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ビジネス特集
「有機」の潮流 〜アグリビジネスへの挑戦〜
"有機"の潮流つくった台資パワー:高山雪峰茶 / 棗子樹
長江デルタ域に住む"台胞"は80万人とも100万人とも。「有機」の潮流に敏感な彼らのライフスタイルが、大陸の消費トレンドに与える影響は大きい。大陸でチェーン展開する二つの"台資"ブランドのビジネス展開を紹介する。

海抜1,000メートルにある高山雪峰茶の自社農場
高山雪峰茶:「海抜千メートル」に開墾した自社有機農場
「秋茶」栽培は虫害との闘い
「雪峰茶」は、福州閔侯県にある海抜 1,000メートルの雪峰山に開墾された自社の"栽培基地"(3,500ムー)で栽培されている。北京、上海、福建省各都市にあるチェーン店(直営店と加盟店。計 100店舗)での販売だけでなく、海外にも輸出。EUにおける厳格な輸入基準もクリアしている。
福州文武雪峰農場有限公司の拓展部によれば、上海雪峰が収穫する茶には春茶、秋茶、冬茶がある。
苦慮を強いられるのは秋茶だ。俗に「ウンカ」と呼ばれる葉を食べる蛾の幼虫による被害を防ぐために、「捕虫灯」と水を盛った皿を用意する。光を追って近づいてくる虫たちを溺れ死ぬように工夫を施すのである。それでも駆除できなければバイオ農薬による処理に頼ることとなる。

「洗茶」無用をアピール
日本茶の一番煎じを捨てられたら仰天してしまうが、中国茶の場合、茶葉についた埃や土など不純物を洗い流すために習慣にもなっている。 (功夫茶の場合は「茶葉を開かせる」目的ではあるが)。 
対して「雪峰茶は一番煎じのお茶が飲める」―― これが雪峰茶の売りだ。高い海拔で汚染とは無縁な土地での有機栽培、農薬の残有料・重金属の残留物・異物の混入や粉塵による汚染を徹底して排除、そして自ら作り自ら売る―― 。

エコロジー茶の啓蒙
日本、EUともに輸入茶に対するハードルは高い。しかし、「中国茶の改革を期すうえではよりよい刺激ともなる」と同社・関係者(拓展部) は楽観する。
「その他の農産物の栽培、養殖場等々の可能性も求めていきたい。知名度と売上向上のために、観光ビラの建設や海外進出も視野に入れたい」 (同社幹部)と展望を掲げる。

"純ベジタリアン"レストランの棗子樹
棗子樹:「食」の健康の"伝道役"担う人気レストラン
棗子樹がシンボル
"純ベジタリアン"を標榜する「棗子樹」。
大豆と黒キクラゲを使った上海ガニ、コンニャクイモをエビに見せかけ、キノコ類で「肉料理」を装うなど、ユニークな料理が目白押し。「種明かし」の説明がなければ誰もが「肉料理」と信じる ほど精緻な出来栄えが人気の秘密だ。
創始者は台湾地区高雄出身の宋渊博氏、曾芳瑩氏の夫妻。2人は仏教に帰依、その後、一家全員が「素食」 (Vegetarian Life Style)の実践を始め、その理念を社会に伝達しようと決意したのだという。
1号店、2号店を立ち上げた後、彼らの経営理念への賛同者とともに次々と新店舗をオープン。現在上海に3店舗、寧波、成都にそれぞれ一店舗がある。各店舗は独立した法人であり、宋氏、曽氏は全ての店舗に株主として経営参加している。

「修身」をライフ・トレンドに
「棗子樹」1号店オープンの際は苦労した。時は不動産市況が熱を帯びる前のことである。なけなしの不動産物件の売却額(68万元)を開業資金につぎ込んだ。もともとは120万元で購入した物件だった。利益度外視の「投資」と見られてもおかしくない。
もっとも、価格を「中」レベルに抑え、サービス水準を上げ、味覚を徹底追求するなど、台資外食産業の成功モデルを無意識のうちに体現、実践してきたという一面もある。新メニューの開発にも積極的だ。その数、毎月数10種類。6年間このペースを堅持、レシピをデータベースとして蓄えてきたという。
東洋的なベジタリアンフード、そこには仏教の「修身」という意味合いがこめられている。しかし、それをトレンディーな生活様式の提案という形で演出したところに「棗子樹」の個性がある。
ビジネス特集 07年12月号一覧
情報提供: Whenever CHINA 07年12月号
2007/12/19 更新
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