インフィニティについては、今年については台数を追うよりも、まずブランドの認知度をしっかり固める時期であると考えている。〇八年末までには、合計で五モデルにラインアップをそろえる予定だ。
経済発展に伴い、中国のお客様の車に対するニーズも成熟し、多様化していくことが予想されるが、そうしたニーズの変化を先取りし、お客様に新しいカーライフを提案していきたい。そのためには他地域に先駆けた、より中国市場を視野に入れた新型車の投入も必要だろう。自動車ユーザーの底辺が拡大するにつれ、販売店のサービスへの期待値がどんどん高まっている。日産ブランドのタグラインで表現している通り、我々自身がSHIFT_を続け、お客様のご満足を最大化する努力を継続することで、世界で最も競争の激しい市場である中国市場での地歩を固めて行きたい。
 
     
  小型車のティーダが売れ筋 日産ディーラー・東風日産衆泰専営店  
 
年間で東風日産車約1000台、日産輸入車約100台を販売する
香港地区の総合貿易商社・大昌貿易行有限公司は2003年、上海衆泰汽車銷售有限公司を設立、上海における日産車の販売代理権を獲得し、東風日産衆泰専営店を開店した。上海の日産輸入車のディーラーとしては第一号店、東風日産のディーラーとしては三店目である。

ファミリー層の購入が増える
現在、東風日産販売代理店は全国に約265店舗ある。東風日産衆泰専営店の近年の年間平均販売台数は、東風日産車が約1000台、日産輸入車が約100台。全国の代理店の中では中クラスの営業成績を誇っている。 
同店市場部経理の張輝氏は、「最近の売れ筋は小型車のティーダ。出勤、買い物、レジャーを目的に購入される方がほとんどです。セカンドカーとして購入される方も少なくない」と話す。 
同車種の価格は10万1000元から16万元程度で、年間世帯収入約20万元の30歳代がコアターゲット。排気量1598ccでありながら、中型車並のゆったりとした車内空間がファミリー層に受けている。 
同店がオープンした2003年当時は、顧客の多くが社用車として自動車を購入していたが、ここ数年でマイカーの購入者が急増した。 
張輝・市場部経理
張氏は「マイカー所有者の増加で、アフターサービスや中古車買い取り事業が重要性を増している。今後は顧客満足度をより高めていくため、ディーラー各自のサービスレベルのブラッシュアップに注力したい」と語っている。
 
     
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