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企業レポート  
    華東エリアで販売網構築へ 上海分公司設立で市場に本格参入    
  常州雅麗文具制造有限公司
   
   
企業レポート
山田勝・董事長(前列中)とスタッフ
シヤチハタ現地法人の常州雅麗文具制造が中国における営業を本格化している。一二月末に上海分公司を設立、まずは華東地域に向けて工業用インク「TATインキ」、油性マーカー「アートライン」シリーズを拡販していく。また、今春にも「ネーム印」などの商品も展開していく。
 
    工業用インクや油性マーカーを拡販  
   
企業レポート
工業用インク「TATインキ」、油性マーカー「アートライン」シリーズを拡販
シヤチハタは、昨年一二月末に常州雅麗文具制造有限公司上海分公司を設立した。中国全土への拡販及び営業統括の拠点として位置づけられ、製造業が集積する華東エリアを中心に営業展開を進めている。
常州雅麗文具制造有限公司が扱う商品は、工業用インクや油性マーカーなど。同社は、中国企業の開拓を、従来のシヤチハタ香港法人から上海での販売代理店契約を結んでいる上海の中国系卸会社を通じて行っている一方、日系企業向けには、新たに物流センターも持つ工業部品向けの販売代理店と連携して商品を展開している。「既に北京、青島、広州には販売代理店を持っており、各エリアで販売網の構築を進めている。今後は市場の動向を見ながら、大連、南京、成都などにも進出する予定だ」と同社董事長・山田勝氏は話す。
 
    中国版RoHSを視野に本格展開  
    同社の工業用インク「TATインキ」は、日本で自動車、家電部品の製造ロットナンバーなど幅広く利用されている。これまで、中国でも香港地区や一部大陸において、シヤチハタ香港を販売拠点として拡販してきた。しかし、同商品は日本で生産しており、海外での本格的な販売には至っていなかった。しかし、日系企業から現地でも入手したいというニーズが強まったことから、市場性が高い中国で製造と販売の両方で展開することとなった。
また、もうひとつ、中国展開を本格化された理由が、〇七年三月に施行される中国版RoHS・電子情報製品汚染制御管理弁法である。同法により、今後、有害物質を含まない「TATインキ」のような工業用インクの需要増加が予想される。山田氏は、「日本で『TATインキ』を利用する日系企業はもとより、外資や中国企業にも積極的に提案していく」と力を込める。
同社では、用途に応じて約一〇〇〇種類に細分化し、多くの大手メーカーから指定買いされる「TATインキ」を、中国市場向けにアレンジしていく構えだ。「まずは、同法に対応した業務用のペンやスタンプといった商品を提案していく」(山田氏)。
 
    ネーム印も投入、市場を創出  
    日本で「ネーム印」の代名詞となっているシヤチハタ。サイン文化が根付き、印鑑を使用する習慣のない中国に今春、ネーム印を投入する。山田氏は、「今後、市場を作っていきたい。付加価値という切り口で、高級筆記具メーカーと提携して、ギフト向けの商品開発を進めることを考えている」と意気込みを語る。
中国では一部PEと呼ばれる安い印鑑が出回っており、印鑑への認知度はある。マス広告などで利便性を訴えることで、市場創出を図っていく。
今後、中国におけるシヤチハタの中国国内販売は、常州雅麗文具制造有限公司に一本化される。山田氏は、「当面は、日系企業や工場の現場で働く人々に認知度を高めて行きたい」と目標を語っている。
 
    常州雅麗文具制造有限公司  
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