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拡がった“黄金之道(上海〜南京)”投資の主役は「龍頭」から 沿域開発区へ
 

上海〜南京、距離にして約300km──。この長江沿いを東に貫くルートは“黄金之道”と呼ばれる。沿線地域一帯の経済発展の重要性から進められてきた交通インフラの整備が、昨年末から年初にかけて相次いで完成した。さらに、すでにプロジェクトが水面下で始動している高速鉄道が開通すれば、上海〜南京間は約一時間半で結ばれる。人件費、土地価格の高騰により、生産拠点としての“上海離れ”も顕在化する中、投資の流れは周辺地域へと広がっているのが現状だ。上海との距離が一段と縮まった“黄金 之道”沿線開発区にいま、改めて熱い視線が注がれている。





 
 
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  黄金之道ぐんぐん進む ヒトとモノの流れが活性化
一〇〇億元超投じて八車線に
 
 
滬寧高速の昆山出口付近
黄金之道の主幹道路となる滬寧高速道路江蘇段(南京馬群〜蘇州花橋)の拡幅工事が完成し、〇六年の年明けともに全線が開通、貨物車の交通規制も同時に解かれた。  
この拡幅によってもたらされたメリットは、出張者の日帰りなどヒトの動きが活発となったことがひとつ。そして、工場から工場、工場から小売という一連のロジスティックにおけるモノの動きの効率化が挙げられる。沿線にある開発区招商局の誘致担当者のひとりは「(高速道路の拡幅が)投資呼び込みのポイントとなっていることは間違いない」と語る。  
総投資額一〇五億元のプロジェクトは、同区の全長二五八キロメートル(鎮江支線含む)を、従来の四車線(幅員二六M)から八車線(同四二・五M)に拡幅。設計速度は最高一二〇キロメートル(乗用車)で、同区間は最短二時間強で結ばれることになった。管理会社である江蘇寧滬高速公路股有限公司によれば、二〇一〇年の一日当たり平均交通量は五・五万台となり、拡幅前の四五%増となる見通しだ。
 
  交通圧力の増大で上海区間も拡幅へ  
  この流れを受けて、滬寧高速上海段(A11、安亭〜江橋)では年初から江蘇省側から進入してくる貨物車に対して、一四時から一九時のピーク時に通行止めの規制が設けられた。江蘇段の拡幅による交通量の増大で引き起こされる渋滞への対処に他ならない。
同区間の設計通行量は一日当たり四万台となっているが、昨年一二月の平均は五万台となり、ピーク時には五・八万台に達していたという。
同時間帯の貨物車は「A30(郊環高速)」を迂回することになり、その分通行料の割引も適用されるが、その「A30」は以前から物流会社の間で渋滞を指摘されていたルートでもある。
いずれにせよ、この規制もあくまで臨時処置であるようだ。上海段の拡幅計画がすでに動き出している。昨年一二月 二八日付の東方早報は、同プロジェクトの方案がすでに審査段階に入っており、早ければ年内に着工すると報じた。上海段は全長二四・八キロメートル、約二〇億元を投じて江蘇段と同じく八車線とする計画だ。
 
  周辺エリア結ぶ環状高速も開通  
  黄金之道の幹線を滬寧高速とすれば、副線となるのが「国道三一二」。もともとの滬寧二級道路(南京東楊坊〜安亭)が一級道路(国道)の標準幅員となる四車線に拡幅され、昨年一二月二日に全線開通した。常州区間などで従来のコースを一部改造したものの、滬寧高速にほぼ並行して走っている。
この東西を走る黄金之道を横軸として、周辺地域を結ぶ環状道路もできた。昨年一一月に貫通した蘇州繞城高速公路だ。滬寧高速と蘇嘉杭高速の交差点を中心とした全長一八八キロメートルで、西南段は太湖に沿って走り、T字型で連結する蘇昆太高速は太倉まで繋がった。周辺の開発区にとってもメリットは大きい。物流業界の関係者は「特に南エリアへのアクセスがしやすくなった」と語る。蘇州市の南郊外にある呉中経済開発区(省級)などは、その典型だろう。外資企業が一二〇社進出する同じ呉中区の木涜新区には日系デベロッパーによる「壱番工業園」もあり、中小企業を中心に日系企業の進出が進んでいるスポットだ。
 
  待たれる「滬寧城際鉄路」の開通  
 
蘇州繞城高速HP(http://www.szrce.com/)より
相次いだ道路インフラの整備で黄金之道は完成したわけではない。高速鉄道「滬寧城際鉄路」が最後の一本として残されている。昨年来、「〇六年着工」のニュースが紙面を賑わしてきたが、第一財経報などによれば、正式な着工時期は「十一五」期間内という以外まだ決まっていないという。同プロジェクトは企画段階での認可は得ているが、国家発展改革委員会(国家発改委)の最終認可はまだ得ていない状況。ただ、路線駅の建設など地方政府レベルではすでに動き出しているところもあるようだ。
プロジェクト方案によれば、既存の滬寧鉄路とは別に新たに路線をつくり、総投資額は三四六億元に達する見込み。列車は主要駅直通(時速二五〇キロメートル)と各駅停車(同一六〇キロメートル)の二運行で、上海〜南京間の所要時間は直通だと九二分、各駅で一二九分が予定されている。蘇州や無錫をはじめ、開発区内に駅も建設予定とされており、今後開発区のさらなる発展のカギとなりそうだ。
 
 
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