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ビジネス特集
「有機」の潮流 〜アグリビジネスへの挑戦〜
有機野菜の売れ行きは?:「有機」扱う野菜専門店登場、健康食品店でも好調な販売
無公害野菜、有機野菜を扱う「八百屋」チェーン店が昨年上海に登場した。僅か1年で店舗数が100を超えている。一方、個人経営の健康食品店でも有機野菜の取り扱いを開始。大型スーパーにも負けず、好調な売上げを続けている。

上海にも八百屋が登場。現在、菜市場内と団地内100店舗余を展開している
菜市場縮小の間隙狙う八百屋チェーン
上海市民の野菜の購入先が、菜市場(食材自由市場)とスーパーだ。スーパーは鮮度で劣るため、採れたての野菜を求め、多くの市民が菜市場に足を運ぶ。根強い人気の菜市場だが、近年都市開発のため、閉鎖される方向にある。
こうした中、八百屋(野菜専門店)のチェーン店「都市菜園」が昨年7月、上海市内に誕生している。運営するのは都市営銷機構有限公司。上海郊外で無公害野菜と有機野菜を生産する上海星輝蔬菜有限公司(詳細ページ)と同様、光明食品集団の傘下にある。
「都市菜園」は、菜市場内と団地内に展開。現在、100店舗余が開店し、今年年内に110店舗体制を目指している。高忠民・同社副総経理は、「扱う野菜は、上海星輝蔬菜有限公司などグループ会社が生産する無公害野菜と有機野菜だ。菜市場縮小の間隙を狙い、『野菜専門店』を成功させたい」と鼻息が荒い。

高忠民・都市営銷機構有限公司副総経理
有機野菜は値段がボトルネック
有機野菜を扱う「都市菜園」は、現在南京東路店の僅か1店舗。チェーン全体の売上高のうち、有機野菜の占める割合は 1%に満たない。「数字は小さいが売上げは安定している。地元の高所得者層のお客様が購入していく」 (高氏)
高氏が、有機野菜の取り扱い拡大のボトルネックとして、一番に上げるのが値段の高さ。「都市菜園」の有機野菜は、菜市場で販売される一般的な野菜の10倍だ。背景には、栽培の難しさがある。
「害虫被害が多く高コスト。有機野菜普及のため、物流から包装に至るまでコスト削減の策を巡らしている」
「都市菜園」各店舗の売り上げは、好調に推移している。消費者への「無公害野菜」、「有機野菜」の知識普及に取り組みつつ、「都市菜園」ブランドの認知度を上げ、「八百屋」という中国では新しいビジネスモデルを浸透させていく構えだ。

(左)約70uと小ぶりの「生機小舗」古北店内。入口に有機野菜を並べている。
(右)「生機小舗」を経営する洪布朗氏
健康食品店で有機米・野菜を販売
台湾地区出身の洪布朗氏が経営する健康食品店「生機小舗」。上海に直営店を2 店舗(古北店、浦東店)と代理店2店舗、北京や河南、蘇州、昆山に代理店8店舗を展開している。
販売するのは、各種健康食品から無公害果物、有機米、有機野菜など。2000 年の1号店開店時はベジタリアン向け食品店としてスタートし、02年より現在のスタイルとなった。
05年、中国で仕入れる有機米の品質に不安を覚えた洪氏は、江蘇省と昆山に農場を構え、白米と特殊米の栽培を始めた。現在「生機小舗」で売られる米は、すべてオリジナル有機米である。

好調な売れ行きの有機野菜
今年8月、有機野菜の販売を始めた。「これまで、近くの大型外資系スーパーが有機野菜を扱っていたことから、競合を避けるため販売していなかった。ふたを開けてみれば好調な売れ行きで、とても驚いている。古北店では毎日300から 400袋が出ていく」と洪氏は話す。
同店の顧客は、台湾地区出身者が四割、 日本人が3割、地元市民が2割、その他外国人が1割程度となっている。多くがリピーターで、「会員」 (300元の消費で入会。割引あり)も少なくない。
有機野菜の値段は大型スーパーと比べて安くないことから、順調な販売は同店の顧客囲い込みが成功している証といえよう。洪氏は好調な売れ行きに気を良くし、有機野菜の取扱量を増やそうと計画している。
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情報提供: Whenever CHINA 07年12月号
2007/12/19 更新
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