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イタリアンレストランを支える現実的かつ緻密なビジネスプラン |
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上海悠濃湾餐飲管理有限公司 黒木論一 オーナー |
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● 旬な男・三人が |
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上海でイタリアン「COLABO」は、三〇台前半の旬な男・三人が出資して経営するイタリアンレストランだ。
「我々のような未熟者三人が揃ってはじめるビジネスに『上海でイタリアン』は自然な選択だった」
と経営者の一人でオーナーの黒木論一さん(三〇歳)は語る。
東京銀座でイタリア料理店「DIOPADRE」を経営する中村一昭さん(三〇歳)と上海出身で日本滞在歴一二年の陳春楊さん(三三歳)、そして香港ビジネスも経験した黒木さんの三人が結束。加えてターゲットとなる顧客も豊富で、地価や人件費などの運営費を自己資金でまかなえる上海ビジネスは、「三人寄れば文殊の知恵」とばかりに出
た答えだった。 SARS禍の中で開店準備を進め、終焉に近づいた〇三年六月に静安公園店をオープンさせた。このとき黒木さん二九歳。三〇歳までに独立したいという夢を目前で叶えた。 昨年四月には二号店となる古北店が開店、二店舗とも順調な客入りで盛況を見せている。 |
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● 置き忘れの新聞転機に |
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ビジネスマンとして飛躍黒木さんは、大学卒業後に香港で製造業関連の会社に就職。ちょうどバブルがはじけ、ベンチャーと言う言葉もまだ無かった盛り上がりの欠ける日本で就職することに抵抗があり、それならば海外へとの理由からだった。働き始めて二年が過ぎたころ、日本からの出張者が置き忘れていった日経新聞の記事をふと目にする。
「将来性のあるビジネスモデルに一億円融資--」。興味が湧いてその会社にメールを出すと、東京の某大手人材紹介会社が出資するIT関連企業の立ち上げメンバーを募集中ということだった。面接を何度か受けて働くことに決め、すぐに帰国した。
クライアントは通信事業者・データセンター・SI事業者などで、事業はテクニカルサポートセンター設立の受託業務。人を派遣するだけでなく、そのセンターに必要なマニュアルやルール作成など組織構築に必要な全てを請け負うというビジネスモデルだった。インターネット成長の波に乗って、当初一〇人足らずで立ち上げた会社は三年間で年間売上高二〇億円超、社員二五〇人企業にまで成長。黒木さん自身気がつけば社内一の組織で部下一八〇人を抱えるゼネラルマネージャーとなっていた。
「猛烈に働くなかでビジネスのあらゆる基礎を学び、ビジネスマンとしての価値基準を上げることができた」。黒木さんは「香港を出た時点で独立も考えたが、今思えば実力不足。絶対失敗していた」と振り返る。会社への感謝の気持ちもありながら、規模が大きくなるにつれて親会社からの介入が増えたことに不満を抱くようになり、起業するならやはり自己資金でとの思いが上海でイタリアンレストラン経営へと向かわせた。 |
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● 三人の力を「COLABOlation」 |
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| 黒木さん(左)と陳さん(右) |
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中国人スタッフと一緒にメニュー換えの打ち
合わせ |
黒木さんと陳さんは日本で一緒に働いた会社の同僚。その陳さんが学生時代のバイト先、六本木の
イタリアンレストランで知り合った中村さんを黒木さんに紹介したのが三人の出会いとなる。同じ年頃で気のあった三人がそれぞれの夢を「COLABOlation」させた。
上海出身の陳さんが地元ネットワークを活かして事務面と中国スタッフの教育指導を、中村さんがイタリアンレストランの経営ノウハウを、そして会社全体のビジネス統括を黒木さんが担当する。
料理長には中村さん、陳さんの友人であったイタリア修業帰りの阿由葉知博さん(二九歳)を起用し、シェフを中心に中国で調達できる材料で流行る味を見つけるため試行錯誤を繰り返した。またサービス面でも中国人スタッフとの「習慣の溝」を埋めるため、互いのコミュニケーションを可能な限り徹底。バイトを含めれば二店舗で
計二五人の従業員の価値・判断基準も徐々に変化してきていると黒木さんはいう。s |
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● 老房子でハウスレストランを |
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黒木さんの次なる計画は、上海の老房子を改装してウエディングも可能なハウスレストランを開くこと。食器やグラスなどのショップ併設もイメージしている。
今後の目標を語る黒木さんの口調は、派手ではない。静かに、しかし淀みなく流れ出る言葉からは、単に勢い任せではない緻密なビジネス論がにじみ出る。「最初から自分たちでさばける、管理可能な範囲でこじんまりと店を出した。飛躍するには我慢の時期もあると思う」と。
「美味いものを食べるのが好 きで作るのも好き」憧れていた レストランオーナーで独立を果 たした黒木さんが、上海で着実に 「COLABO」を根付かせている。 |
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● COLABO |
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静安公園店
延安中路1440号阿波羅大厦1楼(静安公園内)
TEL:(021)6248-2316
FAX:(021)6248-5414 |
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古北店
水城南路37号万科広場北楼3F
TEL:(021)6295-2172
FAX:(021))6295-2173 |
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