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企業レポート  
    シリコンバレー目指す大連ソフトウェアパーク    
  第二期計画で園域を拡充 今春にも一部で操業開始
   
    大連市西南部の郊外に位置する大連ソフトウェアパーク。中国初の「ソフトウェア産業国際化モデル都市」に認定され、IT関連企業が集中立地する大連の最先端産業ゾーンだ。旅順方面へ園域を拡充する第二期計画もスタート、今年中には一部企業が操業開始するなど“中国の緑のシリコンバレー”建設は着々と進む。  
 
    対日業務のIT産業基地  
   
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大連ソフトウェアパークの建物は個性的なデザイン
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第二期計画の模型
なだらかな丘陵のすそ野に点在する近代的なビル群。円形のガラス張りや二つの長方形をずらして重ねたユニークなデザインのビルが人目を引き、近未来的な空間をつくり上げている。  
ここは大連ソフトウェアパーク。大連理工大学や東北財経大学などの文教地区に隣接した約三平方キロメートルの敷地 に、創業センターやグローバルオペレーションセンター、科技ビル、国際ソフトウェアサービスビル、ソフトウェアサービスビルなどの主要ビルが配置されている。パーク内にはこのほか、東北大学東軟情報技術学院のキャンパス、高層住宅、緑地帯も建設され、IT産業基地に相応しい街を形成している。  
現在、パーク内で操業しているのは国内外の二六七社に上り、外資系企業は四〇パーセントを占める。中でも日系企業 が多く、外資系企業の二六パーセントに達している。また、グローバル五〇〇企業にランキングされている世界的な企業が多く進出しているのも特徴だ。  
中国国内に一一カ所ある「国家級ソフトウェア産業基地」の一つであり、五カ所ある「国家ソフトウェア輸出基地」の一つでもあるだけに、ここでは各企業がITOやBPOなどの国際アウトソーシング、さらには研究開発など幅広い業務にあたっている。  
松下電器や松下通信、アルパインなどは組み込みソフトウェア開発、ソニーやIBM、HP、アクセンチュアなどはアプリケーションソフトの開発、GEやHP、DELL、CSKなどはコールセンター、SAPは技術サポート、オムロン、古野電気などは製品研究開発を手掛ける。その大半が日本向け業務だ。
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    第二期計画で水準アップ  
   
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鄭時雨・副社長
大連ソフトウェアパークは、日本との地理的な近さや歴史的な日本との関係の深さ、日本語人材が豊富であることをアピールして日系企業の誘致に力を入れるなど「対日重視」の方針を打ち出してきた。このため、進出企業の業務も対日が半分以上の五一パーセントに上っている。
第一期の着工から七年、建設プロジェクトはほぼ完了し、誘致企業の業務も順調に進展を続けている。こうした中で大連市政府は二〇〇三年、旅順南路の丘陵地に新たなソフトウェア産業基地を建設する第二期計画を策定、建設工事が急ピッチで進められている。  
第一、二期の運営、管理、計画推進にあたっているのが大連軟件園股有限公司。全国一一カ所の「国家級ソフトウェア産業基地」で唯一の民間会社だ。鄭時雨・専務取締役副社長が第一期のプロジェクトを振り返り、第二期計画を次のように展望した。  
「最初の三年は日本との関係を築くための基礎づくり、その後はIT分野におけるアウトソーシングの具体的な宣伝活動に力を入れてきました。この結果、大連は日本との協力関係が一層緊密になり、中国国内でもアウトソーシングの一大拠点となったのです。大連の発展とともに、日本企業にも利益をもたらし、相互のレベルアップを果すことができました。今後は中日間の協力を基礎としながらも、発展水準をもう一段階アップさせ、独自の技術を研究、開発できるようにしなければなりません。第二期計画にはこうした狙いが反映されているのです」
 
    一五○億元投資の大事業  
   
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陳清・品牌管理部長
第二期計画の建設地は、ソフトウェアパーク(第一期)の西南約五キロ離れた旅順南路の両サイドに延びる丘陵地。利用土地面積は第一期計画の三倍近くの八・六平方キロメートルに及ぶ。甘井子区河口から旅順口区の黄泥川までの旅順南路に、地形を生かした専用ゾーンを建設し、自然環境と融和した「中国の緑のシリコンバレー」をつくり上げる計画だ。  
コンセプトは「専門化、規模化、国際化」で、商業・展覧会場・会議場地区、日本ソフトウェア・アウトソーシング基地、日本IT企業団地、BPO産業地区、国際企業専用園地区、研究開発センター地区、教育地区、通信技術サービス地区、先進製造業務情報化基地、休養リゾート地区、生態保護地区などの産業、インフラサービス区を建設。建物面積は四〇〇万平方メートル、投資総額は約一五○億元に達する。  
大連軟件園公司の陳清・品牌管理部長は「第一期はすでに企業が満杯状態。いまは第二期計画を推進し、インフラ整備を進めているところです。最終的な完成は二〇〇八年の予定ですが、今年三、四月には河口にある一部のビルがオープンし、操業がスタートすることになっています。中国の緑のシリコンバレー建設は着々と進んでいます」と計画の推進状況を語る。  
第二期計画では、完成年の二〇〇八年に企業数三〇〇社、就業者約五万人と想定し、年間売上げ一〇〇億元、輸出六億米ドルを見込んでいる。  
民間企業の機動力と柔軟性、先進性をフルに発揮して第一期を完成させ、国内有数のIT産業基地に育て上げた大連軟件園公司。「大連市人民政府の支援と弊社の活力が、成功の要因。第二期も必ずいい結果が得られることでしょう」と語る鄭副社長の表情は自信に満ちていた。
 
    【メモ】  
    大連市のソフトウェア・情報サービスの年間売上げは二〇〇〇年が九・八億人民元だったのが、二〇〇四年は七倍以上の七〇億人民元に達した。このうち輸出売上げは二〇〇〇年が四〇〇〇万ドル、二〇〇四年は二億ドルだった。
 
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