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物流シリーズ  
    飛宇国際貨代(上海)有限公司    
  先を行くオーダーメイド物流 直接出資で日系初の全額子会社
    一九八七年に設立したフライングフィッシュサービス(東京都港区)は、その「飛び魚」という名のごとく海外ネットワークの羽を広げ、売上高、コンテナ取扱量ともに飛躍を続けている。今年六月には上海に新会社を設立し、この一〇月より本格的に営業を開始する。日本本社が一〇〇%直接出資する国際貨運代理企業の第一号となる同社に早くも注目が集まっている。  
 
    顧客窓口のダブルスタンダード  
   
物流シリーズ
04年末の法人立ち上げに伴い、東京本社から上海に赴任した末永修・董事総経理(左)。右は橋本崇・営業経理
フライングフィッシュサービスは、北米、ヨーロッパ、アジアの計六カ国に一〇拠点を有し、ドアツードアの国際複合一貫輸送を展開している。中国では〇三年一一月に香港法人を設立、翌年一一月には中国・香港間のCEPA(経済貿易緊密化協定)を活用して、香港パートナーと外商独資企業「上海華洋飛魚国際貨運代理有限公司」を設立した。  
上海華洋飛魚ではパートナーの後ろ盾を得て現地ネットワークを構築できたものの、日系以外のローカル企業の顧客も抱えていたため、それぞれ異なるサービスレベルの要求に対応する難しさもあった。  
そこでWTO加盟時の公約に基づいた年初の国際貨運代理企業にかかわる外資規制の緩和にともない、日本本社からの直接出資では初となる一〇〇%子会社「飛宇国際貨代(上海)有限公司」を設立。要求レベルの高い日系企業向けサービスに特化した新会社とローカル向けサービスの合弁会社という「ダブルスタンダード」を採用した。
末永修・董事総経理は「新会社のサービス料が高くなることはない。人件費によるコスト高は物流効率の向上によってまかなうことできる」と自信を見せる。
 
    バックアッププランで危機管理を徹底  
    フライングフィッシュサービスはノンアセット型の3PL業者として、自社でトラックや倉庫などの設備を持たずに顧客ニーズに合わせてオーダーメイドの物流を行う。ノンアセット型3PLがまだ普及していなかった創業当時から一貫して取り組んできたことで、物流企業では比較的新しい会社でありながら、他社にはないノウハウを有しているのが強みとなる。  
さらに、末永氏が重要なポイントと強調するのがバックアッププランだ。同社はAの輸送ルートが麻痺したときに、BやCのルートをすぐに用意できる複数のベンダー体制を整えている。同社の主要取り扱い貨物である自動車関連は特に納期の厳しい要求があり、リスク管理は欠かせないという。
 
    「飛魚」から「飛宇」へ、さらなる飛躍誓う  
   
物流シリーズ
スタッフの増員も進める。人材は成長のカギと教育にも力を入れる
同社はCEPA活用を除けば日系初の独資企業となったが、年初の規制緩和があったにもかかわらず業界他社の腰は重い。末永氏はその理由として「大手企業には長年一緒にやってきた合弁相手との関係性があり、中堅企業には大手がやらないのに動くのはリスクが高いとの意識がある」と指摘する。  
同社はすでに寧波と青島に合弁会社の支店設立準備を開始した。今後は新会社も含めて大連や天津などにも拠点を設け、沿岸部と長江沿いで「T字」を描くようにネットワークの拡充を進めていく計画だ。
既存会社の社名に付した「飛魚」の文字を、新会社ではさらなる飛躍を目指す意味を込めて「飛宇」とした。  
「いろいろと模索しながら進むところはあるかもしれないが、一番初めに作ったからには一番を目指したい」(末永氏)
 
    飛宇国際貨代(上海)有限公司  
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