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  欧米型ビジネスパーク 「SBP」 緑化など環境重視のコンセプト  黒ちゃんの--失敗しない中国ビジネス講座  
黒ちゃんの--
失敗しない中国ビジネス講座
  こんにちは。「黒ちゃん」こと黒杉政博です。日本の企業から中国へ派遣されて仕事をする人の悩みって何だと思いますか? 結構多いのが「本社の人は何もわかってくれない」ということ。ただでさえ異国で仕事をするのはストレスのもとなのに、味方であるはずの本社の人間が状況を理解してくれないというのです。きょうはその実体について少しお話ししようと思います。(構成 吉田梨華子)

黒杉 政博(くろすぎ・まさひろ)
一九四八年、静岡県清水市生まれ。サンケイ(現産経)新聞広告部を経てヤオハン入社。各地の店長、ブラジル農園派遣などを経て北京賽特購物中心有限公司総経理、無錫八佰半百貨有限公司総経理などを歴任。現在、上海・徐家匯のレストラン「Cuross」店主に就くとともに、経営コンサルタントに従事。
 
  第四回 商い成功は相手の立場に立ってこそ  
  ■日本も経験した通過儀礼?  
  サッカーのアジアカップ決勝に伴い発生した一部の騒ぎはみなさん記憶に新しいと思います。中国サポーターの日本チームに対するブーイングの嵐のほか、種々の出来事がありました。
日本の漢字は中国から来たものだし、日本の味として定着したラーメンや焼き餃子(ギョーザ)だって元々中国から来た。文化は中国からもたらされたものが多いですよね。中国から見て「日本なんか」と思う気持ちは分からなくもない。
確かに中国は五〇〇〇年の歴史があって、すばらしい国だと思います。だけど今、国は大きいけど、経済的にはまだ発展途上にいる。
米国がなぜ経済的に大きな国になれたのかを考えてみて下さい。歴史が新しい若い国だからこそ、あらゆる習慣・文化を吸収し、変化させて成長してきたのだと思いませんか? 日本だってそう。日本は米国に比べたら歴史も長く、伝統もある。でも戦争で破壊を受けた結果、新しい発展を遂げられ、戦後数十年で経済大国と呼ばれるようになった。
そういえば日本も発展途上にある頃、外国に対してブーブー言ってやしなかったですか? 外国人選手を負かしたときに驚喜し、負けたときには憤る。まさにアジアカップの一部中国人と一緒ですよね。
 
  ■独自技術生む時代そこに  
  今まさに経済大国に向かう過程にいる中国。ただ、彼らにとって気の毒な面は、立派な歴史があることではないかとも思ってしまいます。もちろん、その長い歴史上、個々の事象が起こるたびに、中国の民はそれを乗り越え、その時代を打ち破って生まれ変わってきていたのです。
というのも、中国にはまだ本当の意味で新しいものをつくろうという意欲が見えないからです。いろいろな技術や製品の模倣はできますが、まだ創造性に欠けている気がしますね。
日本も模倣の時代はありました。外国製品を買ってきては分解して構造を調べ、組み立ててみる。ただし単なる模倣ではなく、日本人はいかに使いやすいか、一般に受け入れられる価格で作れるかといった研究開発を重ね、日本ならではの製品を作り上げていったのです。
中国は外国の企業から提携などで技術をもらっているけれど、まだそれだけに留まって、独自の技術の開発までいっていない。言い換えれば、中国は、独自の技術を創造できるようになったら、ものすごく大きな国になるんですよ。
 
