上海梅龍鎮伊勢丹百貨店の売上推移は〇四年までの五年間、前年比約一二〇%を維持している。〇五年の実績集計はまだ出ていないが、目標ベースである二ケタ増は達成できる見通しだ。ターゲットとなる高所得者層の消費拡大がこの伸びを支えていることは間違いない。 高所得者層のなかでも年間世帯収入が一〇万元を超える、いわゆる「富裕者層」では、政府のマクロコントロールによる不動産投資の減速、株式市場の低迷などが消費マインドにやや影響を及ぼしている模様だ。先行き不安とまではいかないが、気を配り始めたといったところか。 これに対して、「ニューリッチ層」の台頭が著しい。「富裕者層」が経営者クラスだとすれば、「ニューリッチ層」は部長、マネージャークラスとなる。年間世帯収入は五万〜一〇万元。ある調査によれば、(年間世帯収入が)五万元を超えると海外ブランドへの関心が高まるという。「富裕層」が平日、休日にかかわらず高額消費をする傾向がある一方、「ニューリッチ層」は消費意欲が堅実でファミリー志向。それだけに土日に家族連れというパターンが多い。子供服の売上げが急速に伸びているということも、「ニューリッチ層」の拡大と無関係ではないはずだ。