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金融業の新たな展開 |
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変化の只中で、現地ならではの鮮度ある情報を収集 |
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京都銀行 上海事務所 |
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昨年一二月一五日に開所、今年一月二七日に披露パーティーを行ったばかりの京都銀行上海事務所。アジアでの拠点は一九八九年(平成元年)に設置された香港に次ぐ二ヶ所目となる。日本きってのベンチャー企業発祥の地とされる京都には世界トップシェアを誇る大型企業も多く、それらはグレーター上海に早くから進出済みである。付随する下請けも華東地区を中心に多数進出しており、今回の駐在員事務所設立はグローバル化の中で必然の流れである。 |
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●増え続ける業務内容に全方位対応 |
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首席代表の安藤公一氏は、香港での六年間にわたる勤務経験に加えロンドン、NY、シンガポールそれぞれで研修経験のある国際派であり、赴任直前までは支店長として京都銀行紫竹支店を任されていた同行きっての人材である。この人事面からみても京都銀行が上海事務所にかける意気込みが窺える。開設当初の人員は安藤氏と秘書の経芝潔女史の二人。
駐在員事務所の主な業務は、移り変わりの速い中国現地における各業界の動向をいち早く察知し、新規に公布される法律の咀嚼と対応を軸とし、不動産、コンサルタントなど各種専門家をはじめとする各業者などとの人脈作りとその維持。他にも各地の開発区の視察と多岐に渡るため、経験の他にも相応の交渉力、フットワークが要求される。 「昨年だけでも、外商に関連ある法律が七、八本施行されており、素早い対応が求められる」(安藤氏)。中国全土で二四二社、拠点数にして五三五ヵ所(二〇〇四年末実績)に上る、華東地区を中心とした進出済み取引先への対応だけでも、その業務量は半端ではない。また、昨年一二月一一日に施行された外商投資商業領域管理弁法に基づく外資独資の小売業への規制緩和を受け、中国市場を狙う日本からの問い合わせ、視察も着実に増えているという。 |
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●あらゆる媒体から情報を収集 |
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安藤氏は「各媒体の解読、各専門家との交流に加え、自分の目を通して収集した情報を基に、保険問題や法律の問題、業者の選定などを、あらゆる側面から立体的に考え、体系化した、少しでも有益な情報を提供したい」と強調。「初めにコンサルタントを探すにしても、選定が必要であり、無用なトラブルを避けていただく意味でも、各業界に人脈は必要」。
拡大する業務量に伴い、今年の四月から新たに増員されたのが若手の遠藤周一氏である。同氏は入行後四年と半年のリテール業務の他にバンコクの都市銀行で一年間研修を受けた経験を持つ。更には京都銀行証券国際部アジアデスク担当の他、上海の都市銀行で研修生として二年間滞在と、こちらも経験十分であり、まさに即戦力といえる。
現地に事務所を置く最大のメリットとしては情報の鮮度がある。確かに日本でも中国関連の報道が溢れ返る今日だが「日本では業務に追われ、中国にまでアンテナを張ることは事実上不可能」と遠藤氏は語る。 |
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●上海事務所が担う役割はますます重要に |
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京都銀行は、バブル以降、長きにわたり向かい風の吹く銀行業界の中にあり、大阪、滋賀、奈良、兵庫などに積極的に支店を置くなど、果敢に拡大を続けている希有な存在である。京都の中枢金融機関として京都に軸足を置く中で、広域型地方銀行として取引先のさらなる拡大は、そのまま日中間のパイプライン的役割を担う上海事務所に活躍の場が増えることを意味する。
「今では日本で取引のあるほぼ全ての顧客が何らかの形で中国と関係がある」(安藤氏)といってもよく、大手企業の進出は一巡した感があるが、下請けである中小企業の進出はまだまだこれからも第二陣、第三陣と続く気配濃厚である。上海事務所から収集、発信される情報はその鮮度、質ともに既に進出済みの企業はもとより、これから進出を目指す取引先企業にとって強力な手助けとなろう。 |
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