ビジネス特集
アパレル・マーケット小考察 激しさ増すブランド競争
欧米ブランドの相次ぐ進出や"韓流"、地場ブランドの勃興で厳しい市場競争が繰り広げられるなか、「日本の服はシンプルすぎる」「ファッション誌などのメディアとの連携に乏しい」など、日本ブランドのマーケティング面での課題を指摘する声は多い(ジェトロ上海センター調査より)。ブランド力の向上に向け、いまが正念場だ。

地方から都市を囲い込み? ――李寧集団は8月末に撤退したイトキンビルを継承、自社スポーツアパレルブランドを大規模展開する
北京市場でフェリシモが健闘
中国人の製品購入の決定要因としてブランド知名度が重要であるとよく言われる。価格を日本の水準から下げずに販売するのであれば、いかにブランド・イメージを確立するかが日本ファッション・アパレル業界にとって重要なテーマとなる。
「ノンマークによるコーディネイトのしやすさ、低価格、高品質…こうした自社の流儀、製品の特長を『着こなし』術として自らの生活に取り入れていこうと考えるのは、都市に居住するニューリッチ層である」(ファーストリテイリング中国・潘寧総経理)という視点から戦略転換に踏み切ったユニクロもまたブランド力向上にとことんこだわった。
しかし、北京では1年と持たず店舗をクローズ。全国レベルでのブランド展開がいかに困難であるかが明らかとなったかたちだ。ちょうど東京と大阪で好まれる色柄が違うように、中国各地域で異なる市場戦略が求められることは想像に難くない。
関連報道を見る限り、8月末に大連で行われたアパレル博覧会(33頁に関連記事)では日本ファッションのプレゼンスは高かったが、北京で3月に行われた「中国国際服装服飾博覧会(CHIC)」ではHUMなど"韓流"にやや部がある印象も受ける。
ただし、北京での日本ブランドのプレゼンスは低いかと思いきや、通信販売大手のフェリシモがレディスアパレルを主軸に5店舗を展開、事業拡大を続けている例もある。「ナチュラルで魅力的な店構え」と若年層の女性消費者からの評判も上々のようだ。
中国人の製品購入の決定要因としてブランド知名度が重要であるとよく言われる。価格を日本の水準から下げずに販売するのであれば、いかにブランド・イメージを確立するかが日本ファッション・アパレル業界にとって重要なテーマとなる。
「ノンマークによるコーディネイトのしやすさ、低価格、高品質…こうした自社の流儀、製品の特長を『着こなし』術として自らの生活に取り入れていこうと考えるのは、都市に居住するニューリッチ層である」(ファーストリテイリング中国・潘寧総経理)という視点から戦略転換に踏み切ったユニクロもまたブランド力向上にとことんこだわった。
しかし、北京では1年と持たず店舗をクローズ。全国レベルでのブランド展開がいかに困難であるかが明らかとなったかたちだ。ちょうど東京と大阪で好まれる色柄が違うように、中国各地域で異なる市場戦略が求められることは想像に難くない。
関連報道を見る限り、8月末に大連で行われたアパレル博覧会(33頁に関連記事)では日本ファッションのプレゼンスは高かったが、北京で3月に行われた「中国国際服装服飾博覧会(CHIC)」ではHUMなど"韓流"にやや部がある印象も受ける。
ただし、北京での日本ブランドのプレゼンスは低いかと思いきや、通信販売大手のフェリシモがレディスアパレルを主軸に5店舗を展開、事業拡大を続けている例もある。「ナチュラルで魅力的な店構え」と若年層の女性消費者からの評判も上々のようだ。
地場ブランドの勃興
中国全土に勢力を拡大している地場ブランドの代表格がMetrosbonwe(美特斯邦威集団)だ。生産手段を持たずして OEM展開をした中国企業の草分け的存在で、温州出身である同社・周成健董事長の経営手腕には熱い視線が向けられる。近年では人気アーティストである周杰倫(ジェイ・チョウ)らをイメージキャラクターに起用、市場攻勢をかけている。
カジュアルブランドではないが、 KAPPAなどスポーツアパレルブランドを全国展開する李寧集団の今後の動向にも注目が集まる。同グループの李寧総裁は元体操選手で、1984年のロサンゼルスオリンピックのメダリストとして圧倒的な知名度を持つ。近年、上海など沿岸都市の「攻略」にも着手し始めている。
中国全土に勢力を拡大している地場ブランドの代表格がMetrosbonwe(美特斯邦威集団)だ。生産手段を持たずして OEM展開をした中国企業の草分け的存在で、温州出身である同社・周成健董事長の経営手腕には熱い視線が向けられる。近年では人気アーティストである周杰倫(ジェイ・チョウ)らをイメージキャラクターに起用、市場攻勢をかけている。
カジュアルブランドではないが、 KAPPAなどスポーツアパレルブランドを全国展開する李寧集団の今後の動向にも注目が集まる。同グループの李寧総裁は元体操選手で、1984年のロサンゼルスオリンピックのメダリストとして圧倒的な知名度を持つ。近年、上海など沿岸都市の「攻略」にも着手し始めている。

「路面店よりもショッピングモールの開店が有利」― ― SPA各社はもとより、仕入れ販売・エージェントを担う企業にとっても同様の経営判断を行うケースが目立っている。正大広場で「ColorJeans」を運営する上海華基泰国際貿易有限公司の張国倫総経理は、「ショッピングモールでは極力大きな店舗面積を確保することがキーポイント。路面店の場合は天候などでも客の入りが左右される」と指摘する。
上海華基泰国際貿易有限公司は、中国最大のスポーツアパレルと器材販売チェーン「Sport100」を運営する企業で、年率50%と近年業績が急進、経済雑誌『中国企業家』が主催する"07年度・未来之星"コンテストで 5位入賞を果たしている。※写真はColor Jeans 店舗
ビジネス特集 07年10月号一覧
情報提供:
Whenever CHINA 07年10月号
Whenever CHINA 07年10月号2007/10/11 更新









