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物流シリーズ  
    雅瑪多(ヤマト)国際物流有限公司  
  物流だけじゃない、中国生活をフルサポート 引越しと販売支援のシナジー狙う
    昨年10月末にオープンした「福島ギャラリー」が好評だ。これを受託運営する雅瑪多(ヤマト)国際物流は、企業間物流を中核事業としながら、第二の収益柱として生活支援事業にも取り組んでいる。ヤマトグループのノウハウをフルに活用し、引越しに始まり、引越しに終わる中国生活のトータルサポートを目指している。  
 
    事業再編効果で「提案型サービス」実現  
   
物流シリーズ
生活支援事業の新たなプロジェクトについて語る松田 弘・上海分公司副総経理。「古北生活支援センター」にて
ヤマトといえば「クロネコヤマトの宅急便」のイメージが強いが、まだ中国で宅急便事業は展開していない。
雅瑪多(ヤマト)国際物流有限公司(広州市)は香港と中国本土間におけるCEPAの枠組みを活用し、〇五年三月に設立。ヤマトグループの中国大陸における初の本格的なロジスティクス拠点として、企業間物流サービスを提供している。
同社が営業を開始してから数カ月後。〇五年の一一月にヤマトグループは持ち株会社制へ移行し、ヤマトホールディングスが誕生している。これを機に国内と海外を連結したロジスティクス体制が強化された。荷主から指定された日本国内の倉庫まで単に運ぶだけではなく、そこから宅急便を中核とする強力なネットワークを駆使した「提案型サービス」が雅瑪多(ヤマト)国際物流の強みとなっている。
 
    引越しを四分公司で本格展開  
    ロジスティクス事業を中核としながら、同社にはもうひとつの事業柱として「引越し」と「販売支援」からなる生活支援事業がある。
引越し業務は今年から上海、北京、大連、広州の四分公司を拠点とした本格展開を開始した。従来は上海を中心として展開していたが、これを四拠点に拡大。さらに代理店に任せてそれをサポートする立場から、コントロールする立場に切り替え作業品質のさらなる向上を目指し、「単身プラン」と名付けた新商品の販売も開始している。上海分公司の松田弘・副総経理は言う。
「数年前と比べて、帰任者の流れが定期的に見込めるようになった。ただ、数社の見積もりを比較するなど費用に対する見方がシビアになってきたのも事実。市場が大きいだけに、競争は激しさを増している」
 
    自治体初の「福島ギャラリー」に脚光  
    一方の販売支援業務は、まだビジネスの規模は大きくないものの、業界他社が本格的に手をつけていない特徴的なサービスとして注目を集めている。具体的なサービス内容は、日本の食材を中国に売り込もうとしている企業、自治体に対して、マーケティング、輸入手続き、日本での商品調達から国内流通までのトータルサポートだ。
「日本食フェアなどイベント一回きりではもったいない。せっかくの機会を生かして継続させていくことはできないか」と考えたのがきっかけで、ジェトロや各自治体の賛同を得た。その一環として実現したのが、昨年一〇月末に上海にオープンした「福島ギャラリー」だ。もともと引越しなどの問い合わせ窓口として設置していた「古北生活支援センター」に福島県産品のショールームを併設し、同社が運営している。
全国の自治体で初の試みとなる同ギャラリーには視察に訪れる関係者も多く、すでにいくつかの自治体から引き合いもあるという。また、陳列商品は業者向けのみの販売となっているが、一般消費者から購入を希望する声も増えており、小売の対応方法についても検討中だ。
 
    引越しと販売支援のシナジーを最大化  
    「中国生活の第一歩となる引越サービスを通して蓄積した顧客ニーズを、販売支援のビジネスにも生かしていく。その後の生活をトータルにフォローできれば、帰国の引越し受注にもつながる」。生活支援事業の大きな狙いがここにある。
プロジェクトはすでに動き出している。中国で販売を行いたいメーカーと、安全な商品を手軽に購入したいという顧客のニーズをマッチングさせ、双方の要求を満たすサービスについて一定のメドがついたという。
「クロネコマークがついた車を上海で目にするようになるかもしれませんよ。まだ詳細は公表できないのですが」。そう笑いながら話す松田氏の顔には大きな期待と自信がうかがえた。
 
    雅瑪多(ヤマト)国際物流有限公司 上海分公司  
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