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	物流シリーズ  
    生産管理システムの夜間処理に威力を発揮する日立JP1  
    自動実行不具合対応機能で大幅な省力化実現
オムロン(上海)有限公司
 
   
   
ITソリューション
設計開発、生産、世界中の顧客へのデリバリー、アフターサービスまで手がけるオムロン(上海)有限公司
オムロンの中国事業強化と、グローバル市場における競争力強化を担う拠点として設立されたオムロン(上海)有限公司。日本からの生産移管の増加と、在庫管理システム導入に併せて日立のJP1/AJS2を投入し、夜間処理のジョブ自動実行でフル活用している。処理データ量が大幅に増加する中、工場の安定稼動を支える武器として、なくてはならない存在となっている。
 
 
    モノづくりの全工程を担うOMS最新の生産技術が投入される  
    オムロン(上海)有限公司(OMS)は二〇〇五年七月、オムロンの中国事業強化とグローバル市場における競争力強化を担う拠点として、上海市浦東新区に誕生した。インダストリアル・オートメーション・ビジネスカンパニー(IAB)に所属し、センサ、コントローラ、温度調節器など、幅広い用途に使われるベーシックな制御機器を扱っている。
OMSが担うのは、生産だけでなく、ものづくりの全工程である。製品の設計開発、生産、中国を含めた世界中の顧客へのデリバリー、そしてアフターサービスまでも手がけている。取り扱うのは常に価格競争にさらされるボリュームゾーンの製品。世界の競合企業に勝ち抜くコスト競争力が求められている。
そのため同社には、オムロンの最新の生産技術や設備が投入されている。その水準は、日本メーカーの中でも先進的といわれるオムロンの日本工場に匹敵する。
 
    夜間処理にJP1/AJS2を導入ジョブ自動実行により大幅省力化  
    OMS設立時、それまでセンサ、コントローラ、温度調節器の各事業で分かれていた三つの工場が、ひとつの工場に統合された。同工場で生産する製品は、数千種にも上る。また、世界中の需要に応えることから、生産量は日々大きく変動する。多品種を、その時々の需要に応じて生産量を調整しながら、しかも低コストで生産する――これが同社の使命となっている。
OMSは、日本からの生産移管の増加と、在庫管理システム導入のタイミングでJP1/AJS2を導入した。JP1は、日立グループの日立製作所ソフトウェア事業部が展開する総合システム運用管理ツール。運用管理ソフトウェア市場で、九年連続日本国内トップシェアを維持している。
OMSではそれまで、生産管理システムの夜間処理にWindowsタスクマネージャーを利用していた。しかし、「日本からの生産移管と在庫システムの導入により、日本とのI/Fが一気に増加しました。Windowsタスクマネージャーでの時間起動では、データ変動による処理余裕時間を考慮すると、夜間処理で実施できない想定結果となりました」(OMS中国本部業務改革室ITグループ課長・渡辺浩一氏)。
海外システムとの注文情報受信や在庫情報送信、納期情報送信、また生産管理システムへの在庫補充・商品マスタ送信、生産管理システムからの部品発注・購入実績など等、システム間のインターフェースは四〇を超える。渡辺氏らが、Windowsタスクマネージャーを用い、テストデータで実験したところ、翌朝の一○時まで処理がかかることが判明した。
そこで渡辺氏らは、JP1/AJS2をテスト導入する。JP1は、日本でオムロンの複数の工場で使用され、実績を上げている。「運用する上で懸念事項が発生した場合、日本側へすぐに問い合わせることができるのも魅力でした。テスト段階で、JP1/AJS2のジョブ自動実行がシステム安定化に大きく寄与すると確信し、正式導入となりました」と、渡辺氏は経緯を話す。
夜間処理に、Windowsタスクマネージャーを使用していた際は、データ量が増加した場合など、ジョブ処理時間を監視して余裕時間を算出、それに合わせてジョブ起動時刻を変更する必要があった。この作業に大幅な時間を割かれていたが、JP1/AJS2導入後は、ジョブ自動実行が可能になり、ジョブ順序見直し作業が不要になっている。
 
