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“節能”に目覚めた巨龍(後編) 
わき上がる再・省エネ機運
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  「環境負荷ゼロ企業」の実現目指し 複写機の省エネで先陣切る――シャープ   
 
  夏普商貿(中国)有限公司 金井敬・複写機システム本部部長
家庭の電力消費のように個人の財布に直結しない分、オフィスの省エネは意識され 難い。一方で、省エネのオフィス機器は政府主導型であれば雪崩式に広がっていくと いう大きな可能性も秘めている。
  複写機業界で初の「省エネ認証」  
 
航空会社の雑誌に載せている複写機 の広告
胡錦濤・国家主席をはじめ中央政府の指導部が数多く出席した「二〇〇五建設節約型社会展覧会」。複写機メーカーを代表して出展を果たしたのがシャープだった。昨年六月に同社の常熟工場で生産する複写機七機種が「中国節能産品認証(以下、「省エネ認証」)」を業界で初めて取得。その認証機関である「中標認証中心(CSC)」が各対象商品の取得第一号を集めたブースに展示されたのだ。  
シャープは液晶をはじめとする省エネ商品と太陽電池による創エネで二〇一〇年に「環境負荷ゼロ企業」の実現を宣言しており、全社的に「環境先進企業」を目標に掲げる。中国での「省エネ認証」取得も同社の積極的な環境・省エネ戦略がもたらした結果と言えるだろう。
 
  いまだ訴求力に欠ける省エネ  
 
複写機の省エネは、コピー時はもちろんのこと、待機時の消費電力をいかに低減していくかがポイントのひとつとなる。FAXや複写機の電源は少なくとも会社の勤務時間内において常にオン状態となっているケースが多いからだ。  
だが、その待機時も含めて「一般企業で複写機の省エネに目が向けられているかといえば、まだまだと言わざるを得ない」と夏普商貿(中国)有限公司・複写機システム本部部長の金井敬氏は打ち明ける。  
さらに「省エネ機能がついているから値段もそれだけ上がります、では見向きもされない」(金井氏)と、中国市場では特に高性能を付加価値として価格に転嫁することの難しさがあるのも事実だ。
同社では、省エネが購入の動機付けと してまだ訴求力に欠けるため、環境や健康を切り口にして従業員の省エネ意識向上につなげるという新たなコンセプトも描いている。
 
  先行投資が実を結ぶ  
 
  同社は啓蒙としての意味合いも込めて、昨年初頭から大々的に「省エネ」をアピールする雑誌広告を展開してきた。金井氏は「これまでは広告内容がなかなか理解されないところもあったが、『省エネ認証』によって徐々にではあるが意識の向上が見え始めている。今後はさらに期待できる」と話す。  
各メーカーでも「省エネ認証」を申請する動きが活発化してきた。その延長線上にあるのが、政府部門による「省エネ認証」取得商品の優先購入だ。  
財政部と国家発展・改革委員会は、〇四年末に「節能産品政府採購実施意見」と「節能産品政府差採購目録」を公布。同「実施意見」によれば、〇五年から中央一級と省一級部門で設備購入する際に省エネ商品を優先しなければならないとしており、今年はその対象範囲が中央二級と地 方一級に拡大される。〇七年には政府機関で全面施行される予定だ。  
目録リストは「省エネ認証」や水資源領域の「節水認証」の取得商品などから構成され、第一弾ではエアコン、冷蔵庫、蛍光灯、テレビ、パソコン、プリンタ、便器、給水栓の八品類が公表されている。
 
  政府主導で一気に省エネ浸透も  
  金井氏は「政府の一声で販売店の省エネ商品に対する売り込み方も変わるはず」と、優先購入が政府機関だけでなく、一般企業向け販売にも追い風になるとみる。政府主導型で動けば、一般企業で省エネ意識が一気に高まることも予想される。「日本で普及に五年かかるものが、中国では一年や半年ということもざらではない」と金井氏。  
中国の「省エネ」はビッグビジネスが潜んでいるとともに、世界的視野で必然の流れでもある。同社は、昨年末時点で複写機の全機種が「省エネ認証」を取得した。今後も市場投入する全ての機種を申請していく方針だ。「環境先進企業」を目指すシャープは、ここ中国でも確かな歩みを続けている。
 
  「中国節能産品認証」   
 
対象商品の範囲は家庭用電器、照明、電力、機械電子、オフィス機器、建築など計35類。審査期間は申請してから約半年で、認証の有効期間は06年1月1日から3年に統一された。すでに南京のメーカーによる認証偽装事件も発覚している。「中標認証中心(CSC)」が認証するものとしては、その他「節水産品認証」(計62類)、「環保産品認証」(計77類)がある。
 
  政府の推進姿勢鮮明に「2005建設節約型社会展覧会」反響大きく会期延長、1日5,000余人が参観  
 
 
国家発展改革委員会(国家発改委)など13の政府部門によって共同で開催された「2005建設節約型社会展覧会」が12月17日、北京展覧会で開幕し、当初5日間を予定していた会期を延長して24日に閉幕した。国家発改委の発表によれば、1日当たりの参観者は5000余人に上ったという。  
参観した胡錦濤・国家主席は「資源節約は国の一基本政策であり、土地、エネルギー、水、鉱産物など資源の節約は社会経済の持続可能な発展を実現する上で重大な意義がある」と第11次五カ年計画の柱となる環境・省エネ対策重視の方針を改めて強調。それに応えるように、各市・省・自治区並びに企業がそれぞれ省エネ、節水、環境保護の領域で得られた成果を披露した。  
05年の省エネ・環境事業を総括した同展覧会だったが、今年のスケジュールも省エネ関連が目白押しだ。

2006年 中国省エネ・環境展覧会スケジュール

3/6〜8 上海国際節能電・新能源展覧会[上海光大会展中心]
3/22〜24 2006第2届中国(上海)国際節能(電)技術・設備展覧会[上海展覧中心]
3/24〜26 全国節能産業(済南)展覧会[済南舜耕国際会議中心]
3/28〜30 第2届国際智能・緑色建築、建築節能大会[北京国際会議中心]
4/3〜5 2006成都新型環保建材・室内装飾材料展覧会[成都世紀城新国際会展中心]
4/6〜8 中原節電節水技術・設備展覧会[鄭州中原国際博覧中心]
4/11〜13 2006中国(北京)国際節能産品博覧会[北京中国国際展覧中心]
4/20〜23 第7届中国(重慶)環保節能産品・新能源設備展[重慶国際会議展覧中心]
5/15〜17 山東国際節能環保工業展覧会[済南舜耕国際会議中心]
5/22〜24 中国国際太陽能・光伏(PV)工程(上海)展覧会[上海国際農展中心]
5/23〜25 (広州)国際節電設備・技術展覧会[広州中国出口商品交易会館]
5/25〜27 第3届中国(広州)国際節能技術展、研討会[広州中国出口商品交易会館]
6/8〜10 中国国際環境保護博覧会[大連星海会展中心]
6/10〜12 第3届中国節能・節水・環保科技新産品博覧会[上海国際展覧中心]
6/28〜30 2006中国(北京)国際節電技術・設備博覧会[北京展覧館]
8/2〜4 2006中国国際節能技術・設備展覧会、高峰論壇[北京・中国国際展覧中心]
 
 
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