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  宮城信彬の不動産ニュース VOL.14  
「未成工事物件」の転売価格で過去最高を更新見込み 南京西路の東海広場
本誌三月号上でも述べたように、最近上海にて著名外資系金融企業によるオフィスビル購入が目立って来ています。去年頃までは、比較的小規模の案件が殆どを占めていましたが、今年に入ってから相次いでオフィスビル一棟丸ごと購入するケースが出て来ています。
ここ数年間上海のオフィス賃料は右肩上がりで上昇しており、今後数年間もそのトレンドが続くと予測されています。そのような状況の下、海外の金融企業が大型投資を行い、注目されています。
今月のこのコーナーでは、引き続きオフィス/大型不動産投資に関するニュースをピックアップしてみました。
「今月のニュース」
四月五日付「新聞晨報」
南京西路オフィス街にて数年建築がストップしている”東海広場”の転売案件は順調に進んでおり、上海中凱 集団か浙江緑城集団のどちらかが購入する事になると見られている。この案件の成約価格は、過去同様のケースの中で最高額を記録する事は明らかであり、業界内外の注目を集めている。
宮城信彬の不動産ニュースここがポイント解説
このビルは南京西路・銅仁路の交差点の北側に位置し、ロケーション的には申し分無い。周辺には中欣大廈(United Plaza)、ケリーセンター、上海商城(ポートマン)、Plaza 66等の優良オフィスビルが有り、上海を代表するオフィス街の一角を占めている。
同ビルは数年前から何度も転売を繰り返され、その間ずっと工事がストップしている所謂未成工事物件である。中国語では”爛尾楼”と表現され、現在上海の中心地区には再開発する価値が有ると思われる同様のオフィスビルが一一棟有るとされている。その規模は一〇〇万平米に達する。
上海市にある「爛尾楼」(イメージ図)

同ビル周辺の優良オフィスビルの賃料水準は〇・八〜一・〇米ドル/平米/日であり、どのビルも満室状態である。また、周辺で新たなオフィスビルが竣工するのは二〇〇七年以降である事から、同ビルが早期に工事を再開できれば、拡張を希望している同エリアの多くの企業を誘致できるチャンスが非常に大きい。
以上の点から、同ビルの売却価格は一二〜一四億元程度と見られており、上述のように未成工事物件の販売価格としては、過去最高額を記録する事になる。
また、同ビルの欠点として挙げられるのは、アクセスの悪さであろう。南京路に面しておらず、狭い路地を通ってしか辿り着けないため、この点を克服しなければネックになる。しかしながら、全体的に考慮するとやはり同ビルは投資価値の有る物件だと言えるだろう。
CB RICHARD ELLISメモ
先日、ゴールドマンサックス社は福州路に位置するGrade Bオフィスビル百騰大厦(Pidemco Tower)を購入した。同ビルはRaffles Cityを開発したシンガポールの超大手デベロッパー”CapitaLand”が所有していたもので、一九九八年に竣工した物件である。規模は四万平米程度で、現在の入居率は一〇〇%に近い。
同物件の販売価格は八・六億元程度と されている。ゴールドマンサックス社は長期的な投資目的でのオフィスビル購入を模索していた。今後は自社でテナント管理をするものと思われる。
また、CapitaLandは今年に入って、二棟目のオフィスビル売却となった(一棟目は新天地のすぐ側の現在建築中の優良オフィスビルで通称”Plot 9”)。
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