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旺盛な実需受け優良物件ほど堅調新規供給限られるオフィス市場 黒ちゃんの--失敗しない中国ビジネス講座 |
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黒ちゃんの--
失敗しない中国ビジネス講座 |
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こんにちは。「黒ちゃん」こと黒杉政博です。日本の企業から中国へ派遣されて仕事をする人の悩みって何だと思いますか? 結構多いのが「本社の人は何もわかってくれない」ということ。ただでさえ異国で仕事をするのはストレスのもとなのに、味方であるはずの本社の人間が状況を理解してくれないというのです。きょうはその実体について少しお話ししようと思います。(構成 吉田梨華子)
黒杉 政博(くろすぎ・まさひろ)
一九四八年、静岡県清水市生まれ。サンケイ(現産経)新聞広告部を経てヤオハン入社。各地の店長、ブラジル農園派遣などを経て北京賽特購物中心有限公司総経理、無錫八佰半百貨有限公司総経理などを歴任。現在、上海・徐家匯のレストラン「Cuross」店主に就くとともに、経営コンサルタントに従事。
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第三回 本気で勝負するなら…敵は本社に |
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■信用されていない自分 |
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中国に来ている駐在員のあいだの中でよく問題にあがることがあります。それは「本社が中国の事情を知らない場合、自分は本社に信用されていないと感じる」ということです。
企業が責任者を選別するとき、当然ある一定のレベルに達し、信用も厚いことが条件になるはず。なのに、一向に信用されていないというのです。
社長自らが中国へ出向き、自ら陣頭指揮を執っているならば別ですが、駐在員にしてみれば、異国の敵だらけの中で孤軍奮闘しているのに、本社が信用してくれないとなると、はっきり言って拠り所がなくなります。ノイローゼになってしまう人もいるほどです。 |
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■パートナーから疑心向けられ |
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さてなぜ本社は自分の選んだ部下を信用できなくなるのでしょうか? それはひとえに中国のビジネスシーンを理解していないということに尽きます。
たいてい、合弁などの契約を結ぶ場合、本社の幹部が立ち会いますが、まさにそれは「机上の空論」。いろいろな説明をうけ、「おもしろいからやってみよう」ということで、長所ばかりが浮き立ち、中国側にとっても外資の導入にやぶさかでないわけで、幹部は幹部で熱烈歓迎ムードの中、いいとこ取りの中国を見ているに過ぎないのです。
実際の現場は、日本ではあり得ない問題で仕事が止まることがあります。第一回でも言いましたが、中国と日本はビジネスの進め方も何もかもが違うのです。先生が生徒に教えるようなことも教えていかなければいけないですし、それはそれは苦労が絶えません。
そんな中でひとり闘っている駐在員にとって、頼みの綱である本社からの援護が受けられないとなれば、大概はつぶれますよ。 |
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■開店準備終えたら即クビ! |
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つまり本社は、中国に送り出す人材は本当に信頼に足る人にすること。そして中方経営者から何を言われてもその人を信じるという姿勢を崩してはいけない。このことを肝に銘じ、的確な人事をすることを求めます。
事実私も北京に赴任していた頃は泣かされました。北京に作った百貨店のオープニング時、合弁先である投資会社の百貨店担当者から突然クビを言い渡されたのです。百貨店に商品は並んだし、商品を揃えられるようになった。だからもう問題ないと。なぜこう言われたかというと、実は私は商品を揃える段階で、合弁先の不備な点をいくつも見付けて指摘したからなんです。
例えばバカラのグラスが適正な値段で陳列されていないだとか、すべて同じ色、形のスーツが七〇〇〇着も作られていたうえ、値段も適正ではなかったとか。おかしいと担当者に指摘しても正確な答が返ってこない。
そんな私が疎ましかったわけでしょう。結局黒杉はよくないと言う噂がたくさん流されました。それが本社の耳に届いて、常務がやってきたのです。噂は身に覚えのないことであったし、私が主張している方が正しいと言うことを確信してもらうため、常務と一ヵ月間中国で一緒に暮らして生活ぶり、仕事ぶりを見てもらいました。
一ヵ月したら、合弁先の言い分がおかしいということを理解してくれた上に、逆にそういうことが起こったことにあきれて帰っていきました。 |
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■態度おごらず身を律してこそ |
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駐在員として何をしなければならないか。それは、絶対に「俺(おれ)は偉いんだ」とおごった態度をとらないこと。
物価が安い中国で、日本と同額以上の給料をもらっている身であれば、偉くなった気分になっちゃいますよね。例えば噂になりやすい男女の問題。私は夜のお店などはほとんど行かず、職場からまずまっすぐ家に帰っていました。そうしたって噂が出たりするんですよ、なぜか。でも、本当にやっていなければ疑いも晴れます。
むやみやたらに噂の的になりやすい行為はしないこと。偉くなればなるほど、優れた人材として認めてもらえるようにならないといけないと思うし、人間的にきちんとしなければいけないと私は思います。
ある日、朝九時半開店の店に九時に出向いたときのこと。入り口に社員がどーっといるんです。更衣室の鍵を持った人間がまだ来ていないというのです。
これでは開店に間に合わないと思った私は、金属のポールで更衣室のドアの鍵を壊し、社員を入れました。会社の器物を勝手に損壊したと懲罰委員会にかけられ、罰金処分となりました。
私には、滞りなく運営するため、開店時間までに全員を持ち場に付けなければならないという大きな責任があります。中方経営者は鍵を壊したという小さな世界での責任を追及してきますが、大きな部分での責任には無頓着なんです。 |
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■あいまいな「責任」に苦悶 |
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鍵を持っている者が来ない場合、彼らにはどうしたらいいかわからなくなるんですね。鍵を壊したら私みたいに責任を追及されると思っているし。自分の不利益になることに対しては絶対動かないし、そのために会社が機能しなくなるという全体の責任のことはまったく考えが及ばない。自分中心に物事を考える人が多いとその時はっきり思いましたね。
私がよかれと思って鍵を壊しても、罰金を取られてしまう。担当者に腑(ふ)に落ちない点を問いただしても答が返ってこない。こういった責任の所在のあいまいさについても大変駐在員が苦労するところです。
日本人の中でも中国ビジネスマンの負の面をならう人もいます。だけどこっちでしっかりとビジネスを進めて勝ち組になりたければ、日本人として誠意を尽くして仕事をしていかなければならないはず。それをやらない日本人が最近だんだん増えてきているのが残念です。
敵は本社にあるかもしれません。責任者としての着任でなければ、責任の所在もあやふやにできるかもしれません。でも、本気で勝負している貴方なら、最も必要なのは己(おのれ)自身を磨き、噂もやっかみも跳ね返すほどの人格者になっていくこと。難しいかもしれませんが、こういう環境ではそうすることが自分を、ひいては会社を盛り立てていくいちばんの術なのだと思います。 |
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