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巻頭インタビュー
  世界有数のコンサルティング集団  現地に即した総合サービス実  現国際的ネットと経験豊富な人材誇る  
  ベリングポイント中国    黄輝  総裁  
 
ベリングポイント(Bearing Point)
グローバルヘッドクオーター:米ヴァージニア州マックリーン
世界拠点数:40ヵ国
全世界従業員数:約1万7000人

畢博管理諮詢中国総部(ベリングポイント中国)
上海オフィス:    上海市静安区南京西路1168号 中信泰富広場31階
                  電:21-52925392  F:21-52925391
北京オフィス:    北京市朝陽区光華路1号 嘉里中心北14階
                  電:10-85296226  F:10-85296225
広州オフィス:    広州市天河区天河北路233号 中信広場4202-03
                  電:20-38773900  F:20-38773699
黄輝(Bryan H.Huang)総裁プロフィール
1962年中国福建省に生まれる。廈門(アモイ)大学卒業(専門はコンピューター)、ドイツのボン大学にて応用数学とコンピューターの修士、博士学位を取得。89年から化学大手である独ヘキストのコンサルティング部門にて勤務。94年に独プライスウォーターハウスコンサルタント部門にてシニアコンサルタントを経験後、96年KPMG会計事務所ジャパンのコンサルティング部門に入社。2001年4月より大中国区総裁(グレイターチャイナCEO)を務める。
ベリングポイント全体のエグゼクティブコミティのメンバーとして経営の中枢を担う。
独留学時代に留学仲間の日本人女性と結婚、現地生まれの長女と日本生まれの長男の4人家族。中国語、ドイツ語、英語、日本語の4ヵ国語に精通した国際派ビジネスマン。

2001年4月に設立されたベリングポイント中国現地法人は、わずか3年でスタッフ1000人を超える中国有数のコンサルティング会社へと成長した。中国電信(チャイナテレコム)、中国石油(チャイナオイル)をはじめとした中国国内大手基幹企業へのコンサルティング実績が買われ、多くの外資系企業からの中国戦略の見直しに関する相談が増えてきたという。現法設立以来ベリングポイント中国をリードしてきた国際経験豊かな中国総裁黄輝氏に中国ビジネスについて単独インタビューを行った。
 
  ● ベリングポイントについてご紹介ください。  
  二〇〇〇年、五大監査法人として世界的にも著名なKPMG会計事務所のコンサルティング部門が分離独立、KPMGコンサルティングの社名にて世界一八ヵ国で業務展開するコンサルティング会社としてスタートし、米ナスダックにおいて新規株式公開しました。〇一年より五大監査法人の一つであったアーサーアンダーセンのビジネスコンサルティング部門を統合、〇二年一〇月にベリングポイントと改称し、新たなスタートを切りました。
同年、上場先を世界最大の証券取引所であるニューヨーク証券取引所に移しました。日本においては、同じ年にKPMGコンサルティング会社が九六年に設立された朝日アンダーセン株式会社を事業統合しました。
ベリングポイントはお客様を成功という目的地まで導くという「結果」を重視したコンサルティングを提供しています。「舵=かじ=取り(Bearing)」+「目的地(Point)」で現される社名は、お客さまをゴールに導く革新的なナビゲーターであり続けようと誓う理念そのものです。
私たちは、経営コンサルティング、業務コンサルティング、ITソリューションコンサルティングなど、さまざまなコンサルティングを手がけるうち、最も重要なことは、お客様が求めている(1)競争優位性を高める(2)オペレーション効率を高める(3)ITソリューションなどの専門知識の導入によりサプライチェーンの構築、顧客管理システムの構築??といったような結果を出すことです。
 
  ● ベリングポイント中国について。  
  ベリングポイント中国は〇一年四月にスタートしました。多くの外資系コンサルティングが外資系企業をターゲットにしてきたのに対し、私どもは地元中国の大手企業にコンサルティングサービスを提供してきました。その結果中国二〇大企業のうち一一社のコンサルティングを引き受けております。石油、通信、銀行、鉄鋼、電力などの基幹産業において大手のほとんどが私どものお客様です。これらの実績が買われ、最近では外資系企業の依頼が大変多くなってきています。
外資系企業はこれまで事業部門ごと進出してきたケースが多く、数多くの子会社がバラバラに管理運営されるケースが見受けられます。一方で、生産能力拡大、市場の成長により、グローバル戦略の中において中国をどう位置付けるか、どう組み込むかといった見直しが大企業を中心に急速に進められています。また消費市場の成長とともに、(1)どういう製品を販売していくべきか(2)製品を現地ニーズにどう合わせるべきか(3)販売チャネルはどうすべきか(4)進出戦略はどうすべきか、などといった相談が大変多くなっています。
私どもベリングポイント中国のスタッフ数も今年六月に当初目標の一〇〇〇人を超え、総合的な経営コンサルティングを提供できる総合戦力が整いました。
 
  ● グローバルディベロップメントセンター(GDC)について。  
  中国は国が大きく人材が豊富であり、コストが比較的安いという特性をもっていますので、ベリングポイントは世界的なソフトウエア開発拠点を中国に設置することを決定しました。〇三年四月にオープンした上海センターは、四五〇〇平方メートルのの土地に建つ専有物件中、プロフェッショナルスタッフ四五〇人余りを擁するまでになりました。本年六月には大連センターをオープンし、一二〇人のプロフェッショナルスタッフが働いておりますが、三年以内に二〇〇〇人以上の規模になると考えております。
GDCは、オンショアでのプログラムやプロジェクト管理、分析ならびに設計をうけ、オフショアでのアプリケーション開発における特定のモジュールの受託開発を、高い生産性や品質、低コストで実現します。日本企業担当窓口を設置、日本企業向けのソフトウェアアプリケーション開発をはじめとした包括的アウトソーシングソリューションに関する本格的な受託サービスを提供しております。
現状CMMレベル4の品質管理レベルをもっており、コストも従来の二分の一〜三分の一レベルでご利用できると思います。今後は南京、西安、成都など複数の事業所設置を計画しております。
 
