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グループ内関係会社からの委託貸付による資金調達について
question   グループ内に資金余剰の中国現地法人がありますが、委託貸付という制度により同社から資金調達することが出来ると聞きましたが、本当ですか。
    上海市にある当社( 販売会社) は業務拡大で資金需要旺盛ですが、広東省にある兄弟会社( 生産会社) は生産も軌道に乗って資金的に余裕があります。兄弟会社からの仕入れは買掛金で支払いを延長してもらっていますが、他社からの仕入れも多く、どうしても資金の借り入れをしたく思っています。中国には委託貸付という制度があると聞きましたが、このような場合に可能かどうか教えて下さい。
提供/上海華鐘コンサルタントサービス有限会社
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answer 会社間で直接の資金移動は出来ませんが、中国特有の「委託貸付」という制度があり、金融機関を仲介に置くことで、実質的にはグループ会社からの資金調達が可能となります。
1.中国の委託貸付制度について
グループ会社間の資金アンバランスは中国で複数の会社を経営している企業集団ではよく発生する問題ですが、中国では特に外資系企業間の貸し借りは一般的に禁じられているために、グループ企業間の資金アンバランス問題は解決方法が無い問題と思われている向きが多いと思います。
しかし実際は中国では古くから「委託貸付」という制度があり、別に集団内のグループ企業ではなくても、銀行を仲介として、資金余剰の企業から資金不足の企業に資金を移動することが可能です。弊社のグループ企業である「中国華鐘グループ」では過去に何回か実施しており、従来は中国系の大手銀行(中国工商銀行、中国農業銀行、中国建設銀行など)のみしか出来ませんでしたが、最近は外資系銀行もこの業務を行えるようになりました。
ただし銀行にとっては、預金の減少、新規貸出先の消滅、という二重の商機を失いますので、特に外資系銀行はそれほど積極的ではないように思えます。また、この委託貸付は、仲介する銀行はまったくリスクを持たず、単に仲介して一回の手数料を取るのみですので、債権債務に関するあらゆるリスクは当事者が持たなければなりません。
資本金3000万ドル以上の現金出資で初めて認可される投資性公司(持ち株会社、ホールディングカンパニー)はこのような場合に「出資した会社間の財務的バランスの調整機能」があるとされているのですが、これも実際は「委託貸付」制度を利用することで行われています。規定により、「銀行は積極的に支援しなければならない」とされてはいますが、投資性公司に実際の資金調整機能があるわけではありません。
2.「委託貸付」についての手続き方法
「委託貸付」を行おうとすると、大体次のような手順で行います。
(1) まず資金の借り手と貸し手の企業が資金移動する条件(担保、支払い金利など)について同意します。日本の親会社が共通の場合は日本の親会社の命令という場合も多いでしょう。また2社が親子関係の場合は無担保融資もよくあります。
(2) 通貨は基本的には人民元ですが、投資性公司などで双方の外貨管理局が同意して、外債登記などの問題が解決すれば外貨の委託貸付が禁止されているわけではありません。
(3) 協議内容を銀行に持ち込んで、委託貸付の手続きを依頼します。この場合、銀行によっては同一店内の企業間であれば行えるが、省をまたがる委託貸付は引き受けられない、あるいは手数料についても銀行間でかなりのばらつきがあるなど、いろいろの問題があります。基本的には委託貸付の当事者が共通して取引を行っている銀行と相談しますが、新たに双方の会社が口座を作って委託貸付をよく行っている新しい銀行に依頼することも可能です。
(4) 銀行手数料については委託貸付金額にもよりますが、200万人民元程度であれば0.5%前後です。これは金利ではなくて手数料ですので、実行するときに一回払うのみです。
(5) 董事会議事録の作成とその決議、委託貸付契約書(貸し手、借り手の当事者および仲介銀行の3者でサイン)の締結を行います。委託貸付契約書には以下の内容を明記します。
@ 貸付方、借入方の名称
A 貸付利息(無利子でも可だが、銀行が定めるガイドライン利率以下であること)
B 貸付方式
C 貸付期間
D 貸付金額(金額的な上限は特にありません)
(6) 銀行内部の審査を受けて銀行の正式承認を取ります(一般的に10日程度)。
(7) 貸し手側は資金を銀行に預託し、その資金を銀行が借り手側に振り込みます。
(8) 返済は一般的に当事者間で直接行い、銀行に報告するのみでよい場合がほとんどですが、一応銀行としては契約書に記載された返済が行われているかどうかの監督責任があります。
3.その他の注意事項
委託貸付の最大の問題は、貸し手側としては仲介銀行への預金であり、借り手側は銀行からの借入金となりますので、貸し手側にとってはすでに存在しない現預金が、貸借バランス上は現預金科目に残るという問題があります。
これを解決するために最近は仲介する銀行によっては、銀行が借り手側への債権を債券化して、それを貸し手側に売却することで、貸し手側も現預金のバランスから外す、銀行もバランスシートから外す(オフバランス化)、というような手法も用いられています。

弊社では委託貸付の手続き業務を有償にて受託しておりますので、もしこのような必要性のあるお客様がいらっしゃいましたら、弊社までお気軽にお問合せ下さい。
今月のウィルス警報
  WORM_ZAFI.D
ウィルスタイプ:ワーム
特  徴:これはワームに分類されるトロイの木馬型不正プログラムです。システムのプロセスに常駐し、自身を添付したメールを送信するワーム活動を行います。ワームは自身のSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)エンジンを備えており、メールを送信することができます。ワームが送信するメールは複数の候補から選択されるため不定です。ワームは、ウィルス対策製品やファイアウォールなど、セキュリティソフトのプロセスを停止させるため、特定の名称のプロセスを終了します。このワームはWindows 98, ME, NT, 2000, XP上で動作可能です。
ワームは通常メールの添付ファイルとしてユーザのコンピュータに侵入します。またピアtoピアアプリケーションソフト経由でシステムに侵入する可能性があります。ワームを実行してしまった場合には、〈Windowsシステムフォルダ〉内に"Norton Update.exe"というファイルが作成されます。また、レジストリの値が変更されます。
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