    不具合対応でロスをなくす簡潔な操作性で確認作業も楽に  
    ジョブ自動実行とともに、威力を発揮するのが不具合対応だ。何か問題が発生した際、ジョブを再度実行、或いはその処理をスキップして、次の処理に自動的に移行する機能である。「以前は、夜間処理作業中に不具合が発生し、処理が、あるジョブで止まっているにもかかわらず、次のジョブが走ってしまうことがありました。作業時間を無駄にする大きなロスでしたが、JP1/AJS2導入でこれがなくなっています」(渡辺氏)。
また、Windowsタスクマネージャーでは、ジョブを並行して処理させながら、どちらか一方だけを実行させることが難しかった。これが、JP1/AJS2導入で実施できるようになっている。
加えて、「出勤時に、視覚的にジョブの実行結果を把握できる点も良いです。夜間処理の確認作業は、操作方法を理解していれば、システムが不得意なひとでも簡単にできます。また、ジョブ順序を変更する場合や臨時に手動実行させる操作なども容易にできるのもポイントです」と渡辺氏の満足度は高い。
ITソリューション
ジョブ自動実行=A不具合対応≠ナ威力を発揮するJP1/AJS2。夜間のジョブ自動処理で問題が発生した際、携帯電話に自動メールする通報機能%ア入も検討中

 
    システムへの負荷が増す中JP1への期待も高まる  
   
ITソリューション
中国本部業務改革室ITグループ課長・渡辺浩一氏(左から2人目)とスタッフ
OMSの存在感は、今後ますます重みを増していく。日本からの生産シフトも増え、生産量は急増。これに合わせて、社員の拡充も図られており、すでに二〇〇〇名を超えている。
こうした中、工場のシステムへの負荷は増すばかりだ。渡辺氏らは、すでにシステム構成の変更に乗り出している。
JP1/AJS2への期待も高まる。オラクル設定値の監視や、夜間のジョブ問題発生時に携帯電話に自動メールする通報機能など、新しい領域での利用を検討中だ。
JP1/PFMは、オラクル設定値を監視し、監視範囲で何か問題が発生すると、メールで自動通知する機能を持つ。また、OMSが導入するJP1/AJS2には、夜間のジョブ自動処理で問題が発生した際、携帯電話に自動メールする通報機能がある。「特に通報機能はすぐにでも欲しい機能。中国では、突然ネットワークが切れたり、道路工事のため、事前通告もなく電源が切られることもあります。こうした事故は少なくないため、早めに通報機能を付加して、夜のうちに解決できる体制を築きたいです」(渡辺氏)。
渡辺氏は、「まず今年の増産目標を達成するべく、工場のシステムを安定運用していくのが当面の目標。そして、将来的には海外の工場も一括管理してシステム安定化ができる体制を築いていきたい。このふたつの目標実現のため、JP1をフル活用していきたいです」と意気込んでいる。
 
    DATA
中国問い合わせ先
日立信息系統(上海)有限公司
上海市茂名南路205号瑞金大厦1901室
TEL: (021)6473-1244 ext.347(日本語可) FAX: (021)5456-0486
 
   
    組織営業力向上テーマに販売展開"日本発”のソフトウェア普及に意欲示す  
    ソフトブレーン軟脳軟件(北京)有限公司  
   
   
ITソリューション
軟脳軟件(北京)有限公司の七田真之総経理
日本のSFAソリューションの領域でトップシェアの実績をもつソフトブレーン。同社のベストセラー製品「eセールスマネージャー」のコンセプトについて軟脳軟件(北京)有限公司・七田総経理はズバリ一言、「営業活動の可視化による組織営業力の向上ツール」と概説。今年大きな機能強化も見込み販売攻勢に出ようとしている。
 
