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物流シリーズ  
    駐上海北九州市経済事務所     
  国際貨物の物流ネットワーク構築を 視野に、上海―北九州間を就航
   
   
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浮田真吾 所長
「アジアの経済圏を見据えた物流ネットワークを構築し、国際空港としてのハブ化を目指す」(浮田真吾・駐上海 北九州市経済事務所所長)――。  
山口県、大分県を臨む周防湾にある新北九州空港。付近にはトヨタや日産、安川電機などの工場が集積する。この地盤を活用し、中国、韓国そしてアジア諸都市を結んだ部品、製品の供給体制を構築しようと関係者は青写真を描く。
 
 
    産業都市の地盤を活かす  
   
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関門海峡の土砂を埋め立てたエコ¥d視の空港。4,000m級の滑走路への拡張も可能だ
(写真:駐上海北九州市経済事務所提供)
北九州空港では三月二六日より中国南方航空の定期便が就航した。目下、上海と広州の二都市に向けて週に三便が発着する。これを一〇月までに五便、来春には毎日運行させたいと考えている。
旅客面では上海と北九州を結び、上海に住む邦人が息抜きのために帰国する上海の出島、または中日両国間を頻繁に行き来するビジネスパースンをターゲットにした、トランジット輸送基地として顧客を取り込む狙いだ。
北九州や大分北部には国内の主要IC電気関連産業の生産拠点があるほか、自動車関連産業も集約しており、日本有数の工業地帯となっている。
これを活かし、国際物流の側面で、「北九州空港をロジスティックスのハードと位置づけ、上海―北九州間を通じた、中日間の物流サービスを新しいソフトとして構築していく」(同)。
 
    二四時間体制で他空港と差別化  
   
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背後に産業集積地を控える北九州空港。都市空港である「福岡」とは相互補完的関係
国際空港の物流ネットワークの拠点としての機能に着目し明確なビジョンを示している点で、北九州空港は、とかく税金の無駄遣いと揶揄されやすい他地方空港とは一線を画しているといえる。
ここで重要になるのは、福岡空港との「棲み分け」、差別化である。北九州空港は既に福岡空港より六時間長い営業時間だが、八月からは二四時間体制にする。これにより、深夜時間でも貨物輸送から通関、発送までをカバー、国際物流の様々なニーズに対応し、需要の拡大が期待できるとしている。
福岡空港の国際物流サービスは既に飽和状態。貨物専用機がなく、旅客便利用による貨物スペースが限られていることから関西空港や成田空港に横持ちし搭載するケースさえある。リードタイムの短縮、在庫の圧縮が企業にとって大きな命題となっていながら、実際は大きな時間のロスとコスト負担を招いているのが現状だ。
「北九州空港は関門海峡の浚渫土砂を利用したもので、非常に安価なコストで建設している。空港島は四一二五メートルあり滑走路拡大も視野におくことができる、ハブ空港としての機能も十分に発揮できる潜在力がある」(同)
年内にも北九州発の国際貨物専用機の就航が計画されており、アジアへの国際物流の拠点としてアピールできる要素は多い。
 
    アジアの玄関、ハブ空港への道  
    ある集計によると、福岡空港の国際貨物の発着量は六万トン、九州に発着する国際貨物の総量は一一・七万トン(〇四年度)という。八年前、九六年の集計データと比べると、九州の国際貨物の総量が倍増したのに対して、福岡空港が扱う総量は一・二万トンの増加にとどまっている。
北九州空港が取り込もうとするのは、福岡空港が取りこぼした国際貨物の多大な増加分だ。
「北九州市は、グローバル企業の工場が集積する産業都市である一方、陸・海・空の交通網が揃ったユニークな物流基盤を備えているのが特長だ。物流は産業を支える重要な要素の一つ。このスローガンの下、物流ネットワークを形成していきたい」(同)。
 
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