  ● 黄輝中国総裁は国際的な経験が豊富ですが、この経験が今の仕事に役立っていますか。  
 
私は現在台湾、香港を含むグレイターチャイナの責任者を務め、また本社のエグゼクティブコミティメンバーにもなっています。〇一年四月よりこのポジションについており、ベリングポイント中国のスタート段階から携わっております。
中国で経営コンサルティングとして成功するためには国際的な経験がなければ難しいと思います。私も欧州で一一年、日本で七年という経験をもっております。欧州にいる間は対米関係の取引も頻繁にありました。米欧そして日本と異なる企業文化のなかでのビジネスに接触することでビジョンが広くなり、経営管理の経験も積めました。
日本企業にはチーム管理、部門間の協力をもとにした組織経営、改善の方法など大変いいものがあります。エキセラント会社の代表であるトヨタ自動車、花王などとのビジネス経験も役に立っています。米企業は戦略構築、業績管理などのやり方において大変優れた手法が確立されております。しかしながら中国には中国の企業の歴史、環境というものがあります。全世界でいちばん優れた知識、技術をそのまま導入しさえすればいいというわけでなく、ステップ・バイ・ステップのアプローチをしなければ難しい場合が多いと思います。
私は現在世界的にみていちばん活力のあるマーケットで働くことができ大変幸運です。これほどのダイナミズムをもって動いているマーケットは他にないと思います。
 
  ● ローカルエキスパティーズとコンサルティングの人材について。  
  中国市場は先進国と比べるとまだまだ市場は成熟していません。それだけにローカルエキスパティーズが重要となります。
私どもはこの三年間、国際的な経営手法とローカルエキスパティーズを組み合わせたコンサルティングサービスを提供しながら、実績を積んできました。市場調査能力、販売チャネル、ブランディング、サプライチェーンマネージメントなどの生きた知識がなければ中国市場で成功するのは難しいと思います。
現在ベリングポイント中国には、日本語を話せる四〇人のコンサルタントがいます。お客様の本社の日本人とのコミ二ュケーションもとることができます。ベリングポイントの日本オフィスとも緊密な連携をとり、日中連携で顧客企業の中国展開をサポートしております。
コンサルティングビジネスにおいては優秀なコンサルタントを確保するのがボトルネックとなってきていますが、弊社は自社教育にも力をいれております。独自の三ヵ月MBA研修のほかOJTによる三ヵ月研修プログラムなどをスタートさせました。実務経験を有する人、海外でのMBA取得者などを採用しているほか、海外のベリングポイントオフィスからの派遣(中国語が出来るか専門知識を持つコンサルタントの派遣)などを行っております。
 
  ● 世界の中における今後の中国経済の役割についてどう思われますか。  
  中国の政治の中心は経済といっていいくらいに中国政府は経済を重視しております。過去二〇年間の経験により経済をどう管理していくべきかのノウハウを政府、経営者はかなり蓄積してきました。政府には能力の高い専門スタッフも数多く採用されています。政府、企業経営者の経験と強いコミットメントにより、今後も中国は持続的な経済成長を遂げると信じております。
中国の世界的な生産基地機能、巨大な消費市場に全世界の企業が注目していますが、今後は中国を含めたグローバルなサプライチェーンをどう築くかが企業の競争優位性に影響を及ぼす時代になると思います。その意味から物流面におけるインフラの改善、システム構築は政府にとっても企業にとっても大変重要です。
現在、電力不足問題、鉄鋼などの原料素材不足、自動車生産過剰問題、不動産市場の過熱などの問題が出ており、政策による舵取りも重要ですが、市場経済の原則に基づいて解決していくことが大切だと思います。また、地域経済格差の問題、とくに北部や西部の経済開発の遅れ、国有企業改革なども大変重要な問題です。経済の改革、開放の最終的な成功はこれらの問題解決と直結していると言ってもいいほどだと思います。
 
  ● 中国企業の海外進出について今後どうなると思いますか。  
  国内市場で成功した企業がそのビジネスエリアを拡大するために海外へ進出するのは当然の流れでしょう。日本においても、韓国においても、有力な企業はこのような発展過程を経てきました。しかしながら、それには条件があります。国内においてその業界でトップであることです。また、その国内ビジネスの規模が大きくなければなりません。海外進出はリスクも伴うし、事業基盤を作るためには十分な資力を蓄えておく必要があります。こういった条件をクリアした企業が進出するのは健全な発展経過だと思います。
製品輸出はもちろんのこと、海外現地法人・工場の設立、企業買収などといった展開をとる企業も増加すると思います。顧客の大手企業にも、このようなことを検討しているところが多数あります。
 
  ● 仕事とレジャーのバランスをどのように調整されていますか。  
  中国では北京、上海、広州、大連、香港、台湾が管轄地域ですので、これら地域に時間の八〇%くらいを割いております。残りの二〇%は日本、米国、欧州への出張です。米本社との電話連絡が頻繁にあり、約一二時間の時差があるためにどうしても朝早く、夜遅いという長い勤務時間となってしまいます。過労死してはいけませんので、定期的にジョギングやゴルフ、テニスなどの運動をするとともに、週末には家族と一緒の時間を出来るだけ多くつくったり、読書をしたりというようにして息抜きをしております。  
 
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