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下町のナポレオン…「いいちこ」
中国大陸への正式輸入販売開始 「シルクロードのナポレオン」になる日を夢見て |
| --------三和酒類株式会社代表取締役社長 熊埜御堂 宏實氏 |
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| 三和酒類株式会社 |
資 本 金 10億円
設 立 1958年9月
本店所在地 大分県宇佐市大字山本2231番地の1
代 表 者 熊埜御堂 宏實
従 業 員 314 名(2004年4月現在) |
| ■事業内容 1979 年に発売した麦焼酎「いいちこ」をはじめ、清酒・ワイン・ブランデー・リキュールなどを幅広く手がける総合醸造企業。 |
■主要製品
○麦焼酎 「いいちこ」「いいちこシルエット」「いいちこスーパー」「いいちこフラスコ」「西の星」
○米焼酎 「久三郎」
○清 酒 「わかぼたん」「福貴野」「秘宝」「虚空蔵」
○ワイン 「安心院葡萄酒工房」「安心院ワイン卑弥呼」 |
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| 熊埜御堂宏實(くまのどう・ひろみ) |
1947年生まれ 57歳
1975年に家業に就き、以来25年間、本格焼酎「いいちこ」の育成に第一線で取り組んできた。97年に社長に就任。「おかげさま」という感謝の気持ちを大切にものづくりに取り組むことを経営哲学としている。泳ぐことがストレス発散の方法という。 |
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| 麦焼酎ナンバーワンブランドである「いいちこ」は九州の宇佐市を本拠とする三和酒類(株)によって丹精こめて製造されている。焼酎を「いやし」「やさしさ」のアルコールというイメージへとかえていった先駆者でもある。日本食レストランを中心に中国でも人気の「いいちこ」の中国大陸への正式輸入販売がスタートすることとなった。正式輸入販売発表会のために来海した熊埜御堂社長に独占インタビューをさせていただいた。 |
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●「いいちこ」が誕生した背景について教えてください。 一九七九年に「本格麦焼酎」の販売を本格的にスタートさせるにあたって、実は名前を一般公募しました。約一五〇〇人の応募があったわけですが、「いいちこ」と「下町のナポレオン」を選ばせていただきました。「いいちこ」は私ども三和酒類(株)の所在地である大分県宇佐地域でよくつかわれる方言で「いいですよ(良いですよ)」という意味です。音感といい、ひらがな表現といい「やさしさ」、現在風のことばでいう「いやし」なのかもしれませんが、こういった響きをもっていることが気に入り採用させていただきました。また、サブタイトルとして「下町のナポレオン」も同時に採用させていただきましたが、これは蒸留酒の中で最高級の「ナポレオン」を目指したいという気持ちからでした。今思えば、「いいちこ」とひらがな表現をしたのは大変運命的だったのかもしれません。 |
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●どのようにして三和酒類は「いいちこ」をナショナルブランドとして成長させていったのでしょうか。
すべてのTPOが味方をしてくれたのだと思います。一九七九年当時、本格焼酎は一部の地域のみで愛飲されているに過ぎない状況でした。また、焼酎といえば、労働 |
者の飲む安いお酒というイメージが定着していました。麦焼酎は水でも、お湯でも割ることができ、軽く、やさしく飲める性質を本質的にもっています。麦焼酎の本来的なすばらしさを味わっていただければ、広く多くの人に親しまれるアルコールになる可能性があるのではと考えておりました。
三和酒類が「いいちこ」をつくりだしたというようには思っておりません。三和酒類は「いいちこ」に引きずられ「いいちこ」とともに成長してきたと考えております。麦焼酎のもつ本来的な「いやし、やさしさ」のお酒のすばらしさを追求し、「お客様にうそをつかない」本格麦焼酎をつくろうと、品質の強化、管理をしてまいりました。この私達の思いが消費者につたわったのだろうと思いますが、「いいちこ」は麦焼酎に対しての消費者のイメージを変えてしまいました。私どもは「いいちこ」に引きずられるようにしてお客様の需要にみあうように生産を増やしていき、今日に至ったわけです。
七九年に「いいちこ」を売り出した時に大分県で「一村一品運動」というものを展開しており、県をあげていろいろな地域にご紹介していただきました。このことは弊社にとって大変なフォローの風となりました。「一村一品運動」を展開された平松守彦前知事(当時副知事)には大変感謝しております。 |
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●「いいちこ」のイメージをうみだした広告戦略ということについて教えていただけますか。 「いいちこ」の広告は一人の個人のかたにすべて依ってきました。このかたは河北秀也さんとおっしゃられ、東京に住んでいらっしゃいます。たまたまこの方のお姉さんがわたくしどもの会社に働いていたという関係で、広告の製作を全面的にお願いしました。現在は東京芸大の教授になられたわけですが、デザイン原論が専門です。
容器デザインも含めてかれのアイデアです。「いいちこ」のもつ「いやし」「やさしさ」を独特の世界で表現していただきました。「やさしい酔いです。すこし酔いました。」というコピーを使用したこともありますし、ビリーバンバンの「白いブランコ」の曲を流しつづけたりしたこともありましたが、いやしのお酒、コミュニケーションの手段としてのお酒などのイメージにぴったりだったのだと思います。今までの広告の中から〔 |
| iichiko design 2004 〕というデザイン集を作成しておりますが、河北さんの感性がそこには集まっております。 |
