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金融業の新たな展開 |
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特別インタビュー1 特別インタビュー2 特別インタビュー3 特別インタビュー4 特別インタビュー5 |
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良質サービスで地元経済の活性化に貢献 中国と地元を繋ぐ架け橋として |
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山陰合同銀行 上海事務所 |
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島根、鳥取の両県合わせた人口は一四〇万弱、過疎化も進む山陰地方の「メーンバンク」として、山陰合同銀行は地方経済を支えている。上海にいながら地元の発展に貢献する、と日々奔走する同行上海事務所の取り組みをリポートする。 |
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●大連と上海の二拠点体制 |
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山陰合同銀行が大連に中国第一拠点となる駐在員事務所を開設したのは一九九七年六月。島根、鳥取の両県がともに吉林省と経済交流を行っていたこともあり、東北の港湾都市である大連に拠点を構えることになった。
東北地域における山陰両県の経済交流は農産加工品などの第一次産業が中心であるが、近年は卸小売、製造業関連で上海を中心とした華東地域への進出が相次ぎ、問い合わせも増えたことから〇三年一一月に上海事務所を開設。現在は北の大連、南の上海という位置付けで、両拠点の連携を図りながら進出企業を手厚くサポートしている。 営業活動が認められていない駐在員事務所での業務は、専ら現地での情報収集となる。資材の現地調達に関する調査から法律、税制の改正の情報提供まで、日本側からのあらゆる要望に応える。また、現地での融資を必要とする取引先に対しては日本側から現地の都銀や地場銀行を紹介するほか、融資を保証でサポートすることもあるという。 |
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●仕入れも「進出」として徹底サポート |
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同事務所の昨年一年間の取引先等往来件数は延べ四二八件。単純計算で一日一件以上となり、これを駐在員二人で対処する。例えば現地に県事務所があれば、業務を分担することもできるが、あいにく山陰両県は設置していない。同事務所はとりわけ両県の「窓口」的役割も担っている。
山陰では、日系大手の工場誘致を積極的に進めており、大手メーカーの事業部単位での中国進出やそれに追随した部品メーカーの進出が増加。部品メーカーからは、進出後にリスクを分散させる目的で現地企業を含め新規の納品先を探したいという問い合わせが数多く寄せられている。
一方、大手企業を中心として中国に生産拠点を設けるのとは他に、中小企業で多いのが資材の仕入先としての中国への進出だ。首席代表の足達明彦氏は「これら個々の取引を統計で把握することは難しいだけに、当行のお取引先企業の中国との関わりはこちらが思っている以上に多いはず」とみる。そして「そんな一つ一つの案件をお手伝いすることで、お取引先企業をサポートするのが当行の役目」と。 |
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●地銀間で激しい競争 取引先企業へのサポートでは連携 |
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企業の対中進出が加速するのに伴い、上海を中心に地銀の拠点設立ラッシュも起きている。それはまた、中国を舞台にした地銀間の激しい競争を意味する。
同行は山陰だけでなく、兵庫、岡山、広島にも支店を構えており、これら各県での取引先企業に対しても情報提供を行っている。現在の中国ビジネスに関する取扱い案件は山陰が七割、周辺県が三割を占める中で、山陰よりも中国への動きが活発である山陽側企業へのアプローチを今後の注力ポイントと位置付ける。取引先企業をめぐり、当然ながら周辺県の地銀とバッティングすることになるが、現地でのサポート如何が日本での取引に多少なりとも影響するとあれば、「各取引銀行は必死の形相」(足達氏)。地銀の相次ぐ進出の背景には、出て来ざるを得ないという状況もある。 しかし、競争の一方で連携も図っているのが地銀間の関係だ。例えば工場の設立を計画する企業から、先発で同業の工場を視察したいという依頼がある。同行で紹介できる取引先は地元市場で競合関係にある場合が多いため、山陰と地理的に離れたところの地銀に頼んで工場を紹介してもらう。これら視察を通じて企業(工場)間での取引が成立する事例は多数出てきているという。 |
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●中国進出は相対的に地元経済の活性化に |
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地元企業の中国への動きはただでさえ深刻な山陰の過疎化や空洞化に拍車をかけるのではないか―。足達氏の見方はこうだ。「製造業の中国進出は増加傾向にあるが、日本の地方でも中国との分業体制を構築できる。貿易や観光などを考慮すれば相対的にプラスに繋がるはず」。
コンサル会社などと違い、地銀駐在員事務所の特徴はあくまでも地域密着型で取引先企業と末永い付き合いであるということ。足達氏は「お取引先企業の中国ビジネスをサポートすることで、間接的にではあるが地方経済、地元の発展に貢献できれば」とその思いを語った。 |
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