また、南京路・西蔵路のコーナーに建築中の高さ三三三m、六三階建てビル「世茂国際広場」(SHI MAO INTERNATIONAL PLAZA)は、浦西では最も高いビルとなる予定である(既に躯体部分は完成)。このプロジェクトは来年春にオープン予定のファッションモールと、二〇〇六年初頭にオープン予定の大型デパート、レストランからなる商業施設、同じく二〇〇六年に開店予定の英国ホテルチェーンLe Loyal Meridienが運営する超高級ホテル「上海世茂ロイヤルホテル(客室七一〇室)」から成っている。浦西の新たなランドマークとなるのは間違い無いであろう。
今後「世茂国際広場」、「上海第一百貨店」、「新世界商場」を核として、西蔵路の南北に近代的な商業施設が多く建設される。南端の福州路から北端の北京路にかけて、一〇もの大型プロジェクトが計画されており、完成後の同エリアの総延べ床面積は九〇万平方米を超える事になる。その内商業施設が占めるのは三分の二を超え、全国的にも稀な規模となる。 このような開発は三段階に分けて進められており、現在までが第一段階、上述の「世茂国際広場」及び周辺のホテル・商業施設が完成予定の二〇〇五〜二〇〇六年が第二段階、最終的に二〇〇八〜二〇一〇年までには、市中心地区で最大規模の国際的な商業エリアが基本的に完成する。
面白いのは、「近代化ばかりではなく、歴史的趣きも保ちながら発展させるべき」と百聯集団等の地元の大手企業が述べている事だ。同集団のグループ企業である“市一百店”、“時装公司”、“華聯商廈”等の老舗百貨店は外壁をレトロ調にしたり、オールド上海を偲ばせる喫茶店をオープンさせる計画もある。一五〇年をかけて現在の南京路が形成されて来たわけだが、古き良き時代の面影が無くなるのは寂しい。古いものと新しいものが共存できるような街造りが期待される。