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連載

中国で売る!
都市の汚染をシャットアウト、 海抜1000Mに自社農地
第7 回〜福州文武雪峰農場有限公司

 
福州文武雪峰農場有限公司は、中国茶ブランド雪峰茶の自社生産・販売を行う台資企業。一九九四年、福建省福州市に設立。同省にある雪峰山(海抜一〇〇〇メートル強)に茶葉農場を開墾、厳格な品質管理のもとでエコロジー茶の生産・販売を行っている。
「秋茶」栽培は虫害との闘い
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「海抜1000メートルに開墾した自社農場

残留農薬問題をテーマとした報道が誌面をにぎわしている。中国、日本双方が昨今輸入検査で残留農薬の基準値超過(農薬超標)を理由に不合格とした食品項目の中には茶葉があった。  
茶葉の安全性に多くの人が疑問を投げかける風潮にあって、自社ブランドの「安全性」「クリーン度」を強くアピールするのが福州文武雪峰農場有限公司だ。  
同社のブランド「雪峰茶」は、福州閔侯県にある海抜一〇〇〇メートルの雪峰山に開墾された自社の栽培基地(三五〇〇ムー)から出荷されたものだ。栽培、加工、品質検査、包装に至るまで厳格な管理を行い、北京、上海、福建省各都市にあるチェーン店(直営店と加盟店。計七〇店舗)で販売を行う。海外にも輸出。EUにおける厳格な輸入基準をクリアした数少ない中国茶ブランドとして知られているという。(八月七日・福建農業信息網)  
福州文武雪峰農場有限公司の拓展部・顧客担当者によれば、上海雪峰が収穫する茶には春茶、秋茶、冬茶がある。都市の汚染を免れた清新な空気のもと、規範ある生産管理が行われている以上、春茶、冬茶についてはまず農薬を投じる必要はない。  
苦慮を強いられるのは秋茶だという。俗に「ウンカ」と呼ばれる葉を食べる蛾の幼虫の害はよく聞くところだ。「捕虫灯」と水を盛った皿を用意し、光を追って近づいてくる虫たちを溺れ死ぬような工夫も施す。「それでも解決しなければ、国家が認証するバイオ農薬で処理することにしています」(同)
「洗茶」無用をアピール
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雪峰茶豫園店。中心となる顧客層は30〜40代という
中国では、茶種を問わず一煎目のお茶は洗茶と言って飲まずに流し捨てる習慣がある。日本茶の一番煎じを捨てられたらまず仰天してしまうが、中国茶においてはそれは習慣化されている。功夫茶の場合は「茶葉を開かせる」目的もあるが、茶葉についた埃や土など不純物を洗い流すためと説明を受けることが多い。  
「雪峰茶は一番煎じのお茶が飲める」――これは同ブランドの大きなセールスポイントと見ることができるだろう。高い海拔で汚染とは無縁な土地で有機栽培されたお茶であること。農薬の残有料、重金属の残留物、異物の混入や粉塵による汚染を一切廃していること。いかなる添加剤も含まないこと。茶葉の品質に影響をもたらすすべての原因(土壌、樹木種類、栽培、肥料、害の除去、摘み取り、加工、包装および人事体制等)において厳格な検査、コントロールを行ったうえで出荷する。自ら作り自ら売る――それゆえ、自社農場を持たない他ブランドと比べても価格的に有利な立場にある。
エコロジー茶の啓蒙、そして…
日本、EUともに中国茶に対するハードルは年々厳しいものとなっている。「このことは中国茶の輸出にとって足かせとなっているが、中国茶の改革を期すうえではよりよい刺激ともなるでしょう」と同社・関係者(拓展部)は悲観していない。
では、販売戦略はどうか。
犬のイメージキャラクターを設けるなど、KFCと提携して販売促進を進める日本茶の戦略が話題になっている。「参考に値するが、私たちが取るべき道はまず何より品質管理。優良なブランドの確保によって、自らの企業の発展モデルを探求していきたい」(同)。派手なキャンペーン戦略ではなく、正攻法で「中国茶」の文化を広めようという同社の堅い決意が伺える。  
それでも、市場は常に変化する。顧客のニーズも多様化する。企業もまた発展を求め、長期的な視野に立った戦略の設定などが必然的に求められてくる。「その他の農産物の栽培、養殖場等々の可能性も求めていきたい。知名度と売上向上のために、観光ビラの建設や海外進出も視野に入れたい」(同社幹部)と展望を掲げる。