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no.3 わが人材管理-卓越性の追求-
中国の人材派遣紹介市場はいまだ発展途上ー派遣元と企業で人材育成意識にギャップ
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後藤健文(ごとう・たけふみ)
1964年愛知県生まれ、高校卒業後、製薬ディーラー入社。1997年より派遣業界へ転職。全国各主要都市にて「派遣・請負・M&A」などの業務を経験。2004年より中智上海経済技術合作公司勤務となる。趣味はゴルフ。中国に「日本流サービス」を根付かせようと日夜奮闘中である。 |
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| ● 中国、人材派遣紹介に対する認識希薄 |
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日本、中国ともに人材派遣紹介市場は発展を続けているが、その発展過程や背景には大きな違いがある。
日本は、バブル崩壊後の長期にわたる経済不況下、企業のリストラクチャリングの一環として、コア業務とノンコア業務の区分化や固定費流動化を推し進めた結果、最終的に雇用者(企業)と求職者の需要がマッチしたことは前回述べた。市場経済で蓄積された歴史が、人材派遣紹介市場を発展させ、市場はすでに成熟に向かっている。
一方で中国は、外資系の進出企業が現地での即戦力を必要とし、これに人材会社が呼応する形で現在、発展を続けている。
しかし、市場開放が進む上海において、膨大な人口から大量にいるはずの労働人口が潜在的に不足している感は否めない。これは、雇用ニーズのミスマッチが引き起こした結果といえる。
企業側は自社で求める人材を確保することができず、人材派遣紹介業者に依頼する。これは中国で求人媒体が少ないというのも一つの要因として考えられるが、人材紹介業者をすべての問題を解決してくれる「マジシャン」のように捉えていること自体、大きな間違いである。人材業者、労働者、企業という人材市場を構成するトライアングルの概念において、人材の育成教育面が中国で確立しているのか、疑いをもちたくなる。 |
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| ● 人材育成は企業か、紹介派遣会社か |
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派遣元と派遣先の企業で人材育成の意識には大きな違いが生まれている。
企業側が派遣元に求める三大ポイントは、人材のスキル、契約単価、コンプライアンス(法令遵守)の三つ。これは日中の人材派遣市場にける共通点ともいえるが、その一番手に挙げられるのが人材のスキルだ。
日本の派遣会社は、サービスライナップを事務職、IT技術者などに細分化して事業を行っているケースが多い。従って、各社が独自の研修制度を設け、人材のスキルアップに積極的に取り組む。
しかし、中国ではこうした派遣元による研修制度はいまだ発達しておらず、派遣元は登録人材の既存能力にまかせるままで、企業側の求めるスキルを有した人材を提供できずにいる。
現状において、中国では企業は第一に自ら研修制度を設けるなどして優秀な人材育成に努める、第二に労働者が流動しても企業活動に影響のないようにノンコア業務を完全にマニュアル化する、という二つの課題を克服しなければならない。派遣紹介会社にすべてを頼るのではなく、雇う側の企業としても、人材育成面での取り組みが求められる。
中国の人材派遣市場はいまだ発展途上である。そして、日中双方でそれぞれ発展の土壌が大きく異なることを認識しなくてはならないだろう。
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