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観光客輸出国として急成長する中国
両国の架け橋としての観光を「日本」の認知度向上へ積極PR |
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ビジット・ジャパン・キャンペーン実施本部事務局 中村悦幸 事業部長 |
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ビジット・ジャパン・キャンペーン実施本部事務局
〒100-013
東京都千代田区霞が関3-3-3
全日通霞が関ビル4 階
TEL:03-3539-2371
FAX:03-3503-0055
URL:http://www.vjc.jp
略歴
1974 年 近畿日本ツーリスト(株) 入社、支店・営業本部所属
1996 年 東京千代田支店 支店長
2000 年 本社営業本部販売部 部長
2003 年 (社) 日本ツーリズム産業団体連合会(ビジット・ジャパン・キャンペーン実施本部) 出向
*1949 年9 月23 日 東京生まれ 55 歳
富裕層を中心に海外旅行に出かける中国人の数は近年急増している。経済動向とともに観光客輸出市場としての中国に全世界の注目が集まり、誘致競争は激しさを増す一方だ。その中で、各都道府県による観光プロモーション、チャーター便就航や路線拡充、旅行代理店の設立など、中国で「日本」をアピールする動きも活発化してきた。「日本の素晴らしさを知ってもらうこと」が観光客誘致の何よりの近道となる。そして「単なるヒトの往来ではなく、相互理解と信頼関係の構築を」と中村悦幸事業部長はその先を見つめている。中国からすれば、近いようで遠い国──日本に、ビジット・ジャパン・キャンペーンがアーチをかける。
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● このたび上海に来られて、どのような印象をお持ちですか |
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私が初めて中国を訪れたのは一九七四年です。ツアーに参加して北京、上海、杭州の三都市を回りました。日中が国交正常化して間もない時でしたので、当時は上海の町も閑散としていました。
それが昨年六月、約三〇年ぶりに上海に訪れた時にはあまりの発展振りに度肝を抜かれましたよ。空港に降り立つ窓から見たネオンの景色は、まるでニューヨークのマンハッタンかと錯覚してしまうほどでした。
現在はこの仕事で月一回のペースで中国に来ていますが、そのたびに活力、パワーを吸収させてもらっています。 |
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● ビジット・ジャパン・キャンペーン(以下、VJC)として今回、中国国際旅游交易会(一一月二五日〜二八日、上海新国際博覧中心)にジャパンパビリオンを出展されました。VJCについてご説明頂けますか |
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二〇〇三年の日本人の海外旅行者は約一六〇〇万人、一方で日本を訪れた外国人旅行者はその三分の一以下の約五二〇万人となっています。この格差を是正するため、「二〇一〇年までに一〇〇〇万人の訪日外国人誘致」を目標に、国土交通省を主体として官民一体となったグローバル観光戦略が、VJCです。日本の観光史上でも、世界規模でのプロモーション活動は初めてとなります。
すでに成果も見え始め、〇四年は月ベースで過去最高を記録するなど、年計での訪日外国人旅行者は史上初となる六〇〇万人の大台突破がほぼ確実視されています。
二〇〇三年四月に開設された実施本部は、国土交通大臣を本部長とし、(社)日本ツーリズム産業団体連合会、(社)日本観光協会、国際観光振興機構など、官民の関連団体・企業や関係省庁のトップによって構成されたものです。 |
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● ここのところ各都道府県による中国での積極的な観光プロモーションが目立っています。VJCの中で、中国市場はどのような位置付けなのでしょうか |
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二〇〇三年の統計によれば、日本から中国への訪問者数は二五〇万人、中国から日本へは四五万人でした。各国をトータルした統計と比べても、格差は歴然となっています。
しかし、新型肺炎SARSの終焉以降、中国からの訪日客は観光客を中心に大幅に伸びており、海外からの訪日客全体のけん引役ともなっています。訪日客の主要市場として中国は現在第四位ですが、〇四年は六〇万人を突破する見込みで、これは三位の米国に迫る勢いです。
〇四年九月一五日には、訪日団体観光査証の発給対象地域として、新たに遼寧省、山東省、江蘇省、浙江省、天津市の四省一市が追加されました。中国からの訪日客増大をさらに後押しするものとして、今後大いに期待できます。
これまでの対象地域であった北京市、上海市、広東省を加えた五省三市の総人口は三億七〇〇〇万人に上り、この巨大なマーケットを今後どのように攻略していくかが、VJCにとっても大きな鍵になると思います。 |
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● 中国市場で具体的にどのような活動を展開されているのですか |
