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“節能”に目覚めた巨龍(後編) 
わき上がる再・省エネ機運
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  クリーン・エネルギーの普及、 カギを握るのはIT技術  
 
  CNET Japanのインタビューページ
エネルギー大量消費型経済発展モデルを脱却し、無煙、無害の「クリーン・エネルギー」をより有効に利用した社会の到来が待ち望まれる。IT技術はどんな役割を果たしていくのだろうか。
  「省エネ」レベル向上し「小康」実現を  
  「小康」(まずまずの生活)が達成されたことを想定して二〇二〇年のエネルギー需給は三二億トン標準炭。政府系の発展改革委員会エネルギー研究所は「持続的発展を目指す開発戦略」によってこれを二四億トン標準炭まで節約できるという目算をしているという。(NEDO海外レポートより)  
この二五%という数値が達成できるかどうか、またさらに高い数値に引き上げることができるかは、政府によるマクロ政策と「省エネ」技術の向上にかかっている。この二つが両輪となって働くことで、三〇%から五〇%というさらなる削減も不可能でないという見方もある。  
では、「省エネ」ではなく「再エネ」に関して、技術革新とくにIT(情報技術)の進歩はどのような影響を及ぼしていくのだろうか。
 
  クリーン・エネルギーとIT  
 
「ITはクリーン・エネルギー技術を加速させるか」というテーマでCNET Japanに紹介された記事がある。
ユニークな見解を語るのは、「クリーン」技術投資を専門とするベンチャーキャピタリスト・グループ(Cleantech Venture Network (CVY))の会長、Nicolas Parker氏である。  
氏はまず、ITに関する知識がクリーン・エネルギー分野に応用された例として、LCD(液晶ディスプレイ)技術を挙げる。LCDが「電子を光に転換」したものなら、「光を電力に転換」した技術が太陽電池パネルだという。  
このほか、「実現可能な代替エネルギー源を開発し、既存のエネルギーシステムを環境に配慮したものに作り変えるためには、さまざまな情報技術(IT)、特にソフトウェアと組み込み機器のスキルが不可欠になる」と氏は指摘している。  
また、現代が「デジタルエコノミー」の時代にあることを考えると、エネルギー供給の信頼性は九九%でも不十分、サーバー・ファームでも医療、金融サービスでも限りなく一〇〇%に近い信頼性が求められるのだという。  
IT技術の「堅牢性」と「コスト効率性」への期待は大きく、そこにIT企業がクリーン・エネルギー事業に参入する余地があることにも触れている。「分散発電」にもインターネットの考え方を応用することが可能だと氏は説いている。
 
  昨年は「負」の放出、今年は……  
 
 
  『IT経理世界』表紙カバー
ところで、IT関連の雑誌『IT経理世界』(〇六年一月五日号)に「回望二〇〇五年」と題するコラムがある。  
二〇〇五年、それは「改革開放」後の二〇数年に及ぶ経済伸張の矛盾が一気に噴き出した年だという。人民元の切り上げや「エネルギー危機論」の顕在化。吉林省では石油化学工場の事故を起因とする松花江十大水汚染事件が発生している。  
このような「負」のニュースが連続する中で、IT企業の健闘がひときわ光る。聨想のIBM・PC部門の買収は順調に進み、DELL、HPと国際舞台でしのぎを削っている。電信設備の国際市場では華為、中興などの存在感が増す。  
本稿のテーマであるクリーン・エネルギーとIT技術との関係について同誌は特に触れていないが、「累積した経済矛盾が集中的に放出した」二〇〇五年は中国にとって大きな節目の年として位置づけられているようだ。「低コストの労働力と大量エネルギー消費」に依存した経済発展モデルを中国はどのように脱却していくのか。新進気鋭のIT企業による「智慧」の動員も当然必要とされるだろう。
 
 
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