上海ウェネバーオンライン
中国(上海・北京)生活情報満載!!
連載

中国で売る!
安心・安全な日本食品を普及させたい
北京で「業務向け日本料理用食材展示会」が開催
第9回〜日本料理普及促進会

 
日本食品のニセモノや密輸商品による食中毒事件などが発生するなか、安全で信頼できる商品を使ってもらいたいと、「第三回業務向け日本料理用食材展示会」が11月1日、北京で開催された。会場には中国に進出する日系メーカー各社のブースが設置され、来場者にフェースツーフェースで商品をアピールした。
安心安全をアピール
宮城信彬の不動産ニュースここがポイント
真剣に商品をチェクする来場者
キーコーヒー、サッポロビール、キューピーなどお馴染みの食品メーカーが各商品を熱心に紹介する。来場者も真剣な眼差しで説明を聞く。メーカーと来場者が商品を手にじっくりと話をする姿が、会場の至るところで見られた。  
安心で安全な日本食品を中国に広めることを目的とする「業務向け日本料理用食材展示会」は今年で三回目を迎えた。今回は関連メーカー三一社と一地方自治体が共催した。業務向けの展示会であるため、来場するのは主に日本料理店や日系小売店の関係者。「今回の来場者数は一四〇〜一五〇人を見込んでいます。一昨年は二七〇人と多すぎ、メーカーと来場者が時間をかけて話し合うことができませんでした。そこで昨年は一四〇人くらいにしぼったところ、かなり商談ができたと好評をいただきました。今回も各メーカーは食材の使い方などを来場者にじっくりと説明できたのではないでしょうか」と主催者である日本料理普及促進会代表の君島英雄氏は話す。
好評だったサンマの刺身
宮城信彬の不動産ニュースここがポイント
(写真上)日本料理普及促進会代表を務める盛田食品(北京)首席代表の君島英雄氏 (写真下)新鮮なサンマを食べてもらいたいと語る札幌水稀貿易(北京)有限公司の佐竹易・総経理(左)

北京日本人調理師会の後援を受け、展示会では商品紹介だけでなく、試食や新メニューの提案、技術的アドバイスなども行なわれた。来場者はブースを一つひとつまわり、日本料理店を営む中国人のオーナーは「今日は新しい商品がないか見に来ました。メーカーの顔を直接見ることができるのでいいですね」と感想を語った。別の中国人オーナーも「調理方法を実演してくれるので分かりやすい」と満足げだった。  
札幌水稀貿易(北京)有限公司のブースではサンマの刺身が好評だった。同社は今年九月に進出してきたばかり。「サンマの刺身は日本でもあまり口にできませんからね。中国の人にこんなに受け入れられるなんて驚きました」と佐竹易・総経理は語る。今後は日本料理店や大手量販店に卸す予定だという。
ニセモノ対策に追い風
青島日清製粉食品有限公司は天ぷらをその場で作り、揚げたてを来場者にふるまった。品質管理・開発部の恩田温・経理は「商品を実演することでアピール度がより高まったと思います。お客様の意見を伺うこともできました」と手ごたえを語る。  
今年は日本産食品の品質を問題視する事件が相次いで起こった。しかしこれによって検査が厳格になり、密輸商品がかなり減ったという側面もある。「メーカーにとって中国市場での課題はニセモノ対策です。ニセモノが出回っていれば、事故が起きたとき商品を保証することができない。そういった意味でも、この展示会は意義があります。来場者に信頼できるメーカーの商品を手にとってもらい、それを普及していただきたい」と君島氏は話す。  
「今後、日本料理普及促進会にさらに多くのメーカーや個人が参加してくれることを望みます。そして日本の食文化をもっともっと中国に広めていきたい。文化の普及は官と民が一緒になって行なうべきです。官とも協力し、中国の子どもたちが日本の食文化に触れられるようなイベントができたら面白いですね」(君島氏)。
(取材・文=絢文)