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	物流シリーズ  
    NECSL中国、RFID切り札に攻勢運用ノウハウ蓄積に厚み、地場企業の支持取り込む  
    NECソリューション  
   
   
ITソリューション
華東ソリューション事業部 大和 総経理
「第二のIT革命」とよばれるRFID。飛躍的な市場拡大が中国でも見込まれるなか、NECSL中国はこれまで蓄積したノウハウと独自の技術を武器に新たな展開を見せようとしている。同社華東ソリューション事業部総経理の大和正幸氏に、同社が取り組むRFIDソリューションの展望について聞いた。
 
 
    RFID市場の発展空間――  
    昨年、創業一〇周年を迎えたNEC信息系統( 中国)有限公司(NEC ソリューションズ、以下NECSLと略)が中国でのRFID(radiofrequencyidentification :アール・エフ・アイ・ディ)市場に攻勢をかけている。
中国では〇六年より「十一五」がスタート、情報産業技術におけるRFIDの発展を中国政府はとりわけ重視、情報産業部ほか関連部門ではこれを重点領域に据え、優先的な取り組みをすることを明らかにした。今後、どんな飛躍的発展があるのか、同市場の動向に目が離せない。
「日本では総務省が九兆から三一兆円という市場規模を想定していますが、中国でも二〇一〇年に三〇〇億元、非常に大きな発展空間があります」(NECSL中国・華東ソリューション事業部総経理の大和正幸氏) IDCの調べによると、〇五年における中国のRFID市場規模は一四・七億人民元だった。五年で二〇倍以上という実に甚大な市場規模の拡大が見込まれているのだ。
 
    実証重ねすでに実用段階に  
    RFIDとは、電磁波を使って、物品や人物などの個体識別を自動的に行う技術を指す。「ICチップ+アンテナ(を加工したタグやラベル)」に物品などの固有のIDや情報を付加することで、(人手を介さずに)ネットワークを通じて(その対象物に関する)情報を統合するソリューションだ。非接触、しかも複数の対象に対して同時に認証を行えるという特性があることから、バーコードに代わる認識技術として普及が期待されている。 
「まさに第二のI T 革命。弊社もRFIDのNECを標榜し、積極的な事業展開を行っています」と大和氏。その活用例はさまざまだ。(図1) 
たとえば商店におけるCRMへの応用がある。携帯電話のストラップに埋め込んだRFIDタグを顧客が店舗内のリーダにかざすと、タグに埋め込まれているさまざまな情報――その顧客が過去においてどんな購買履歴を持っているか、どんな嗜好があるのか等――をいち早く読み店舗内のPCに表示する。店員はこれらの顧客情報をもとに顧客対応(提案・コンサルテーション)する……といった具合である。 
このソリューションは、〇五年にリニューアルオープンした上海婦人用品商店B館で実証が続けられ、すでに実用段階に入った。同社のパッケージ製品「CuBiz(キュービズ)」というかたちで西安の百貨店などに導入され、店舗の集客率向上などに役立てられているという。 
そのほか、生産地や出荷日などのトレーサビリティーが一目瞭然となった農産物の流通を管理したり、仕事場の制服の裏地にタグを貼ってクリーニング履歴を管理したり、あるいは職員の勤怠管理やセキュリティー維持、駐車場での支払いの簡素化に役立てたりするなど、NECSLは多くの活用事例を積み重ねノウハウの蓄積に努めてきた。自社でもグループ会社のパソコン工場に導入し、生産効率向上を実現しているという。
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    薬品の「温度管理」ソリューション  
    もうひとつ忘れてならないのはRFIDの「物流」領域への応用であろう。  
中国においてGDPに占める物流コストは一八%前後、一方先進国では八%程度といわれる。中国で最も発展途上にある分野のひとつといわれる物流事情の改善、効率の向上にRFID技術を役立てようと期待する声も大きい。 
NECSLではすでに中国地場の製薬会社に対して温度センサーとR F I Dを組み合わせたソリューションを提供している。( 図2 )R F I D タグで温度のトレーサビリティーを可能にすることで、薬品原料の瑕疵がどこで発生したかを明確にし、その原因が出荷時にあるのか、輸送中に生じたものであるか判別するのだという。薬品以外にも、乳製品や生鮮食品(果物・野菜、水産品、肉類、冷蔵飲料)、園芸(つぼみ)、血液、ワクチン等々、輸送の過程で厳格な温度管理を必要とする分野は数多くある。物品の品質保証、ひいては「安全管理」という意味でもRFID技術の活用は意義深いはずだ。 
折しも昨年は、「薬品の安全」に関わる事件が相次いだ。五月、黒龍江省の製薬会社が生産した偽造薬品によって一一人が死亡、さらに同年八月には「欣佛事件」が起き世間を揺るがした。滅菌消毒処理に問題があったブドウ糖注射液「シンフー」(クリンダマイシン)を使用した後に身体の不調を訴えた患者が一〇省で一〇〇人を超え、うち死亡者も三人発生したのだ。  
「ニセ薬」や瑕疵ある薬、食品が市場に出回るのは荷主側にあるのか、それとも物流に問題あるのか――。そんな社会問題の解決に活路を見出すべく、官民一体となったRFIDへの取り組みに今後拍車がかかっていくことが予想されよう。 
NECSLは、製造、流通・小売、物流・サービス等の幅広い業種及び業務でノウハウを培っており、そうしたノウハウとRFIDを連動させることで、更なる業務の効率化・ビジネスの拡大に貢献できる統合ソリューションの整備を進めていこうとしている。
ITソリューション
 
    市場展開の新たな切り札  
    ソ リューション・プロバイダー各社は現在、日本または日系企業に多くの売上を依存する現状からいかに脱するかを経営テーマとし、とりわけ発展空間の大きい中国市場で優勢に立つべくしのぎを削っている。 
「たしかな手ごたえはある」と大和総経理。一月末、南京名爵(MG)汽車有限公司が建設中の新工場に向けた生産管理システム構築を手がける覚書を同社との間で交わした。 
そして、RFID技術とそのノウハウは、NECSL中国にとって中国市場展開の新たな切り札となっている。中国の拠点同士、あるいはグレーター.チャイナ、日本間で定期的に情報交換を行うことで、中国のRFID市場における同社の優位性をより確かなものしていくべく努めているという。今年、RFIDを実際に体感できるデモンストレーションのスペースを上海に開設する構想もあるなど、「RFIDのNECSL中国」という同社のプレゼンスはますます際立ったものになってこよう。 
「人々の社会・生活スタイルの変化のなかでI T をどのように役立てていくか、そのカギとなるもののひとつがRFID 。中国のマーケットに受け入れられるべく、今後も地場に根付いた事業に取り組んでいきたい」(大和氏)
 
    DATA
NEC信息系統(中国)有限公司
華東ソリューション事業部
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TEL:(021)6359-0602 FAX:(021)6359-0605
URL: http://www.necsl.com.cn
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