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●現在の焼酎ブームについてどのようにとらえられておりますか。
焼酎は食中酒として飲める大変めずらしい蒸留酒です。西洋の蒸留酒もふくめ、多くは食後酒です。日本の清酒はメインに飲むお酒ですが、それに比べ焼酎はお食事がメインであり、それをサポートするお酒なのです。現在は食生活が豊かになってきましたから逆にお食事をひきたてる、従としてのお酒、焼酎の人気がでてきたのかと思います。
また、焼酎は割ってよし、冷やしてよしということで人にやさしいお酒だと思います。清酒だと薄めることができないわけですが、焼酎の持つそういう「かるさ」も受けている一因だと思います。さらに言うならば、酔い覚めのさわやかさということ、値段的に安いということもあげられると思います。好みによっていろいろな飲み方ができるという柔軟性もあげられると思います。
大分名産のカボスを入れられたり、梅干を入れられたり、レモンを入れられたり、お湯で割られたり、ロックで飲まれたりと好みに応じて飲まれております。どのようにして飲むのが美味しいですかと聞かれることも多いのですが、「町の空気で割って飲んでください」と冗談で言っています。
約二五年前に私が家業にもどってきたころに私どもは焼酎を本格的に売り出し始めたわけですが、当時は造り酒屋が焼酎をやることに対して白い目でみられるというような世の中でしたから、隔世の感がします。現在は大変多くの醸造会社が清酒と焼酎の兼業をやるようになりました。 |
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●今回中国に本格的に進出されるのを決められたのはどうしてですか。
私どもはこれまでもそうですが、「求められた時にそれにきちんとおこたえできるように準備をする」という考え方でやってきました。「いいちこ」は現在すでに中国国内に並行輸入され、多くのレストラン、バーで取り扱われております。在留されている日本人をはじめとして大変多くの方に飲まれている状況にございます。こういった状況であるならばきちんと関税を自ら納め、正規の輸出、販売ルートを作るべきだと考えたわけです。
また、中国への輸入販売はプロの商社さんにお任せすることとしました。中国の流通機構は複雑でありますし、プロの方にお任せするのがいちばんだと考えております。「いいちこ」の中国名は「亦竹」と命名しましたが、日本語と併記する予定です。中国にまだ入っていない「いいちこスーパー」も含めて五品種を展開する予定であ |
ります。
まずは日本食市場を中心に展開していこうと思いますが、最終的には「いいちこ」が中華料理にマッチして多くの中国の方にも飲んでいただきたいと考えております。しかしながらあまり慌てることなく、中国の人から求められる時期がくるまで待とうと思っております。アジアの文化には麹(こうじ)文化があり、味噌(みそ)、醤油(しょうゆ)、お酒の文化は共通するものがあります。
中国で有名な紹興酒も麹菌で作られております。従って焼酎も中国の方に受け入れていただける時期が来るのではと期待をしております。
現在世界的にみても蒸留酒でありながら度数の低いお酒が好まれる傾向にあります。日本食ブームも世界に広がっております。麦焼酎も飲み方がわかり、慣れてくれば、中国の方に広く受け入れられるものと思っております。 |
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●経営哲学についてお聞かせ願えますか。
感謝の気持ちをもってものづくりをするということでございます。私どもが今日あるのは「いいちこ」のおかげであり、それを飲んでいただいているお客様のおかげです。自分の周りの、すべての人に感謝をする謙虚な気持ちを常に持ちつづけることにより、本当にいいものができてくると信じています。また一緒に働いてくれる社員の人々が「働いていて、幸せな会社」でありたいと考えております。
わたくしどもは、毎朝、社員全員でラジオ体操と朝礼をするのですが、その際、社是を皆で唱和いたします。(1)品質第一(2)安全運転(3)おかげさまで..。お客様への感謝の気持ちを忘れずに、ものづくりに取り組もうという私どもの基本的な考え方を社員一同持ちつづけていきたいからです。感謝の気持ちを忘れずにしながら、「いいちこ」が世界のお酒になって欲しいという夢を持ちつづけております。
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●最後にウォーカーチャイナ(全国版)の読者へのメッセージをいただけますか。
中国へは来るたびに圧倒されてしまいます。それほどパワーに溢れた国です。アジアには古来より共有できる「麹文化」がありますので、この中国でも食生活とアルコ |
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| ールをマッチングするのに「いいちこ」がお役に立てるのではと思います。ぜひわたしどもが丹精込めてつくった「いいちこ」を味わっていただきたいと思います。 |
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代理店に上海良菱配銷と北京伊藤忠華糖 |
「いいちこ」正規輸入開始に関しては、代理店として、華東地区は上海良菱配銷有限公司が、また華北地区は北京伊藤忠華糖綜合加工有限公司が、それぞれ起用された。
〔華東〕上海良菱配銷有限公司
上海市中山南二路481号 電話 021-64186599
〔華北〕北京伊藤忠華糖綜合加工有限公司
北京市朝陽区十里堡甲3号京港城市大廈B座写字楼5層 電話 010-6556-1243 |
| 三和酒類株式会社 |
| 売 上 高 553億円(2003年7月期) ※対前年比104.3% |
| 事 業 所 |
日田蒸留所/大分県日田市西有田 810番地の1
拝田工場/大分県宇佐市下拝田10番地の1
安心院葡萄酒工房/大分県宇佐郡安心院町茅場798
安心院葡萄酒クラブ/大分県速見郡山香町大字日指1番地の1
酒造観光館/大分県宇佐市辛島4番地の3 |
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