 |
 |
金融業の新たな展開 |
 |
| |
特別インタビュー1 特別インタビュー2 特別インタビュー3 特別インタビュー4 特別インタビュー5 |
|
 |
| |
低迷する本土証券市場をどう見るか |
|
 |
| |
内藤証券上海事務所 首席代表 弓長昌子さん |
|
 |
| |
中国の証券市場が喘いでいる。上海A株指数は二〇〇一年六月の二二〇〇ポイントから今年五月中旬現在の一一〇〇ポイントへ。同様に、上海B株指数は二〇〇ポイントから七〇ポイント前後へと大幅に下落している。
内藤証券内藤証券上海代表処首席代表弓長昌子さんに近年の株式市場動向を中心にお話を伺った。 |
|
 |
 |
 |
| |
●中国本土の株式市場はこの数年地を這っているような状態だが |
|
 |
| |
相場全体で見れば確かにこの四年間下がっているが、個別の銘柄で見ると高値を更新しているものも少なくない。業績を無視したギャンブルじみた投機的な投資が減り、企業のファンダメンタルを考慮した投資スタイルが相対的に増えている。業績の良い企業は高値を更新し、悪い企業は底値圏をうろついている。二極化が進んでおり、マネージメントと業績が良く、ブランドを確立しているものは買われている。 |
|
 |
 |
 |
 |
| |
●上場企業の不祥事やインサイダー取引などに対して一般投資家が不信感を抱いているのでは? |
|
 |
| |
確かに以前はそういった傾向も見られたが、政府が証券市場の健全な発展に危機感を抱いたこともあり、ここ二、三年は上場企業に対するコーポレートガバナンスへの監視強化が続いており、それが功を奏している。今では中国の各上場企業におけるディスクロージャーの取り組みは随分進んでいる。どこも社外取締役を二名以上置き、四半期毎に業績を発表する義務がある。中小投資家のための法律整備は確実に進んでいるが、いきなり全てが改善されるわけではないので長い目で見ることが必要だ。 |
|
 |
 |
 |
| |
●A株とB株の統合については? また、国有系企業が上場後も国有株を非上場のまま持ち続ける「公有性」については? |
|
 |
| |
AB株の統合に関しては先に人民元の自由兌換が来てから、その後になるだろう。過去の例として、国内投資家へのB株開放が九年かかったことを考えると、まだまだ時間がかかりそうだ。この何年かB株は新規に上場しておらず、外貨を蓄えた今の中国では、株式上場による外貨獲得を目的としたB株市場はあまり大きな意味を持たない。
非流通(国家株、法人株)株の問題自体は日本の株式持合いと似たようなものだと認識している。両問題について言えることは、解決は幾度の実験を経た後になるだろう。事実、四月三〇日に、中国証券監督管理委員会が、国有株など一部の非流通株を市場で取引するルールを公表した。これを受けて、本土株はまた一段と下げたわけだが、今回の措置では、正式に流通が認められた後でも、最低一年間は非流通株主による売買や譲渡を制限する、などとしており、短期的には相場にとってのマイナス影響も予想されるが、中長期的には市場の信頼につながると評価できる。一部の上場企業を設定して、その企業を対象に「全流通」を実施していくという方法は、影響を最小限に抑えることを考慮しており納得できるものだ。 |
|
 |
 |
 |
| |
●最近の大きな流れとしてはどのような特徴があるか |
|
 |
| |
売買代金で見ると、機関投資家の取扱高が増えている。二〇〇一年までは個人投資家の売買代金が九割を占めていたが、その割合が今は全体の約半分にまで減っている。代わりに増えているのが、投資信託や年金資金などのファンドだ。短期売買が減り、国内外の機関投資家による中期長期の資産運用が増えている。 |
|
 |
 |
 |
| |
●今後注目するセクターは? |
|
 |
| |
二〇〇三年、二〇〇四年に人気のあった家電業界や自動車業界は過当競争から伸び悩んでいる。建設業界などもマクロコントロールの影響を受けて業績は良くない。競争の少ない、或いは各地域でオンリーワンの電力、鉄道、高速道路などのインフラ系はこれからも安定して伸びていくと見ている。各業界では業績、マーケットシェアトップのリーディングカンパニーに引き続き注目している。 |
|
 |
 |
 |
| |
特別インタビュー1 特別インタビュー2 特別インタビュー3 特別インタビュー4 特別インタビュー5 |
|
 |