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    用友軟件股有限公司  
    「ERPは業務最適化のプロセス。『用友』導入で ベスト・プラクティクス≠実現してほしい」 (呉強・副総裁インタビュー)  
   
   
ITソリューション
呉強氏
用友軟件股有限公司副総裁:
中国大陸のERP市場では草分け的人物であり、1990年より製品開発、技術研究、市場開拓等におい て豊富な経験を有する。05年より現職。国際業務開拓の任も担う。
(用友軟件股有限公司 http://www.ufida.com.cn )
IDCの調査でアジア太平洋地区のERP市場でトップにランクされる用友。中国の企業管理ソフト市場のリーディングカンパニーとしてひときわ存在感を際立たせている。同社の国際戦略を担う呉強副総裁を、北京星流信息技術有限公司・須藤健総経理がインタビューした。
 
    :みなさんが「用友軟件」と聞いて真っ先に頭に浮かぶのは、財務ソフトですね。中国企業における用友の財務ソフトの普及率は物凄く高いのでは。
:確かに用友軟件は、財務管理ソフトの開発、販売を主として発展したので多くの方がそのようなイメージを持っていると思います。
実は一九九七年以降、企業向けの業務管理まで含めた、いわゆるERP商品の開発を行っています。
:今回は、用友軟件の主軸商品となっているERPについてお聞きします。ERP(Enterpri se Resource Planning)を「統合業務パッケージ」などと呼んでいますが、正直言って私自身もよく分からないのです。実際に何ができるのでしょうか。
:ERPは多くの業種で利用できますが、なかでも製造業と貿易業に適した企業管理ソフトです。会社が業務を行うにあたって必要な様々なデータの処理とその分析、経営判断ができる統合基幹業務システムを言います。
ERP概念は最近のものではなく、欧米では既に理論ができています。要は社内の経営リソース有効活用の観点から、データを統合的に管理し経営の効率化を図るための手法を言います。用友などソフト開発メーカは、その理論に基づいてERPを商品化しました。一企業、特に製造業で、生産から販売まですべての業務に関わるプロセスをインテグレーションして、ひとつのERPソフトで管理できるようにしたものです。
:んー。ちょっと難しいですね。何となく分かりますけど、これが文書になるとかなり難しいですね(笑)。
ちょっと角度を変えてお聞きします。ERPを会社に導入すると、それぞれ各部門の担当者は、皆同じ画面を見て仕事をするのですか?
:いや、違います。確かにERPは、組織間の複雑な情報を一括管理できるようになり、会社のどこからでもERPを通して情報の出し入れができるようになります。
ただ、部門ごとに必要とされるデータは異なりますし、部門ごとにアクセス権限が異なります。よって見え方も当然異なってきます。
でも会社全体として見れば、データはどれも関連性があるわけです。それら関連性のある情報がERPを通して共有化され、一括管理できるのです。社長であれば会社全体の経営状況を把握したいので、閲覧の権限の範囲も異なるわけです。財務担当から見れば財務処理システムになるし、経営者からみれば経営判断の鍵を握る企業管理ツールとなる。製造現場で見る情報と営業部門から見る情報では利用の仕方が異なるわけです。
:(導入)決定権のある経営者に向けてERP商品をアピールして下さい。
:あなたの会社の経営状況をデータ化して管理できます。ERPの効果として「量化」と「非量化」があります。
量化の例としては、「在庫管理の状況が今三〇%ある」など数字データとして明確に把握できること。数字を見ながら必要なだけ在庫にすれば良いわけで、コスト削減に直結します。
他に売掛金の状況管理があります。数十社規模ならともかく、数百、数千社になったら管理できませんね。売掛金の回収をスムーズに行うことによって、お金の循環が良くなります。
非量化の例としては、各部門間における情報の共有化があげられます。ERPがない状況では、部門ごとの連携がしっかりしていなければ、非効率的で無駄な動きをしている可能性があります。数字として現れにくい部分でもERPの導入によって管理が可能となります。
次に、会社全体として生産状況、販売状況はどうなのか、どういう商品が売れているのかなど経営状況の把握がリアルタイムにできることです。これは分析と経営方針の決定に非常に役立つ道具となります。
:おー。そういうことですか。だんだんERPが分かってきました。最近ERPが特に注目されていますが、その理由は何でしょう?
:実のところERPは九〇年中期からあり、大企業は既に導入をしていますが、中堅企業/中小企業には高くて買えなかったのです。今の中国市場を見ても、まさに普及の時期にあると言えます。
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:海外に拠点を持つグローバル企業こそERPの利用価値があると思います。日系の中国進出企業に関しては、どうでしょうか? 言語の違い、為替処理の問題、会計や税制など制度の違いからくる問題を抱えているはずですね。
:用友社のERPに関して言えば、各国の標準に合わせた使い方ができます。日本向けにレポートを出力するモジュール機能も用意しており、既に多くの顧客に満足して使って頂いております。更に必要ならば、機能のカスタマイズも可能です。こちらに進出している企業にこそ是非利用して頂きたいと思います。
:気になるお値段の話を聞かせてください。オラクル社のE R P 製品は、七〇〇万元以上するパッケージが普通にあると聞きました。中堅企業/中小企業には導入に踏み切れないと思いますが。
:過去に、オラクルなど非常に高額なERPがありました。用友社では中堅企業/中小企業でも導入できるようにリーズナブルな価格帯で提供しています。五〇万〜二〇〇万元で他社と同等のシス
テムを構築できるので、大企業はもちろん中小のお客様にも広く使われるようになりました。
:思わず本音を言ってしまいますが、私も経営者の一人として、もっと安ければすぐにでも買いたいところです(笑)。
:他社の場合は、不要なモジュールまでパッケージ化されていて割高なケースもあるのです。用友社の商品は、必要なモジュールの組み合わせをお客様のニーズに合わせて購入できますから、どうぞご検討下さい(笑)。
:日系企業の中では、今でも独自開発を考える会社があります。ERP導入を検討している企業が抱く不安を挙げると、「既存のパッケージでは自社の業務に一致しないのでは?」――。更に、「うまく
合わない場合のカスタマイズ作業で結局コスト高になるのでは?」といったことです。
:製造業がERPを導入する場合、全体の七〇%近くが似かよった標準的な業務をしています。どこがやっても同じような共通点が七割あれば、それはパッケージ化して標準化するのに十分だと考
えられます。残りの二割も業種別の商品で補足できます。それでもカバーできない一割を二次開発すれば効率的ですし、実際にそういう合理的な商品構成になっています。ここまで商品が揃うまでに、当社では非常に多くの顧客の意見を取り入れています。何もかも最初から作るのは、高く付くだけでなく立ち上げも保守も大変です。
: 「ベスト・プラクティス」について教えて下さい。それとは逆に、長年の習慣が残る業務をシステムに合わせるのは、きつくないでしょうか。
:導入の効果として期待できるもうひとつのメリットは、仕事の最適化です。ERPには、大手企業における業務ノウハウが詰まっています。このソフトの通りに仕事をすれば中小企業も大手のよう
な最適なプロセスで業務が動きます。これがベスト・プラクティスです。古い習慣の仕事に人材を充てるより、ERP導入後にその人材にはもっと価値のあるポジションで仕事をしてもらったほうが、本
人にも会社にとっても良いことだと思います。
 
       
   
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聞き手:北京星流信息技術有限公司
須藤健 総経理
音響会社勤務等を経て現職。日系企業向けITサポート事業に従事する。弊誌姉妹紙『Whenever北京』にてペンネーム「ぱそ次郎」でIT関連記事を連載。
(北京星流http://www.seiryu.com.cn)