Walker
中国最新情報満載!!
企業レポート  
    星崎冷熱機械(上海)有限公司    
  「おいしい氷」普及させ 外食産業発展に貢献したい
   
   
企業レポート
村田忠夫総経理
日本の製氷機メーカー最大手のホシザキ電機鰍ヘ二〇〇四年八月、星崎冷熱機械(上海)有限公司を設立し、昨年二月から製氷機や業務用冷蔵庫の中国での販売を本格化させている。長く飲食物を冷やす習慣のなかった中国だが、それも徐々に変化し、現在では冷たい飲み物はすっかり中国人の生活のなかに浸透している。ただ、歴史が浅いだけ に「おいしい氷」への理解は進んでいない。文字通り一からの展開を強いられた同社だが、日系飲食店や五つ星ホテルを中心に、注文が徐々に入りはじめた。「おいしい氷の文化を根付かす」―――日本トップメーカーの取り組みを、星崎冷熱機械(上海)有限公司の村田忠夫総経理に伺った。
 
 
    オリジナル製品モットーに  
   
企業レポート
製氷機の主力製品キューブアイスIMシリーズ。水を流動させながら氷結させることで、ほぼすべての不純物を除去できる。透明で溶けにくいおいしい氷ができる
一九四七年、名古屋で創業したホシザキ電機は、「オリジナル製品のない企業に成功はない」をモットーに、日本初のジュース自動販売機を開発するなど、これまで新しい技術、製品を生み出してきた。現在、グループ全体の売上は二〇〇〇億円。海外展開も積極的でアメリカ、ヨーロッパを中心に六つの海外拠点を設けている。
事業の中心は、製氷機、業務用冷蔵庫、ビール抽出機など、厨房設備機器の製造、販売、メンテナンスである。製氷機、業務用冷蔵庫、ビール抽出機はいずれも日本市場でトップシェアだ。
 
    製氷機はシェア七〇%  
    同社は製氷機の日本第一号機を開発し、四二年間に渡って製造を続けている。日本の製氷機市場は、大手電機メーカーも参入し、最も熾烈な時期には一五社がしのぎを削っていた。現在、残るのは五社。そのうち同社は日本市場で七〇%のシェアを誇る。「製品の充実とともに、アフターケアのサービスを徹底してやった」(村田氏)ことが成功につながった。日本全国四二〇カ所以上の直営のサービスセンターを設け、全国どこからでも一時間以内でアクセスできる。
業務用冷蔵庫、ビール抽出機も日本市場ではそれぞれ三五%、七五%のシェアでトップ。ビール抽出機は、世界に先駆け同社が開発したものだ。抽出機が登場する前、生ビールには木製の樽が使用され、「泡切り三年」とビール注ぎの難しさが喩えられていた。七〇年の大阪万博開催に際し、ビールメーカーから「アルバイトがビール注ぎをするので、誰でも簡単にできる機械が欲しい」と要望があり、開発に至った。
 
    中国市場は一からスタート  
   
企業レポート  
電解水成装置を完備した流し台
五〇億兆円市場とも言われる日本の外食産業は、フランチャイズチェーンが意気盛んだった八〇年代に大きく成長した。同社も外食産業の発展とともに、右肩上がりで業績を伸ばしてきたが、「日本はすでに成熟市場、頭打ちになっている。しかし日本の隣には、中国というこれから外食産業が伸びて行く、一三億人市場がある」と、新たなビジネスチャンスを狙って中国進出を果たした。
中国市場では一からのスタートとなった。「中国で使われている氷は質が劣るが、『氷の質』はまだほとんど重視されていない。おいしい飲み物には、おいしい氷が不可欠。溶けやすい氷を使った飲み物は、すぐに水っぽくなる。中国では、『おいしい氷』とは何かの説明からはじめなければならない」。だが、おいしい飲み物へのニーズはもちろんある。同社は、まず五つ星ホテルと日本料理店からセールスをはじめた。「ホテルには外国のお客様も多く、おいしいウィスキー、ジュースのニーズがある。日本料理店の場合、すでに日本でホシザキの氷の高品質を体験いただい ているケースが多く、話が早い」と、この二チャネルを皮切りに導入されるケースが増えてきた。
 
    不純物を九九%除去  
   

同社の製氷機の氷はなぜおいしいの か? 
それは、主力製品に自社開発の「横板式」を採用し、水を流動させながら氷結させることで不純物を九九%除去、純度の高い氷でかつ溶けにくい固い氷が製造できるからだ。中国で使われる製氷機は、コストの安い「縦板式」である。「コストの問題をクリアーしなければ、我々の製氷機の普及は難しい」ことから、蘇州に工場を建設中だ。ここで、中国メーカーの製品より高付加価値の普及タイプを開発、製造していく予定である。  
製氷機とともに同社が普及に取り組むのが電解水生成装置。レストランなどの厨房で、電解水生成装置で作った強アルカリ性電解水と強酸性電解水を利用し食器や食品、料理器具を洗浄すると、簡単な除菌洗浄ができ、におい移りの心配もない。また、洗剤のコストも浮かすことができる。「こうした衛生管理機器は、中国でもオリンピック、万博を控え、必ずニーズが増えてくる。『衛生』は政府主導で、ここ数年でクローズアップされるはず」と見る。

 
    世界トップの製氷機メーカー目指す  
   

中国の外食産業は、十四年間二ケタ成長を遂げている。「日本の外食産業と同じように、これからサービス業としての充実が図られ、ますます飛躍を遂げるだろう。ぜひとも『おいしい氷』を普及させ、その発展に貢献したい」。来年はホシザキ電機の六〇周年に当たる。現在製氷機の分野では世界第三位。「ここ中国で事業を大きくし、五年後には世界第一位になるのが目標」としている。

 
    星崎冷熱機械(上海)有限公司  
    上海市南京西路580号南証大厦2506室
TEL:021-5228-3399
FAX:021-5228-5799

北京事務所
北京市東環南路2号艾維克大厦2403B室
TEL:010-6566-0679
FAX:010-6566-0653
 
 
ウォーカーチャイナ今月号
巻頭インタビュー
特集
Business Event Schedule
Business Scene
企業レポート
連載
中国ビジネス相談Q&A
私も起業家
知的法講座
China Economic Review「全国」
China Economic Review「上海」
その他
上海、北京、中国全土の広告掲載について
ウォーカーオンラインではバナー及びテキスト広告スペースを用意しております。
広告掲載ガイド 掲載の受付