ビジネス特集
【番外編】ビジネスインフラも飛躍的な発展 「世界一」に向けた各都市のチャレンジ

「上海環球金融中心」−−浦東の新たなランドマークが今年夏に誕生する
北京がオリンピックなら上海は万博、広州はアジア競技大会だ。ともに2010年の開催が予定され、その会場インフラ整備が急ピッチに進む。「五輪に続け」――その意気込みは近年のビジネスインフラの充実ぶりからも伺われる。世界「最高」のオフィスビル、タワーを目指すのが環球金融中心と広州新テレビタワーである。

四環路上に建設が進む北京オリンピック会場。「鳥の巣」と呼ばれている
五輪開催前に「ギネスブーム」が過熱化?
いよいよ北京五輪開催までカウントダウンに入った。「鳥の巣」と呼ばれる五輪スタジアムも完成間近だ。そして、オリンピック博覧会の開催、複数通信システムの採用、万里の長城や長江、チョモランマまで通過させる聖火リレー等々、「世界初」という枕詞も目白押し。「史上最高」のオリンピックと言わしめるべく、大会成功に賭ける中国側の意気込みがひしひしと伝わってくるようだ。
中国人が「面子」を賭けるのは世界 "最大""最高"、そしてギネスブック…。子どもを大量動員した屋外演奏会や大勢の客に一斉に火鍋を振る舞う催し、世界最大サイズの国旗や党旗、ケーキ等々、ありとあらゆるものが相次いでギネスブックに記録され認定を受け、中国はいま空前のギネスブームが過熱している。
知名度アップにつなげたい地方政府なども「記録」づくりに積極的に後押しし、「 10年後には(ギネスの)記録の半分は中国のものになる」(作家・韓寒)とやや皮肉をこめた観測をする声もある。
いよいよ北京五輪開催までカウントダウンに入った。「鳥の巣」と呼ばれる五輪スタジアムも完成間近だ。そして、オリンピック博覧会の開催、複数通信システムの採用、万里の長城や長江、チョモランマまで通過させる聖火リレー等々、「世界初」という枕詞も目白押し。「史上最高」のオリンピックと言わしめるべく、大会成功に賭ける中国側の意気込みがひしひしと伝わってくるようだ。
中国人が「面子」を賭けるのは世界 "最大""最高"、そしてギネスブック…。子どもを大量動員した屋外演奏会や大勢の客に一斉に火鍋を振る舞う催し、世界最大サイズの国旗や党旗、ケーキ等々、ありとあらゆるものが相次いでギネスブックに記録され認定を受け、中国はいま空前のギネスブームが過熱している。
知名度アップにつなげたい地方政府なども「記録」づくりに積極的に後押しし、「 10年後には(ギネスの)記録の半分は中国のものになる」(作家・韓寒)とやや皮肉をこめた観測をする声もある。

