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物流シリーズ  
    上海経貿山九儲運有限公司 SHANGHAI E&T SANKYU     
  「お客様の近くで総合サービスを」 ハブ港化睨み物流園区での業務強化
   
   
物流シリーズ
奥田雅彦 董事 総経理
中国の日系物流御三家の一社である山九グループ。日系企業の進出ラッシュのなか、工場の設備輸送に力を入れ、多くの実績を上げてきた。日系企業が中国国内販売型にシフトするのに併せ、国内物流分野にも力が入る。
 
 
    中国物流の先駆者を担う  
   
物流シリーズ
最新鋭の設備と仕様を備える2万6,000平米の物流センター
一九一八年創業の山九(さんきゅう)株式会社は、物流事業をはじめ、各種機械・プラントの据付やメンテナンスから土木・建築に至るまで、日本はもとより広く海外までグローバルな事業展開を行っている。物流と機工のサービスを一貫して提供するのが特長で、「プラントの山九」「重厚長大に強い山九」として知られてきた。しかし、ここ一〇年で一般消費財メーカーなどとの取引も増え、従来のイメージから変化を遂げている。
同社の中国展開は、中日国交正常化の翌年一九七三年にスタート。香港地区に会社を設立したのを皮切りに、八〇年代は北京、上海、広州、大連、青島に事務所を相次いで開設。八六年に、中国でどこよりも早く中日合併物流会社を天津に設立している。九〇年代に入ると、北から南まで全土に七つの関連会社を設立、現在、合計三二拠点を設けている。物流分野の先駆者的な役割を担い、中国の日系物流御三家の一社に数えられている。
また、中国物流業界の発展に寄与しようと、八〇年から中国交通部研修生の受け入れを開始、二〇〇五年までに二六回実施し、合計一四〇人弱を受け入れている。この取り組みは、関係機関との太いパイプ作りにも貢献している。
 
    設備輸送で独自の地位築く  
    同社の中国事業のヘッドクオーター的役割を担うのが、九六年に設立された上海経貿山九儲運有限公司だ。事業は生産物流(工場内物流のアウトソーシング事業)、海運・空運・保税の国際物流、国内倉 庫・輸送の一般物流の三本柱を展開。顧客の一元在庫管理システムを実現するため、情報システム強化にも力を入れる。
二〇〇〇年から日系企業の進出ラッシュがはじまり、設備輸送がクローズアップされてきた。そのなかで、「日本での工場解体から中国での試運転まで、物流・機工でトータルにバックアップする弊社のサービスが好評で、設備輸送では他社の追随を許さない独自の地位を築いた」(奥田雅彦・董事総経理)。
一方では、国内販売型の消費財メーカーなどから中国全土に張り巡らされた広範なネットワークが評価され、一般物流の分野も好調である。〇四年一〇月には、中国におけるグループ会社最大の物流センターを上海・浦東に建設。二万六〇〇〇平米の倉庫は、最新鋭の設備と仕様を備え、高まる一般物流ニーズに応える。
 
    SANKYUビジネスゆうパック  
    国際物流分野で、昨年からはじめたのがSANKYUビジネスゆうパック(SBY)のサービスだ。日本郵政公社と山九グループのコラボレーションで、国際小口貨物サービスの低料金を実現。海上、航空を選択可能で、貨物は一カートンから送ることができる。通常のエクスプレス・サービスより若干輸送時間はかかるが、その低価格が受け、日本からの部材、サンプル、電子部品などの輸送に引っ張りだこである。今後は、「中国から日本への輸送を盛り上げる」構えだ。  
    在庫削減のニーズに応える  
    昨年三月に開設された浦東の物流園区、そして現在、建設が進む洋山港。「上海はこれからアジアのハブ港として発展することが期待される」。それを睨み、同社は物流園区での業務に力を入れている。昨年は、二〇〇強の会社を回り、「物流コスト削減の有効な手段」として、物流園区の同社倉庫の活用を勧めた。
現在、在庫削減のニーズが日系企業で高まっている。この在庫の削減、リードタイムとコストの削減にいかに貢献するかが、同社のひとつのテーマだ。今後は、「在庫データをタイムリーに出し、今まで二週間だった在庫を一週間にするこうした情報システムを活用したトータルコストの削減を、物流園区の活用も絡め提案したい。これからもお客様の近くで総合サービスを提供し、中国物流業の発展に寄与する」。
 
    上海経貿山九儲運有限公司 SHANGHAI E&T SANKYU  
    上海市黄浦路99号上海灘国際大厦13F
TEL:021-6309-3069 FAX:021-6309-3047
E-mail:xuxm@etsankyu.com