 
    「不況」追い風に実績伸ばす  
    「eセールスマネージャー」の中国語バージョンが〇五年から中国で販売開始、現在、力至優叉車(上海)有限公司(ニチユ)、上海西科姆電子安全有限公司(セコム)、豪雅(上海)光学有限公司(HOYA)など二〇数社に導入されている。「日本でヒット製品となったのは、『モノが売れない』九〇年代の不況という時代背景があったが、グローバル企業がしのぎを削る激戦地中国でも私たちのコンセプトは受け入れてもらえるはず」と自信を見せるのは七田総経理だ。
中国では人材の流動が激しい。「クライアント情報が組織に残るようにしたい」「リアルタイムに現場の情況を本部に分かるようにしたい」というニーズは進出企業だけでなく、現地企業にも切実な経営課題としてとらえられているはずだと七田総経理は指摘する。
 
    「中国で売る」時代  
    ソフトブレーンは、日本に留学した中国人、現在ではビジネス・コラムニストとしても著名な宋文洲氏が設立したソフトウェアベンダーとして知られる。近年の業績の伸張は著しく、〇二年マザーズ、〇四年東証二部、〇五年東証一部上場と、名実ともにソフトウェア市場における「日本ブランド」の最右翼のひとつとなった。その日本での快進撃を支えたのが九七年に設立した同社の中国子会社・軟脳軟件(北京)有限公司の存在である。同公司はグループの研究開発拠点として位置づけられ、コスト低減、市場競争力の向上に貢献してきたという。 その間、世界経済における中国のポジションも変わった。「世界の工場」から「世界の市場」へ――。規制緩和や中国人民元の切り上げ等の背景から「中国で売る」ために、多くの進出企業が血眼になり始めた。同社の中国拠点の役割もまた変化を遂げる。現在、オフショア拠点としては青島にあるグループ会社の軟脳離岸資源(青島)有限公司に移し、青島大学とオフショア開発人材教育で合作するなどインフラを整える一方、北京・上海(分公司)では「eセールスマネージャー」の販売・保守・サポート拠点としての体制強化を進めているという。
なお、上海オフィスにはもう一つの機能がある。日本の有力ソフトベンダーを結集し、海外展開の第一歩として〇六年八月に発足されたMIJS(Made In Japan Software Consortium)の橋頭堡という位置づけである。現在、参加企業は二二社。各社が国内ビジネス基盤の強化を図るとともに、製品の相互連携を行うことを目的に上海では同分公司オフィスに事務局をおき、中国市場に向けた「日本ブランド」普及をにらむ。
 
    「日本ブランド」普及に向けて  
    「eセールスマネージャー」は今年の後半、モバイル機能を強化したバージョンアップを見込む。中国でのビジネス活動は移動時間の制約を受けることが多い。ノートパソコンを立ち上げるのはなかなか面倒、携帯電話でフォローできる部分は極力カバーできるようにするのだという。中国の携帯電話機メーカーとも提携。モバイルを取り込んだビジネスプロセスの向上をコンセプトに、「営業」以外の領域でもソリューションを展開していきたいと七田総経理は抱負を語る。
七田総経理が今年掲げる「eセールスマネージャー」の販売目標は五〇本。上海八割、北京二割という比率で引き合いがあるが、華南地域でも実績をつくっていきたいとしている。「シェア増加ではなく、クライアントの方に効果を実感してもらうのが重要。中国での営業というテーマを、お客と一緒に研究し続けていきたい」(七田総経理)。
「中国で売る」ための虎の子ツールを日系企業だけでなく現地の企業にもいかにアピールしていくか――中国市場においてプレゼンスの弱い「日本ブランド」ソフトウェアの普及に向けて七田総経理も策をめぐらしている。
 
    DATA
軟脳軟件(北京)有限公司
(北京)北京市海淀区知春路23号量子銀座409
TEL:(010)8235-6730 FAX:(010)8235-6727
(上海)上海市武定路1088号陽光科技広場3F
TEL:(021)6218-0580 FAX:(021)6218-1264
URL: http://www.softbrain.com.cn/
軟脳離岸資源(青島)有限公司
青島市寧夏路288号 (市南)軟件産業基地G2
TEL:(0532)8588-1591 FAX:(0532)8588-1592