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“節能”に目覚めた巨龍(後編)
わき上がる再・省エネ機運
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“節能”に目覚めた巨龍(前編)
増え始めるLPGタクシー運転手から聞こえる不満の声
LPG普及の先陣切る上海
給ガスの最中、メーターに見入るタクシー運転手。写真右は「LPG価格上昇」のニュースをコピーした張り紙=上海市西康路のスタンドにて
エネルギー需給のひっ迫並びに排気ガスの環境問題により、主要都市のタクシー業界ではLPG(液化石油ガス)車への転換が積極的に進められている。中でも上海は、国内でLPG車普及の最先端を走る。一九九九年に全国一二の重点都市でLPGを主体とした「クリーン車運動」が試行されたが、上海市はそれよりも早い九六年に「上海市発展液化石油気車推進協調領導小組」を発足、その後も市政府が具体案を示して普及活動に取り組んできた。現在、LPGタクシーの保有台数(ガソリンとの併用車含む)は四万台に達し、タクシー全体の約九割を占めると言われる。LPGの給油スタンド「加気駅」は一〇〇カ所を超えた。タクシー会社大手でLPG車の導入を率先して行う大衆交通は、昨年一〇月に「今後すべての新車をLPG単独車とし、二〜三年内に保有する全てのタクシーをLPG車にする」と発表している。
保有台数とかけ離れた使用率
では、LPG車の発展は順調に推移しているのか。大衆交通のタクシーで運転手歴一〇年の楊さん(四〇歳)は、半年前からLPG車に乗り始めたが、「会社が決めたことだから仕方ないけど、(LPG車が)俺は好きじゃないね」と語る。楊さんの言い分はこうだ。「確かに液化気(LPG)はガソリンに比べて値段は安いけど、言われるほど経済的とは思わないね。燃費が悪いから、渋滞に巻き込まれれば、(燃料費が)ガソリンより高くなる時だってある。給油の回数が多いのに、スタンドの数がまだまだ少ないから不便だよ。何よりも動力が足りないから、スピードが出ないんだ」人民日報系の「国際金融報」〇五年一一月一八日付によれば、上海市でLPG対応型のタクシーは増えているが、実際に LPGを使用しているのはわずか一万台に満たず(全体割合は約二五%)、さらにLPGスタンドの約二割は深刻な赤字で営業停止に陥っているという。
技術と価格が普及の障壁に
「国際金融報」は、その原因について専門家や関係者の見解を載せている。第一に挙げているのが、技術問題だ。高性能のLPG専用車の市場投入が遅れているほか、現在、街を走っているLPGタクシーの大半がガソリン車から改造した燃料併用車で、その整合に不具合が生じているという。さらに、修理やメンテナンスの技術が追いついていないことも問題とされる。
次に、LPGの価格に優位性が確立されていないことを指摘する。中国の製油価格はまだ国際油価と連動し切れておら ず、関連政策も未整備。日本や韓国ではLPG価格がガソリン価格の約五〇%程度に維持されていることを引き合いに出して、問題点を浮き彫りにしている。
「今後どうなるかはわからない」
タクシーの後部トランクルーム内に設置されたLPGタンク
そんな中、上海では昨年一二月一五日から自動車・バイク用LPGの小売基本価格(1L当たり)が従来の二・七五元から二・九七元に、上昇幅も八%から一五%にそれぞれ引き上げられた。国際LPG価格の高騰を受けてのものだが、タクシー業界に対しては調整後の二・七九元が上限とされ、一応の保護策が採られている。
それでもLPG価格が上昇したことに変わりはなく、調整後はガソリン価格の七〇%前後となった。価格優位性はさらに失われつつあり、タクシー業界にとって圧力は増す一方だ。前述の運転手、楊さんは今回の価格変動と保護策に対して「今後どうなるかはわからない」と不安を露にしている。
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