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「安居」提案ビジネス 〜興隆する「家」産業
 
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  「風水」を得意とする港台デザイナー集団〜高級住宅・商業空間で
上海大晋装飾工程設計有限公司 デザイナー・茆智賓(James)氏
 
 
弊社は香港SC建設機構を母体とし、一九九三年に上海で開業しました。香港・台湾地区から派遣されたデザイナー数十名を抱えています。私もまた台湾地区出身です。
中国では、内装のデザイン会社が請け負うのはデザインのみで、施工については下請け業者が担当するのが一般的です。しかし、私たちは香港SC建設機構が長年に渡って蓄えてきたノウハウを活かし、デザインから施工までの工程全般のフォローを可能にしています。
現在、日本、韓国、欧米のクライアントが半数以上占めているでしょうか。建材の仕入れコストを安くするなどし、総経費も抑えているのが強みであり、高級住宅と商業空間の内装のデザインが私たちの得意分野です。
James氏がデザインした真的好海鮮餐庁(国定路)の店内
上海では、二〇〇〇年くらいまで住宅やオフィスの内装デザインを施工主が自由気ままに指定するのが慣習となっていましたが、素人判断から問題も多く発生していたようです。
その後、市場は〇四年に至るまでバブルとも言われる建設ラッシュを経験しました。業界基準がなく、内装業者のレベルにばらつきがあったことが問題視されていましたが、〇四年に中央政府がとった施策を機に、業界も規範化されてくるようになりました。淘汰されていった業者も少なくないでしょう。
私たちデザイナーにとっては、富を享受する成功人士が高いレベルのデザインを高価格で求める傾向が強いため、デザイナーにとっては自由に腕前を発揮できるなど、恵まれた状況にあるといえます。
私は、デザインに風水を取り入れています。台湾地区のデザイナーにとって風水を意識した設計は必須です。もともとは中国大陸伝統の考えではありますが、歴史の変遷のなかで、大陸では廃れてしまいました。現在、私を含めて、台湾・香港地区のデザイナーが啓蒙に努めていることで大陸でもようやく風水が再び認知されるようになっています。
 
  「風水」の知恵、中国に里帰り
啓蒙に一役、上海「290新天地」のイベント
 
 
住宅物件の風水鑑定をする清水氏(左より2番目)。氏は本イベント前日の26日、上海・嘉蓮国際商業広場でも風水に関する講演を行った。(写真提供:A&I Corporation)
5月27日、建材商が集積することで知られる上海の宣山路の一角、「290建材新天地」で行われたイベントの席(P21に関連記事)。著名デザイナー、芸能人等に混じって、一人の日本人が「風水」の啓蒙演説≠行った。
清水亨氏、58歳。30年に渡って風水を研究、日本、台湾、香港を舞台に建築・室内設計のアドバイザリーとして活躍している。
「風水は自然現象」と説く清水氏。室内の邪気を皆無にすることはできないが、これを取り除く工夫を施すことで吉≠フ作用を強めることができるという。
氏が重視するのは玄関、台所、寝室の3つのスペース。「吉≠ナあるスペースには時計や音響機器、TVなど動くものを置いて良い気≠広げていくのがよい」と提言する。「ちょうど太陽の光に向かって頭花を動かすヒマワリのようなもの」(清水氏)。吉≠フ部分に常に面した生活を送ることは重要な処世術だと啓蒙を忘れない。
大陸で生まれ育った風水という知恵。台湾や香港地区、そして日本で醸成され、現在発祥の地に「里帰り」を遂げようとしている。不動産市場、建材市場に対して、どんな影響を与えていくのか今後の動向に注目したい。
 
 
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