国際金融広場(IFP)が珠江新城にオープン。広州のオフィス供給量は格段に改善
対外プレゼンスを高める華南エリア
話が本題からずれた。指摘したかったのは今年08年、中国を語るうえでの最大トピックは北京五輪であっても、他エリアがこの間、脇役に追いやられているわけではないことだ。
たとえば上海。オリンピック開会前に世界最高水準のオフィスビル、環球金融中心がグランドオープンする予定だ。「垂直の複合都市」をコンセプトとした新たな上海のランドマーク誕生は、08年の中国経済を語るうえでトピックのひとつとして外せない。ちなみにビルの高さは492メートル、地上101階。79階から93階に入居することとなるパーク ハイアット上海は、世界一高い場所にあるホテルとなる見込みだ。(http://www.shanghaihills. com/jp/)
建築物単体の「高さ」が話題となると、意外にも北京はおろか上海も太刀打ちできないのが広州である。大規模な開発が進む珠江新城の西で工事が行われているツインタワーは09年に西塔、11年に東塔がそれぞれ竣工する。高さ432メートル、フロア数は上海環球金融中心より高い103階となる。また、同エリア南17 .5万平方メートルの敷地には広州新テレビタワーの建設が進む。高さは実に610メートル、総投資額は22.15億元に及ぶ。広州アジア競技大会が開催する2010年には完成する予定だという。
また、香港地区との連携を深め、高い経済成長を続ける深センや、ラスベガスを超えるカジノスポットとなったマカオの動きも見逃せない。報道によれば、深セン・香港が年8%のペースで成長すると、2020年に両市GDPが(約120兆円)に達し、ニューヨーク・東京に次ぐ世界第3の都市になるという予測もある。オリンピック、万博の話題に終始しがちな近年の中国、実は最も熱いのは華南エリアかも知れない。
話が本題からずれた。指摘したかったのは今年08年、中国を語るうえでの最大トピックは北京五輪であっても、他エリアがこの間、脇役に追いやられているわけではないことだ。
たとえば上海。オリンピック開会前に世界最高水準のオフィスビル、環球金融中心がグランドオープンする予定だ。「垂直の複合都市」をコンセプトとした新たな上海のランドマーク誕生は、08年の中国経済を語るうえでトピックのひとつとして外せない。ちなみにビルの高さは492メートル、地上101階。79階から93階に入居することとなるパーク ハイアット上海は、世界一高い場所にあるホテルとなる見込みだ。(http://www.shanghaihills. com/jp/)
建築物単体の「高さ」が話題となると、意外にも北京はおろか上海も太刀打ちできないのが広州である。大規模な開発が進む珠江新城の西で工事が行われているツインタワーは09年に西塔、11年に東塔がそれぞれ竣工する。高さ432メートル、フロア数は上海環球金融中心より高い103階となる。また、同エリア南17 .5万平方メートルの敷地には広州新テレビタワーの建設が進む。高さは実に610メートル、総投資額は22.15億元に及ぶ。広州アジア競技大会が開催する2010年には完成する予定だという。
また、香港地区との連携を深め、高い経済成長を続ける深センや、ラスベガスを超えるカジノスポットとなったマカオの動きも見逃せない。報道によれば、深セン・香港が年8%のペースで成長すると、2020年に両市GDPが(約120兆円)に達し、ニューヨーク・東京に次ぐ世界第3の都市になるという予測もある。オリンピック、万博の話題に終始しがちな近年の中国、実は最も熱いのは華南エリアかも知れない。
2008年のキーワード 沸き起こるか、スポーツ・ブーム
経済波及効果は全国に北京五輪が開催される今年08年もまた、「スポーツ」は中国経済を語るうえで重要なファクターとなろうとしている。
五輪は都市が開催するイベントである。しかし、北京五輪は一部競技の開催地となる香港(馬術)、青島(ヨット)のみならず、全国にその経済効果を波及する力を持っている。五輪を契機に全国レベルで活性化するスポーツ市場。このポテンシャルについて、本号の特集に登場された方の発言にも「スポーツ市場の活性化」「娯楽スポーツ市場の拡大」「スポーツマーケティング元年」などの言葉が並ぶ。
高付加価値のスポーツ用品へのニーズの高まり、そして新規マーケットの勃興。たとえば、ウィンタースポーツなど、これまで中国の人々が関心を寄せなかった領域にも関連消費の鉱脈を見出し、食指を動かす企業が今後も増えてくるはずだ。
「ポストNBA」をねらえ
すでに大きな市場を形成しているものにNBA関連の消費がある。中国のバスケット競技人口は3億とも。日本のアニメ「スラムダンク」がブームの火付け役になっているというが、いまでは姚明 (ヒューストン・ロケッツ)や易建聯(ミルウォーキーバックス)といったNBA スターを輩出するまでになった。中国で開催されるオープン戦の観戦チケットは最安でも800元を下らず、51ものテレビ局が自国選手の活躍やリーグの試合結果を報じるといった人気ぶりである。
すっかり中国で定着したNBA熱。度を過ぎると日本の大リーグ報道のように自国のプロリーグの発展を阻害するように働くのではという懸念はいまのところあまり聞かれない。むしろ経済発展がもたらす広い領域でのスポーツの娯楽化、それが牽引する市場拡大に多くの企業が期待を寄せ、虎視眈々とビジネスチャンスをねらうことになるに違いない。
ビジネス特集 08年1月号一覧
情報提供:
Whenever CHINA 08年1月号
Whenever CHINA 08年1月号2008/2/25 更新










