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物流シリーズ  
    上海愛海国際貨運代理有限公司    
  中部地方発着を得意ルートに 海主体のトータル物流を提案
    港湾運送をベースに総合物流サービスを手掛ける愛知海運(名古屋市港区)は上海に全額出資の国際フォワーディング会社を設立した。同社にとって中国で初の本格的な物流拠点となるが、中国との付き合い自体は長い。新会社は中部地方を中心とする国際物流ネットワークの戦略拠点としての役割を担っている。  
 
    待ち望んだ現地法人の設立  
   
物流シリーズ
上海生活5年目になる成田氏。中国事業の統括会社として新会社の体制構築を進めている
拠点とする名古屋港には倉庫、トラックなどすべてのハードを揃えるほか、このたび中部国際空港の航空貨物を目的に国際物流大手の日新と合弁会社を設立した。愛知海運には「中部地方発着の輸送では負けない」との自負がある。  
愛知日新の営業開始より一足先に、もうひとつの新会社が中国で動き出した。昨年一二月の規制緩和を受けて全額出資で設立した「上海愛海国際貨運代理有限公司」だ。  
中国では九四年の上海を皮切りに、大連、天津、広州、青島に駐在員事務所を開設、〇一年には上海外高橋に物流・貿易コンサルティング会社を設立し、主に貨物の追跡情報を把握するのが難しいローカルの業者との中間窓口として日系顧客のサポートを行なってきた。二年前にはM&Aを通じた現地法人の設立準備も進めていたが、最終的にリスクが大きいと断念している。  
成田真・董事総経理は「会社を設立するのに、書類作成や登記申請に駆けずり回った」と苦労を語りながらも、「これまでの制約がなくなり、サービスの質を高めることができる」と意気込みをみせる。
 
    重量貨物輸送の実績を生かす  
    愛知海運は、陸・海・空の各種輸送手段を顧客ニーズに合わせて効果的に結合する「ドアtoドア」の国際一貫輸送サービスに取り組んでいる。海上輸送では、八二年から武漢の「湖北晴川輪船有限公司」の日本総代理店として直接取引を開始するなど、中国の船会社と深い関係を有しているのも強みのひとつだ。  
同社は特に、コンテナに入らないバラ積みの大型貨物やプラント輸送など重量貨物の取扱いを得意として、実績を積んできた。九月からは、大連から日本へ月間四〇〇〇トン規模になる二次製品の大型輸送プロジェクトも始動している。  
一方、一般の取扱貨物では機械類や建材が多くを占める。中部を地盤とする同社にとって、「意外に少ない」(成田氏)のが自動車関連だ。「自動車メーカーは特定の物流会社と古くからの付き合いを続けている。部品メーカーにも系列の関係が存在するだけに難しいところがある」と成田氏は理由を説明する。それでも市場が大きいだけに、同社としては「末端のサプライヤーから地道に実績を積み上げていくしかない」とルート開拓を進めている。
 
    「より速く、より安く」の実現へ  
   
物流シリーズ
スタッフは全員で6人。成田氏は「よく働いてくれる」と信頼を寄せる
かつては加工貿易による中日間輸送が圧倒的に多かったが、製造拠点の中国から第三国に輸送するケースも増えてきた。同社はシンガポール、インドネシア、タイにも拠点を構えており、東南アジアへの三国間貿易にスムーズに対応する体制を整えている。  
成田氏は、「物流の流れが変化するのに伴い、『より速く、より安く』とサービスのニーズも高まっている。我々としてもより最適な物流ルートを探していかなければならない」と強調する。  
中国ではすでに外高橋の貿易会社を新会社に吸収、時期を見ながら駐在員事務所を分公司にしていく計画だ。まずは新会社を中心として既存ネットワークの相互連携を強化し、サービスの充実を図っていく。
 
    上海愛海国際貨運代理有限公司  
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