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第一に、いかに日本のよさを中国の方々に認知していただくか。これが最大のポイントになります。現在、認知度が概して高いとはいえない。そこでテレビ、新聞、そして今回の様な博覧会を主として、観光プロモーションを展開しています。すでに中国国内での博覧会に積極的に出展しているほか、現地の新聞では、日本企業から協賛をいただき、商品広告と並べた共同広告を掲載しています。
第二に、青少年の若い世代で日本への理解促進のため、高校生の修学旅行プロモーションを実施しています。今年九月には訪日団体観光旅行の対象地域拡大と同時に、中国人の訪日修学旅行参加者を対象に査証免除を決定しました。
先日は、中国の高校二九校から各校長を招いて、山梨県の富士河口高校で授業参観などを通じた交流を行い、「自然環境が素晴らしい」などのお声を頂いております。
現在、中国の高校の修学旅行先はオーストラリアやヨーロッパが中心です。日本にもより多くの修学旅行生を迎えられるよう、今後も同様に日本の高校との相互交流を促進していければと考えています。日本側の受け入れ先校も全国的に増えており、学生の中国への関心、前向きな姿勢などを基準に今後も広く募っていく計画です。 |
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● 春節期間に一大イベントを企画されているとお聞きしましたが |
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〇五年二月五日から二〇日までの期間を「YOKOSO! JAPAN WEEKS」として、国内外で集中的なキャンペーンを実施します。この期間はちょうど旧正月の春節にあたり、中国からの観光客を大量に呼び込むチャンスと捉えています。
日本国内での各種イベントはいまだ計画段階ですが、富士急ハイランドでの花火大会、秋葉原で中国人観光への特別割引、などを予定しています。
これに向けて、中国では一二月から一月にかけて、テレビで告知広告を放映することもすでに決定済みです。
中国からの訪日客がこのビッグプロ
ジェクト全体の成功を左右することにな
ります。それだけに、全力を投じて準備に
取り掛かっているところです。 |
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● VJCを展開していく上で、課題などはありますか |
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現在は訪日キャンペーンを大々的に展開していますが、やはり「ビジット中国」「ビジット日本」の双方向キャンペーンでなければならないと考えています。
ビジネスでも、日本のデスクでデータだけを見ていても、本当の中国はみえてきません。やはり中国に来て、直接相手から引き出さないと成り立たないのが中国ビジネスです。
私個人的には、商売で中国に勝とうなんてとんでもない。少しでもいいところを吸収できればという謙虚な姿勢ですよ。
私もこちらに何度か足を運ぶようになってみて、だんだんと中国というものがわかってきました。でもわかった部分なんてものはほんのわずかです。知らない部分に触れ合う度に刺激となり、それがたまらない魅力となっています。
両国間でヒトの往来が増えれば、それだけ相互の理解と信頼を増進する機会が増える。両国の架け橋としての役割を「観光」が果たさなければなりません。 |
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● 弊社では〇四年五月に「第一回ジャパンフェア」を上海で開催しました。民間レベルでの交流が、両国関係で今後さらに重要度を増すと考えています。これについて、どのようにお考えですか |
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確かにその通りです。VJCでは、今年一〇月に山東省青島市のジャスコで開催された「二〇〇四青島ジャパンウィーク」に合わせて、「二〇〇四ビジット・ジャパン・キャンペーン旅フェア」を催しました。ショッピングモールでのキャンペーンということで、博覧会とは違った、民間からの生の声を聞けたことが何よりの収穫でした。
「ジャパンフェア」のように、中国の民間の人が日本に直に触れ合う機会を今後さらに増やしていくことが重要でしょう。VJCでも、今後は青島市で行ったのと同じようなイベントを重点的に取り組んでいくつもりです。 |
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● 最後になりましたが、今後の抱負をどうぞ |
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ヨーロッパには負けませんよ。中国で近年、ヨーロッパ旅行への人気が急上昇していることもありますが、私は近畿日本ツーリスト出身で、主にヨーロッパ、アメリカの商品を取り扱っていました。それだけに思い入れは強いです。
しかし、ライバルはヨーロッパだけではありません。世界の観光業界においても中国は最重要ターゲットとなっており、誘致競争は激化しています。その中で、日本の魅力をいかに認知してもらうか、その施策に今、燃えています。 |
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