  ■共存共生なくば摩擦必至  
  「いいか、こうするんだよ」。べらんめえ調ながら的確な指示が飛ぶ。副総経理として参画したばかりの人材コンサル・フォーカスで上海には今、立派なビルがたくさん建ってますよね。でも外見は立派だけど運営コントロールはいまひとつというところ。ビルというハードはすんなり取り入れることができたけれど、運営やコントロールといったソフト面はまだ。ソフトの構築というものは時間がかかるものなんですよね。
つまり工場、店舗など、これはいろんなことに当てはまるわけで、中国はこれからソフトの開発に時間をかけなければならないと思います。ソフトがうまい具合に開発できたら、これまた中国は大化けする。
では、われわれ日本人ビジネスマンはどうしなければいけないか。日本企業は生産基地を移転しようと中国に出てきているところが多いですよね。でもただ生産基地を作り、利益は全部日本が持っていくんだという考えでは当然摩擦が起こります。生産基地を設立するなら、設立を通して中国の人や、中国という国が大きく成長するために役に立つようにするという考えでいなければだめなんです。
そういう考えが持てなければ、いくら中国に進出してもいずれ失敗します。ビジネスはいかに相手の立場に立ってものを見ることができるか、中国の立場に立ってものを見ることができるかどうかが大切なのです。
 
  ■自ら歩み寄っての交流を  
  相手の立場でものを見ることは、決して相手のいうとおりに動くということではない。ビジネスをするならやはり真っ向勝負。やる以上は正論で行こうよ。
日本にはフリーターっているでしょう? 今は職業フリーターで通っちゃてるところがあるけど、中には仕事を持てない人もいるわけでしょ? そういう人に対してオブラートに包んだような形でフリーターと称して腹の中でけなすというのではなく、事実は事実として認識させ、ちゃんと見つめさせた方がいいことってあるよね。
ビジネスにおいてもそう。中国で中国人と仕事をするなら、もししてはいけないことをやったときには厳しい姿勢で臨むべきです。また必要だと思ったら正面切ってぶつかり合うこと。にこにこ笑いながら「ようこそ中国へ、ようこそビジネスパートナー」と相手に言われたとしても、それは社交辞令だよね。本当にパートナーになるには、相手の立場に立つこと、相手をよく知ること。やはりそれには思ったことをぶつけ合うべきだと思う。それをしていない日本のビジネスマンって本当に多いよね。でもこうすることが、自分のビジネスを成功させるのにはやはり必要になってくるのです。
もちろん彼らの方から日本人ビジネスマンに歩み寄ることは難しいかもしれません。それならば自分の方から相手に歩み寄って、ぶつかっていくことです。そして日本人と中国人の心が触れ合えたとき、ビジネスシーンで言えば信頼関係が築き上げられたとき、仕事自体も波に乗ってくるのだと思います。
 
  「中国人」として認知得るまで  
  「まだ未熟だなぁ」と思うこともしばしば…。初秋の風吹く淮海路で私が北京と無錫でのヤオハン総経理時代、不正がいやで、出入り業者からの不要なお金は一切受け取らなかった。そのかわり、一生懸命仕事をしてくれた業者に対し、別の仕事先を紹介してあげた。一生懸命なところには何かプラスになることをしてあげてきたんです。
そしてヤオハンが倒産。何もかも失って途方に暮れていたときに、手をさしのべてくれたのは日本人ではなく、かつて紹介状を書いてあげたことのある中国人でした。実は私が上海で暮らしていけ、ビジネスをやっていけるのは、彼らの支援があったからなのです。でも私はそうしてもらいたくて紹介状を書いたのではありません。誠意を尽くして相手に接した結果なのです。相手の立場に立って物事を考えれば、わかる人はわかってくれる。彼らはわかってくれたのですね。
ところで、みなさん「あなた日本人ですよね?」といわれたことありますよね。これは中国人と日本人は違うという意識からだと思うんです。
ヤオハンで、中国に赴任する以前、ブラジルに駐在したことがありますが、そこで仲良くなった農園労働者に「おまえは日本人じゃないよ、ブラジル人だよ」と言われたことを覚えています。それは彼らはブラジル人こそ人の感情がわかる人間らしい人間だ、と言う意味の言葉だと思うんです。この言葉を聞いたとき、私は日本人として否定されたというより、人間として互いに認めあえたという気持ちでいっぱいになりました。
中国でもし「おまえは中国人だよ」といわれたら、おそらく同じことなのでしょう。ただ、まだ私も言われたことはない。そんなときは「自分はまだ未熟だなぁ」と思い、もっと一生懸命生きていかなければと思うのです。自分もまだ成長過程にいると。
「おまえは中国人だよ」といわれたとき、おそらくその時こそ本当にビジネスが成功したと言えるかもしれません。
 
 
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