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拡がった“黄金之道(上海〜南京)”投資の主役は「龍頭」から沿域開発区へ
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物流から見た“黄金之道”〜日立物流 バリエーションは増えた、それでもまだ課題は残る
左から大航国際貨運有限公司の陸寶剛・総経理助理、日立物流(上海)有限公司の小山田昇・部長、日立物流中国統括上海事務所の鍋島敦・部長補佐。大航国際貨運は上海航空の物流子会社として1993年に設立。2003年、同社に日立物流が資本参加し、日立物流の中国総合物流会社となった
グループ会社が集まる蘇州を中心として3PL、クーリエ、工場内物流など中国でトータル・ロジスティクスを展 開する日立物流に、物流から見た“黄金之道”について訊 いた。
物流ルートの選択肢が増加 高速鉄道にも期待
上海から蘇州までのトラック輸送はこれまで4〜5時間かかっていたが、滬寧高速の拡幅後、余裕を見て3時間でいける ようになった。追い越し車線がなくなり、貨物トラック専用の2車線が設けられている。ガソリン価格の高騰で輸送料金の上昇圧力が増している中、渋滞が減ったことは、コスト競争力の面からもメリットとなる。
何より配送のバリエーションが増えたことは大きなプラスだ。物流のスピードと品質への要求は日増しに高まってきている。同社は貨物の大きさや料金など顧客のニーズによって最適な通行ルートを選んだ配送を行っており、スピード重視の高速ルートをはじめ、312国道や蘇州環状高速など交通インフラの整備がより信頼のあるサービスを可能にしている。
建設が予定されている高速鉄道に関しては、従来のEMSやコンテナ一貫輸送サービスなどに加え、これまで難しいとさ れてきた小口貨物の取り扱いなど新しいサービスが出てくる可能性もある。鉄道輸送はコストが安いだけに、その分期待も大きい。
上海エリアはいまだ渋滞 地域の利害関係も市場改善の障壁に
ただ、課題がないわけではない。そのひとつが上海を出るまでのひどい渋滞だ。上海エリアには事故などの道路案内情報が少なすぎる。一度入ったら抜けられないこともあり、「情報」は物流にとって極めて重要なファクターだ。
江蘇エリアに入ってからはスムースに流れているものの、料金所で長い列ができている。北京ではすでに一部で始まっているETCの導入も今後考えていかなければならないだろう。ただ、日本でも当初そうだったように、(ETCの列と)知らずに並ぶ車も少なくないだろうから、定着するにはそれなりの時間が必要だ。
また、トラック配送に課せられた厳しい規制もより優れた物流サービスを提供していく上での足かせとなっている。例えば、上海は「内環」以内のトラック進入が禁止されており、「外環」で通行証を取った車に積み替えなければならない。規制の中には、過積載に対する罰金の取締りなど、市場環境の改善につながっているものもあるが、もっとフレキシビリティーになれば、物流は活性化する。地域を跨いで走る高速道路などは、規制に上海と江蘇省などの利害関係が複雑に絡んでくるものもある。ようやく交通インフラが整ってきたが、さらに一歩発展するにはまだまだ課題が残されていると言えるだろう。
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